クモ観察会

9月16日(土)
小平で行われたクモの観察会に参加しました。

この時期、ジョロウグモはかなりの数がいて、探せばハエトリグモもよく見つかります。


ビジョオニグモ。コガネグモ科。
とにかく模様がおもしろい!秋に成熟する種。


チリイソウロウグモの卵のう。
遠目にも卵のうが目立つので、チリイソウロウグモを探す目印にもなる。


トタテグモの巣。パカっと開きます!
キシノウエトタテグモはトタテグモ科。


渦を巻いているクモの巣。
こんな網を作るのはウズグモの仲間。
こちらはヤマウズグモか。


ジグモの巣。袋状。
噛まれると痛い!


オナガグモ
尾というか、腹部がかなり長い不思議なクモ。
玉川上水周辺では初めて見ました。

この日見つかっただけでも30種ほど。
実際は、このシーズンだけでももっと多くのクモが生息しているのでしょう。

クモの基本を学ぶ本

クモの基本を学ぶのに便利な本を紹介。

クモ基本60 Spider Life
クモ基本60 Spider Life
東京蜘蛛談話会さんの「クモ基本60」が入門用に便利。
記録率の高いクモを掲載しているのがいい!

おそらく玉川上水で見つかるクモはほとんど掲載されているのではないか。

書店等で見つけることは難しいかもしれない。
昆虫文献 六本脚の実店舗(千代田区)に置いてありました。
頒布価格1000円。


クモハンドブック
クモハンドブック
入手しやすい文一総合出版さんのハンドブック。
「かんたん検索」もついていて探しやすい。
身近に見られるクモ100種を掲載。

9月の蜘蛛

「玉川上水の蜘蛛」カテゴリーを追加しました!
「クモ」表記とどっちにしようか迷いましたが、「玉川上水の蝶」を漢字表記にしていたのでそちらに合わせて。
記事内ではカタカナで書いていきます。

「玉川上水の虫」カテゴリーはすでにあります。
クモの仲間は8本脚であり、昆虫の定義からは外れますが「虫」の中には普通含まれます。
ただ、そこからは独立させて管理したいと思ったので新カテゴリーを作りました。
クモの勉強はじまり!



ナガコガネグモ。コガネグモ科。
上下写真で別個体。どちらもメス。オスはもう少し小さくて地味。
ジョロウグモほどではないが、比較的よく見つかる。
網を張るタイプ。
どんな獲物を食べるものなのか図鑑等には掲載されていますが、玉川上水では何を食べているのか自分の目で観察していきます!


ジョロウグモ。ジョロウグモ科。
この時期にもっともよく見られる。小規模な林で数十頭見つかることも。
目立つのはメス。オスは小さくて地味。
網の構造がやや複雑。よく観察してみよう。

マメコガネを捕食しているところを見た。




シロカネグモの仲間。アシナガグモ科。
オオシロカネグモ、コシロカネグモ、チュウガタシロカネグモの3種が似ていて難しい。
オオシロカネグモの可能性が高いと思う。
腹部の光沢が美しい。





デーニッツハエトリの可能性が高いハエトリグモ。
普通種。この写真でも何か食べているように見える。

 
シラヒゲハエトリ。ハエトリグモの仲間。
どちらかといえば人の住む環境の近くで見られる?
もっと寄った写真が撮りたいところ。
ハエトリグモの仲間はかわいい。

 
3枚ともオニグモの仲間と思われる。コガネグモ科。
ヤマシロオニグモコゲチャオニグモの可能性が高い。
1枚目はコゲチャかな。模様の変異が多いので難しい。


未同定。ワカバグモっぽいけど網の上にいたもの。


クモ観察・クモ勉強のポイント/注意点

・観察場所にもよるけれど、表側・裏側どちらかしか見られない場合がある。図鑑等で表側しか掲載されていない場合があり、同定が難しい。表裏どちらも見られる場合は両方記録しておくといい。

・小型のクモは撮影が難しい!特に、網を張るが1cm未満のタイプ。近距離でもピンとの合いやすいカメラがあるといい。

・網を張るタイプは簡単に見つけられる。網を張らないタイプは時間をかけて観察しないと見つけにくい。

・クモは乾燥標本にできない。(液浸標本にする必要がある。)長期間保管して専門家に同定してもらう、ということがあまり気軽にはできない。

・網をきれいに撮影する方法はないだろうか?

・秋冬に見られるクモはそれほど多くない。30種程度覚えたら困らないのではないか。