羽村でイノシシが目撃される


2016年9月6日、7日に羽村市内でイノシシの目撃情報がありました。
羽村市webサイトの記事

6日の目撃場所は、羽加美三丁目9番地付近と羽中四丁目17番地付近。
羽村取水堰の北西にあたり、多摩川の流れよりも東です。

近年は市街地にやってくるニュースは少なくないものの、ふだんから街中で生活しているわけではないと思います。
イノシシが生息していそうな場所はここよりも西の、あきる野あたりの山地。

イノシシは泳ぐこともできるはずですし、取水堰付近の多摩川ならそもそも簡単に渡れる浅さです。
(橋を渡ってくる可能性もゼロではない...??)
しかし、川を越えて市街地方面までやってくることがあるというのはやはり驚きです。

7日の目撃場所は羽村市郷土博物館付近。
こちらは多摩川の流れよりも西です。
これで多摩川を越えられることがほぼ確定。

取水堰付近での遠足や自然観察会でも、イノシシに遭遇する可能性がまったくないわけではないということですね。
気をつけなくては!

見影橋公園

見影橋公園は、玉川上水に隣接する立川市内の公園です。


最寄り駅は武蔵砂川駅。
玉川上水見影橋あたりの南側に位置しています。


広くすっきりした公園。


しっかりとした遊具がいくつも設置されていて、明るい公園です。
時間帯にもよりますが、地域の子供が多く遊びに来ます。



定期的に草刈りはされていますが、時期によりそこそこの高さの草原環境ができます。バッタの仲間などは見つかるかも。


公園内には池があります!貴重。

 
睡蓮やガマなどの植物。
残念ながらかなり小さい池なのですが、水生昆虫の貴重な生活場所となっていることでしょう。


隣にはグラウンド。
やはりこちらも市民が普段から利用しています。盆踊りの会場になったりすることも。

江戸時代の玉川上水沿いは田んぼ向きの環境ではなかったので、畑が中心でした。
稲を作る場合も陸稲が中心。
しかし、この見影橋公園があった場所には珍しく水田があったのです。
もしも現代まで田んぼが残っていたら、ボランティアにより管理する田んぼ環境ビオトープ...なんてこともできた可能性もあります。
遊具のある公園ももちろん大事ですが、ちょっともったいない!


この公園の周囲には畑地や林が多く、それらも併せて重要な緑地となっています。
もう少し南へ行けば江戸時代から続く屋敷林も。
それらも含めて良い形で残していけたら良いのですが。

宝井馬琴 講談「玉川上水の由来」

講談十八番集~宝井馬琴「玉川上水の由来」 一龍斉貞丈「命のて摺い」
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桃川鶴女 講談「玉川上水の由来」
吉田吉之助『玉川上水物語』

講談「玉川上水の由来」の全体的なあらすじなどは、桃川鶴女 講談「玉川上水の由来」の方にまとめてあります。

「玉川上水の由来」が録音された貴重なCDです!

こちらの録音年は分からないのですが、五代目 宝井馬琴氏は明治36年生まれ。
やや古い感じの音質ですが、決して聞き取りづらいようなことはありません。

桃川鶴女さんのものと、この宝井馬琴さん以外の録音音源は今のところ確認できていません。
もしも他に「玉川上水の由来」の音源があればぜひ教えて下さい。

さて、肝心のその内容ですが、桃川鶴女さんの録音とほとんどが同じ。
「話の筋がだいたい同じ」なのではなく、一語一句完全一致している文が多いのです。
(講談がどうやって継承されていったかを考えると、そのことは不思議ではないのですが。)

微妙に表現が変わっている部分はあって、特に気になった部分は以下のもの。(敬称略)

桃川鶴女 玉川村の百姓
宝井馬琴 多摩川の在方で百姓をしている
※「在方(ざいかた)」は、田舎や農村のような意味。「多摩川の在方」というと、「多摩川沿いの田舎村」のような解釈でいいのかな?

* * * * * * * *

桃川鶴女 井の頭上水
宝井馬琴 神田上水
※井の頭上水は神田上水の別名なので間違いではない。ただ、現在は神田上水の方が一般的に思える。録音の新しい桃川鶴女さん版の方で井の頭上水としていることが意外。

* * * * * * * *

桃川鶴女 この功績をたたえまして、
石碑が四谷四丁目の交差点のところに『四谷大木戸水道牌』
そして兄弟の銅像が羽村の町に立っております。
宝井馬琴 なし
ラスト直前。
玉川兄弟の銅像は1958年(昭和33年)9月に作られたものなので、宝井馬琴版の録音時にはそもそも銅像がなかった可能性もある。

「夜の林のかげえ」上映会

8月27日(土)。
小平で「夜の林のかげえ」上映会が行われました。


羽ばたくアオバズク!(ちゃんと羽が動きます。)

本来は小平中央公園東側のどんぐり林で行われるはずのイベントだったのですが、雨天のため小川公民館での開催となりました。


子どもたちのつくった影絵。裏で操っているのも子供たちです。

玉川上水いきものたんけんたいシリー」のようなタイトルのついたプロジェクトの中のイベントで、いくつかの観察会に参加した子供がそこで得たインスピレーションを元に影絵をつくるような流れになっていました。
私が講師をつとめた「夜の観察散歩〜アオバズク探検隊〜」も、その観察会の中のひとつ。


特筆すべき点は、捕食シーンがたくさん登場したこと!
動植物の生態系としてのつながりがきちんと描かれました
(動物がうんちするシーンも...!!)
ライオン、ゾウ、キリンなど好きな動物を好き勝手に登場させているわけではなく、玉川上水で見た生き物、生息している生き物たちによる物語。これは大事。



影絵の不思議な魅力を再確認しました。


舞台裏のワンシーン。


雨天により野外上映できなかったことは残念でしたが、素敵なイベントでした!