キツネとムジナにやたらと化かされた多摩の農民
(撮影 2014年8月 キツネノカミソリ)
その理由、そしてそこから読み取れることがいくつかあります。
・昔の多摩にとって、キツネ、タヌキ、ムジナは身近な動物だった。(多く生息していた)
・方角が分からなくなるほど迷いやすい(化かされたと感じるほど)ような道や林がたくさんあった。
何にしても、これらの動物がとても身近な存在だったようです。
ところで「ムジナ」ってどんな生き物でしょう。
ムジナが何を指すのかは、様々な解釈があったようです。
同じ地区で民話を採集しても、その定義がバラバラ。
・ムジナ=アナグマと考えているパターン
・アナグマとタヌキの区別がついていなくて、両方をムジナと呼んでいるパターン
・アナグマとタヌキの区別はついているが、総称として両方をムジナと呼んでいるパターン
※いつ頃から日本にいたのかよく分からないハクビシンがこの時代にもいたとすると、ハクビシンもムジナに含まれる可能性がある
ある地区・地方ではどれかのパターンに必ず当てはまる、というわけでもないので、昔話に登場する「ムジナ」が何であるかを特定することは難しいようです。
さて、玉川上水 金比羅橋付近のこんぴら橋会館2Fに、とても状態のいいタヌキのはく製があります。
1996年(平成8年)に玉川上水付近で、不慮の事故により命を落としたタヌキをはく製にしたものなんだそうです。
いい表情。メスだそうです。
現在でも玉川上水周辺にはタヌキの他に、キツネやテンが生息している可能性があるそうです。
ハクビシンはよく見かけます。
ちなみに、タヌキのイラストはしっぽが縞模様になっていることが多いのでよく誤解されているのですが、しっぽが縞模様なのはアライグマです。