野鳥録音に必要な機材は?
*2022年更新!
Springin' Sound Stock(スプリンギン サウンドストック)には、私が収録したたくさんの野鳥の鳴き声が、無料で使えるフリー効果音として公開されています!
特に、「自然・動物カテゴリ」では、野鳥や昆虫などのクリアな音素材が多数配信していますので、ぜひご活用ください。
商用利用可能、利用報告も不要な、いわゆるフリー素材です。
自然観察会や環境教育などでご活用いただけます!
ちなみに、ウグイス、シジュウカラ、ヒヨドリなど、多くの音声は玉川上水で収録したものです。Springin' Sound Stock(スプリンギン サウンドストック)には、私が収録したたくさんの野鳥の鳴き声が、無料で使えるフリー効果音として公開されています!
特に、「自然・動物カテゴリ」では、野鳥や昆虫などのクリアな音素材が多数配信していますので、ぜひご活用ください。
商用利用可能、利用報告も不要な、いわゆるフリー素材です。
自然観察会や環境教育などでご活用いただけます!
野鳥録音にオススメのレコーダーは?
「PCMレコーダー」の表記があるレコーダーをおすすめします。会議や講義の録音、学習用に作られた「ICレコーダー」は、そもそも高音質で録音できる仕組みになっていない製品があります。
最新の「ICレコーダー」の中には、問題ないレベルの高音質録音ができるもの(PCM対応と表記してあるもの)もありますが、機能やマイクの特性などが、やはり会議や講義の録音に特化したものが多くなっています。
音楽録音向けの機材の方が、野鳥録音に向いた特性を持っていると言えると思います。
お値段はピンキリ。1万円前後〜10万円弱まで。
目的に応じて選ぶことになります。
目的 | おすすめ製品 |
鳴き声のメモ | スマートフォンのボイスメモ機能 最新のスマートフォン、特にiPhoneのマイク性能は メモ程度の用途ならば十分 |
気軽にクリアな録音がしたい | 1万円前後のマイク内蔵PCMレコーダー iPhoneに接続するタイプのマイク |
本格的な録音がしたい | キャノン(XLR)端子付きのレコーダー |
最高音質で録音がしたい | ハイレゾ対応、32bit floatのレコーダー |
ZOOM ズーム リニアPCM ハンディレコーダーH4nPro
※キャノン(XLR)端子付き、内蔵マイク付きのレコーダー例。2万円台。
コスパが高く、十分すぎる性能。気軽に使うならこのくらいのものがオススメ。
ZOOM ズーム リニアPCM ハンディレコーダー H1n
※1万円前後のマイク内蔵PCMレコーダー例。
ちょっとした録音なら十分な性能。キャノン(XLR)端子のマイクは接続できません。
ZOOM ズーム フィールドレコーダー 2チャンネル入力32bit float F3
※32bit float対応のレコーダー例。
3万円台。32bit float対応のため、ゲイン調整で失敗しない。
野鳥録音にオススメのマイクは?
目的 | おすすめのマイク |
特定の野鳥の鳴き声を クリアに録音する |
ガンマイク (ショットガンマイク) |
多くの野鳥を一度に録音する | ステレオマイク |
その場で聞こえていた音を 忠実に再現したい |
バイノーラルマイク |
Roland ローランド バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EM
Rolandの安価なバイノーラルマイクです。CS-10EM。
バイノーラルマイクとしては破格の安さ。1万円弱くらい。
愛用しています。
「効果音的に録る」のではなく、「その場所でどんな音が聞こえていたのか」という記録目的にはピッタリなのがバイノーラルマイクです。
イヤホン、ヘッドホンで録音した音を聞けば、立体的に音が再現されます。
林の中で、多方から複数の野鳥のさえずりが聞こえてくるような状況にもピッタリ。
ステレオミニプラグ、プラグイン・パワーで動作するマイクなので、多くの安価なレコーダーでも使える点も良し。
FOSTEX エレクトレット・コンデンサー・マイクロホン MC32
効果音のように、特定の野鳥のさえずりだけを録音したい場合、超指向性のマイク(ショットガンマイク)が必要になってきます。
私はaudio-technicaの超指向性マイクを使っています。(AT815b)
もちろん、こういったショットガンマイクも、「まわりに騒音があっても目的の音だけを拾える」ほど劇的な指向性があるわけではありません。
クリアな鳴き声を録りたいのなら、無風で騒音のないタイミングで録音する必要があります。これが難しい。
また、このマイクを構えると林の中ではどうしても目立ちます。
野生動物への影響を考えると、あまりやたらとこのマイクを振り回しながら移動はしたくないものです。
(狭い緑道、緑地では通行人の邪魔にもなります。)
ということもあって、かなりピンポイントでの起用となっています。
RODE ステレオコンデンサーマイク NT4
ステレオマイクの例。5万円程度。
結構な値段ですが、ちゃんとしたステレオマイクの中では比較的安価でコスパが良いタイプ。
近年はレコーダー内蔵マイクの品質が馬鹿にできないので、中途半端なステレオマイクを買ってももったいない買い物となってしまいます。
アンビエント的にきれいに集音したい場合はこういったマイクを使用しますが、多くの高価格なマイクは非常にデリケートです。
雨水や川の水でいつ濡れるかも分からないような環境で10万円クラスのマイクを使うことはかなり危険。
ステレオマイクRODE NT-4。愛用しています。
マイクとレコーダーの距離をある程度離せることも外部マイクを使うメリットのひとつ。
やや遠い場所にマイクを置きっぱなしにして、レコーダーは手元に置いて音のモニターや録音操作を行うこともできます。