おすすめ本|日本の野鳥(山溪ハンディ図鑑)


新版 日本の野鳥 (山溪ハンディ図鑑)

新版 日本の野鳥 (山溪ハンディ図鑑)

日本の野鳥図鑑の決定版
野鳥図鑑でいいものはないか?と聞かれたらこの図鑑をおすすめします。


いいところ:
何より気に入っているのは、分布、観察時期の他、食性もほぼ全種について書かれていることです。
写真+ちょっとした解説のある図鑑はたくさんありますが、例えば「何を食べるのか」を書いていたり書いていなかったり種類ごとにバラバラなことが多いのです。

また、分布についても国内地図ではなく世界地図。
渡り鳥が日本で見られない期間にはどこにいるのか、そして国外でも同様に見られる種類なのか。最近はこれが気になることが多いのでうれしい情報です。

微妙な違いの亜種や幼鳥など、この図鑑だけでは判断しきれないものもあるかもしれませんが、普通の図鑑よりはずいぶん掲載写真の数は多くなっています。
そして、掲載写真のほとんどが顔を左に向けた鮮明な写真!比較がしやすくなっています。


悪いところ:
サイズが大きく重たい。持ち運びできるサイズにはなっているのですが、普段からリュックに入れるのには不便。家で読むのにはちょうどいいと思います。

掲載種が多すぎるので、初心者向きではない。最初の一冊としてはもっとシンプルな本をおすすめします。(基本がわかる野鳥eco図鑑など。)


その他:
どんな環境で野鳥観察をするかによって、必要な図鑑はかなり変わってくると思うのですが、個人的には鳥のポケット図鑑の必要性を感じたことがほとんどありません。
野鳥初心者の頃は、その場で図鑑を見てもなかなか分からないでしょうし、野鳥観察に慣れてき頃には、知らない種に出会う頻度はずいぶん低くなります。

最初は基本がわかる野鳥eco図鑑のようにひたすら写真が羅列してあるタイプではない本を買って、慣れてきたらこの「日本の野鳥」を自宅用に購入、そして同定の難しい「カモメ」や「シギ・チドリ」に限り持ち運び用のハンドブックを買うような順序をおすすめします!