【玉川上水クイズ】玉川上水検定

玉川上水検定があったらいいよね!」という話になったことがありました。
最重要人物である玉川兄弟ですら正確なことは不明な点が多く、正解を選ぶような問題を作る難しさがありますが、勝手に模擬問題を考えてみました。


今回は、私が資格を保持している「江戸文化歴史検定」の出題スタイルをある程度モデルにしてみました。
特徴は、まず4択であること。
そして出題範囲は広いものの、引っ掛け問題のようなものはなく、正解を知ってさえいれば確実に正解できるシンプルな問題であることです。

玉川上水"歴史"検定ではないので、歴史6割、動物(野鳥等)2割、植物(山野草、林学等)2割くらいのバランスで出題されると楽しそう!ということで、そんなイメージで構成しました。

10問用意しましたが、このような検定が実際に行われる場合、50問程度になる場合が多いでしょうか。
さてさて、何問正解できるか、ぜひ挑戦してみてください。
玉川上水クイズ!!


【 1 】玉川上水開削時、水道奉行を務めた伊奈忠治ですが、開削工事の途中で死去してしまいます。では、その仕事を受け継いだ伊奈忠治の嫡男は誰でしょう?
い) 伊奈忠克
ろ) 伊奈忠次
は) 伊奈半十郎
に) 伊奈忠常

【 2 】野火止用水の別名は、開削を行った川越藩主松平信綱の官職が由来となっています。次のうちどれでしょう?
い) 安房殿堀
ろ) 伊豆殿堀
は) 多摩殿堀
に) 甲斐殿堀

【 3 】玉川上水では、ある時期に2年間だけ通船が許可されていました。それはいつ頃でしょう?
い) 明治時代初期
ろ) 江戸時代中期
は) 玉川上水開通直後
に) 戦国時代

【 4 】第八代将軍吉宗の治世にて、武蔵野新田開発に大きく貢献し、小金井桜の植林も行った人物は誰でしょう?
い) 庄右衛門・清右衛門兄弟
ろ) 砂川源五右衛門
は) 川崎平右衛門
に) 安松金右衛門

【 5 】 江戸の六上水のうち、享保年間に廃止されることがなかったのは、玉川上水のほかどの上水でしょう?
い) 本所上水
ろ) 千川上水
は) 青山上水
に) 神田上水

【 6 】 羽村取水堰から四谷大木戸まで、玉川上水水路の総距離は約何kmでしょう?
い) 43km
ろ) 143km
は) 63km
に) 163km

【 7 】 1948年(昭和23年)に、玉川上水で入水自殺した小説家は誰でしょう?
い) 島崎藤村
ろ) 三島由紀夫
は) 太宰治
に) 芥川龍之介

【 8 】 次の写真のうち、シジュウカラはどれでしょう?玉川上水に生息している野鳥です。
い)   ろ)

は)  に)

【 9 】 玉川上水に生息するキツツキの一種で、小平市の「市の鳥」にも選ばれているのはどの鳥でしょう?
い) アオゲラ
ろ) コゲラ
は) アカゲラ
に) クマゲラ

【 10 】 雑木林の残る玉川上水緑道で、よく見られる樹木であるコナラ、クヌギはどちらも同じ科に属しています。さて何科でしょう?
い) クリ科
ろ) クヌギ科
は) ドングリ科
に) ブナ科





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今森 光彦『ときめくチョウ図鑑』
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ピッキオ『鳥のおもしろ私生活』
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(撮影 2005年7月)

ツグミのぐぜりを聞いた年の瀬

さんぽ中、頭上から複雑な節回しの歌が聞こえてきました。

かなり小さな音量だったので、樹のてっぺんにいるものと考えて探してみるものの、全く見つからず。

じっと聞き続けていると、その音源が意外と近いことに気が付き、さらに探してみると...



いました、声の主!
その歌の正体は、ツグミのぐぜりでした。
あくまでさえずりの練習段階だからということでしょうか、ほとんど口を開けていません。

以前にブログに書いたように、一度だけ玉川上水でツグミのぐぜりを聞いたことはあったのですが、まさかこの時期にぐぜりをするとは思っていなかったので、なかなか気が付かず。
まだまだ春ではないよ。

今年は暖秋・暖冬により、春の花が12月に咲くことが全く珍しくないくらいになっていますが、野鳥たちの季節感も少しずれてしまっているのかも。
(そういえば、シジュウカラのさえずりも今月(12月)に聞いています。)


しかし、もう2015年が終わろうとしている中、いいものが聞けました!
良い年の瀬。

ヒトリシズカとフタリシズカ


(撮影 2015年12月)
玉川上水にて、ヒトリシズカ(一人静)の葉がしおれて、朽ちていっています。

冬の間、地上部は枯れるはずなので、これで大丈夫なのだと思うのですが不安になります。

植物図鑑にも少なからず「写真集」としての要素があり、美しくない時期の写真はほとんど載りません。
「ヒトリシズカの地上部が枯れる途中の写真」なんてそう簡単には見つからないため、比較ができず。


(撮影 2015年3月)
春に清楚でかわいらしい花が咲きます。
葉にはギラギラとした光沢あり。

一般的な花と比べたら、ずいぶん不思議な形をしています。



(撮影 2015年5月)
さて、こちらはフタリシズカ(二人静)
ちょうどこの写真では花穂が2本伸びていますが、実際は3本や4本のものもあります。

こちらもやはり、一般的な花と比べたら、ずいぶん不思議な形をしています。
白い米粒のような部分が花です。

ヒトリシズカとは花が似ていないように見えますが...

(撮影 2015年5月)
こちらはヒトリシズカの果実。
フタリシズカの方がやや花期が遅く、その頃ヒトリシズカは果実をつけています。

どちらかといえばこの果実がフタリシズカの花と似ていて、対になっているような感じがします。



(撮影 2015年5月)
フタリシズカの果実。


名前の由来ですが能の演目である「二人静」から来ているものだと思われます。
源頼朝の妾であった静御前。
静御前は"白"拍子だったので、白色の花ともリンクしている素敵な名前ですね。