夜の昆虫観察会
講師は新里達也先生。
夜の樹液に集まる昆虫、枯れ葉の下に隠れている昆虫、たくさんの生き物を発見できました。
観察会開始前にカルガモ親子(おそらく)に遭遇。
ほぼ大人と同じサイズですが、左7羽が子どもに見えます。
食べられずに7羽も成長することは珍しい。
トビイロクチキムシ。
コウチュウ目クチキムシ科。
オオヒラタシデムシ。
コウチュウ目シデムシ科。
動物の死体を食べる。玉川上水ではとてもよく見られるシデムシ。
きれいに総苞が5枚あるドクダミ。
通常は4枚です。4つ葉のクローバーのようなもので、見つけるとちょっとうれしい。
アミガサハゴロモ?ベッコウハゴロモ?アオバハゴロモ?
ともかくハゴロモの仲間の幼虫。
おしりのあたりから蝋物質を出して、それを衣装のようにまとっています。
きらびやか!
ファッションショーのように、トコトコと歩き回っていました。
右側:ヨツボシケシキスイ。
コウチュウ目ケシキスイ科。だいだい色の4つ星あり。
コナラ、クヌギの樹液まわりを探していればよく見つかる。
よく見ればクワガタのようなカッコ良いアゴがあります。
不思議な名前ですが、芥子木吸と書くようです。
芥子(けし)は芥子の実のこと。調味料にも使われるかなり小さな実で小型であることを表しているようです。
木吸は文字通り、木から樹液を吸うことを意味するのでしょう。「木を吸う」ではおかしい気もしますが...
左側:ヨツボシオオキスイ。
コウチュウ目オオキスイムシ科。黄色の4つ星あり。
後日撮影したヨツボシケシキスイの鮮明な写真。
キマワリ。
コウチュウ目ゴミムシダマシ科。
これも不思議な名前ですが、漢字にすると木廻。納得。
湿った枯れ木にやってくる。
フクラスズメ。
「スズメ」とついているので「スズメガの仲間でしょうか?」と尋ねたのですが、違うとのこと。
ヤガ科なんです。ややこしい。
和柄のモチーフや季語として、ふっくら膨らんでいるスズメ(鳥)のことを「ふくら雀」と言いますが、音は同じですね。
食草はイラクサ科。玉川上水林内にはイラクサ科のヤブマオがたくさん生えている。
最後に姿を見せてくれました、ご存じカブトムシ!
コウチュウ目コガネムシ科。
もちろん、ちゃんとした雑木林の中では決して珍しい存在ではないのですが、
観察会中にこうやって大型の甲虫が見つかると、やはりうれしいものです。
その他、見られた虫は
コエンマムシ
ナガチャコガネ(かなりたくさん)
ヒメスズメバチ
フシキキシタバ
モリチャバネゴキブリ
ヤマトゴキブリ
クシコメツキ
などなど。
夜に樹液のでる木、朽ち木周辺には、
クチキムシの仲間、ケシキスイ、オオキスイの仲間が多数。
このあたり、まだまだ勉強不足!がんばろう。