殿ケ谷新田の阿豆佐味天神社

前に阿豆佐味天神社について書いた時、「殿ケ谷の阿豆佐味天神社」というタイトルにしたのでちょっとややこしい。
「瑞穂町の阿豆佐味天神社」とでもしたほうが良かったのかもしれません。
この記事で紹介するのは、立川市内、かつて殿ケ谷新田と呼ばれていた場所に鎮座する阿豆佐味天神社です。

おおもとは狭山丘陵南麓、殿ヶ谷村に鎮座していた阿豆佐味天神社(現 瑞穂町)
そこから、砂川(現 立川市)、殿ケ谷新田(現 立川市)に勧請して新しい村の鎮守とした、というわけですね。

創建は享保3年(1718年)ごろ。殿ケ谷新田も、享保新田のひとつなので、江戸中期の開拓の際に勧請されたと。


(撮影 2015年12月)
植えられている木は少なく、神社にしては明るくすっきりとした空間になっています。


現在の住所は立川市西砂町。


 
境内の愛宕社。この他には稲荷社もあり。



「殿ケ谷分水跡碑」は比較的最近つくられたものです。
玉川上水より殿ケ谷分水をたどっていくと、途中でこの神社の前を通ります。

 
このあたりの地域ではおなじみ、江戸時代に流行した馬頭観音庚申塔
どちらも玉垣の外にあります。もしかしたら、昔からこの位置にあったわけではないのかも。