3月の花だより その4

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

3月の花だより その1はこちら
3月の花だより その2はこちら
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コブシ(辛夷)の花
玉川上水周辺も含め、あちこちで開花しています。開花具合は大雑把に50%くらいの印象。
面白いのは花の付け根。ここに小さな葉が一枚つくんですね。かわいらしい。


コナラ(小楢)の冬芽
成長中!黄緑色の部分が見えています。



オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の花
見るたびに増えています。にぎやかになりました。

 
マユミ(真弓)の新芽とつぼみ
葉の付け根に小さなつぼみが見えます。開花は5月頃だったはず。


ヤマブキ(山吹)の花
開花しました。まだ開いている花は少なめ。


ウグイスカグラ(鶯神楽)の花と葉
葉の成長具合を記録。


フデリンドウ(筆竜胆)のつぼみ
いつ花が咲くか、ずっと楽しみにしています。ただ、昨年フデリンドウの花を見かけたのは4月中旬だったので、まだまだ先なのかも。


(たぶん)ソメイヨシノ(染井吉野)のつぼみ
識別に自信がないものの、今のタイミングでこの状態なのを考えるとソメイヨシノではないかと。開花予想は3月21日(月)頃!


アマナ(甘菜)の花
早い時期に咲く、清楚な春の野草!
今日は快晴だったため、しっかり花が開く姿を見ることができました。
雑木林エリアよりは、もうちょっと木の密度が少なく明るいエリアで、たくさん咲いています。

 
早咲き品種の桜は見頃、もしくは見頃過ぎ。


アオキ(青木)のつぼみ
ここまでつぼみが成長している個体はまだ少なめ。
もうしばらくすると、小さく地味な花が咲きます。


ユキヤナギ(雪柳)の花
数は多くありませんが、玉川上水でも見かけます。
植物に積もる雪のように、小さく白い花がいっぱい咲きます。


フキ(蕗)の花
つぼみの状態が、フキノトウとしておなじみの植物。
こちらの花は雌花に見えます。


ムスカリの花
名前から分かるように、国外産。春にかわいらしい花が咲きます。
家庭での園芸用に人気があって、まわりの民家から広がっていったものだと思っています。



タチツボスミレ(立坪菫)の花
あちこちで咲きはじめました。どこでもよく見られるスミレ。
これ以外の種類のスミレも咲くかどうか、要チェック。
花の後ろ側へ広がっている部分は距(きょ)と呼ばれます。スミレの仲間は花の形が独特。


レンギョウ(連翹)の花
雑木林の中にまぎれるような樹木ではありませんが、玉川上水でも場所によっては見かけます。


ミズキ(水木)の冬芽
真っ赤な冬芽から、緑色の新芽が見えてきました。


ツタバウンラン(蔦葉海蘭)の花
見た瞬間にムラサキサギゴケだと思ったのですが、よく見ると微妙に違う。
調べてみたらツタバウンランでした。ヨーロッパ原産の帰化種。


カタバミもしくはカタバミの近縁種の花。


菜の花。「菜の花」と言われている植物は複数あります。
識別はやや難しい。

玉川上水の桜 開花はいつ?見頃はいつ?

お花見シーズンが近づいてきました。

2016年、東京の桜開花日は3月21日(月)頃満開予想日は29日(火)頃となっています。
(まだ前後する可能性があります。)
平年よりやや早めか。

さて、玉川上水の桜は...??


(撮影 2016年2月19日)

(撮影 2016年2月26日)

もう咲いています!!

というのは当然。
「桜の開花予想」で予想されているのは、あくまでソメイヨシノの開花予想
早咲きのカンザクラ系の桜や河津桜の仲間はすでに見頃か見頃過ぎとなっています。


ではあらためて。
去年の玉川上水 春の桜の様子です。


(撮影 2015年3月31日 立川市内)
玉川上水駅付近で多くの桜が見られます。


(撮影 2015年3月31日 小金井市内)
すばらしい桜の名所だった小金井の玉川上水。今は衰えています。


(撮影 2015年3月31日 小金井市内 ヤマザクラ)


(撮影 2015年3月31日 小金井公園) 
現在、玉川上水の小金井桜は、小金井公園に受け継がれているといってもいいと思っています。
都心と比べたら混みにくいためおすすめの花見場所です。


(撮影 2015年4月2日 拝島駅付近)


(撮影 2015年4月2日 西武立川駅付近 暗渠部分)
部分的に暗渠になっている部分が、のんびり桜を楽しめる散歩道となっています。


(撮影 2015年4月2日 羽村市内)
大昔からの名所ではありません。
大正頃から植樹がはじまり、昭和に入って多くのソメイヨシノが補植されたようです。
樹齢が50年を超えて限界がきており、伐採予定となっている桜も多くなっています。


去年は3月31日頃がピークでした。
ただ、羽村市周辺は気候の違いからか、若干開花が遅れるようです
4月2日の時点でもまだつぼみが見られました。


今年2016年、お花見シーズンの休日は3月26日(土)27日(日)、次の週は4月2日(土)3日(日)。
なかなかのタイミングの悪さ。休日に花見をしようと思ったら、やや早めかやや遅めの2択になります。

・26日(土)27日(日)のおすすめスポット
小金井周辺の玉川上水→小金井公園でお花見
吉祥寺周辺の玉川上水→井の頭公園でお花見

すさまじく混み合うことが予想される井の頭公園よりは、小金井公園がおすすめです。
特に朝は混みにくく、のんびり楽しめます。

・2日(土)3日(日)のおすすめスポット
羽村周辺の玉川上水→羽村堰でお花見

花見シーズンの羽村堰付近は若干人が多くなりますが、多摩川方面まで含めるとかなりのスペースがあり、訪れる人達も分散します。のんびりした雰囲気。



どうしても3月末、4月上旬にお花見ができなかった時は...??

 
(撮影 2015年4月19日 小金井公園) 
4月下旬でも楽しめる桜があります
こちらは「江戸」というサトザクラの園芸品種。
サトザクラの仲間、八重咲き品種の多くは遅咲き。
小金井公園には多種多様な品種が植えられているので、ソメイヨシノの開花時期を過ぎても桜を楽しみやすくなっています。

3月の花だより その3

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

3月の花だより その1はこちら
3月の花だより その2はこちら


3月7日の夜から8日の朝にかけて、東京全域に濃霧が発生しました。
8日の昼過ぎを過ぎても湿度が100%近いような天候。気温も5月並のポカポカとなりました。

そんな天候の影響を受けてか、春の花や新芽がすごい勢いで成長しています。
観察が追いつかないくらい...!!


シュンラン(春蘭)の花
ずっと楽しみにしていた花が咲きました!
落葉樹林に咲く、野生のランとしておなじみ。花は独特の形状ですが、これが好き。
花の部分は食用にもなるんだとか。


コブシ(辛夷)の花
ついに開花しました。下の写真は、ふかふかの花芽から開いて花になっていることが分かりやすい。


ジンチョウゲ(沈丁花)の花
ついに満開。あたりに春の香りが広がっています。


アジサイ(紫陽花)の新芽
ここまで成長しています。もうすぐにはっきりとした葉の形になりますね。


オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の花
増えてきました。この花が増えると、地面がだんだんと鮮やかになっていきます。


識別に自信がないのですが、在来種のシロバナタンポポの花だと思います。
落ち葉の多い林床にきれいに花が咲きました。


オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)の花
いわずとしれた雑草。春にはどこでも見られますね。玉川上水には意外と少ないのかも。
明治期に入った外来種。


ニワトコ(接骨木)の新芽とつぼみ
ブロッコリーのような?パセリのような?細かいつぼみ。
食べ過ぎると危険という話も聞きますが、食用になります。食べてみたい!


ウグイスカグラ(鶯神楽)の花
ずいぶん前から花は咲いていましたが、葉が多く出てきて豪華になりました。


まだまだ一部に残るクヌギの葉!しぶとい!
ヤマコウバシの葉もしっかり残っているのを見かけます。


スイセンですが、ペーパーホワイト系の品種。
土手道路側の斜面にたくさん咲いています。笹を刈った下からしっかりと成長。


ハコベの仲間と思いますが、識別に自信なし。
そっくりな植物がたくさんあります。


サンシュユ(山茱萸)の花
玉川上水付近の公園にて。

 
アセビ(馬酔木)の花
ついにしっかりと開花しました。


カンスゲ(寒菅)の花
ボソボソ、モジャモジャとした花をたくさんつけます。玉川上水のあちこちで見られ、春の花よりも早くから開花していたので目立っていました。



マユミ(真弓)の新芽
成長メモ。もうここまで育っています。

3月の花だより その2

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

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ハナニラ(花韮)の花
玉川上水でもあちこちで見られますが、アルゼンチン原産の帰化種。


ヒヤシンスの花
咲いてしまいました、完全に園芸植物。
まわりの民家で育てている家は多く、どこからか種子散布されたのか。


スノーフレークの花
鈴蘭水仙とも言われます。ヨーロッパに自生する球根植物。昭和初期に日本へやってきた植物です。
玉川上水ではかなり分布を広げていて、春にあちこちで花をつけます。
ユリ科のようで、ヒガンバナ科。ユリ科とヒガンバナ科の分類は分かりにくい。


マユミ(真弓)の新芽
さらに成長し、葉の形が分かるようになってきました。


フキノトウ(蕗の薹)の花
春の山菜といえばフキノトウ!玉川上水でも見られます。

拡大してみるとこんな形。
これは雄花でしょう。よーく見てみると、リンドウのような筒状の花がびっしりと咲いています。
もっと接写のできるカメラで撮影したら発見がありそう。



ヤブツバキの花
今年度は暖秋・暖冬の影響からか、咲きはじめがかなり早く、サザンカとほとんど開花時期がずれずに咲くものがあったヤブツバキ。
といっても例年通りに咲くものもあり、今が見頃の花もちらほら。