簡易花だより

時間がないので、簡単なメモ程度。


ギボウシと思われる芽。


シャガのつぼみ。玉川上水周辺や他の場所ではすでに咲いています。
玉川上水のシャガは不思議と全体的に開花が遅め。


ホトトギス。ここまで育ってきました。


ソメイヨシノはそろそろ見頃。


ヒトリシズカも見頃!
今年もしっかり咲きました。

3月の花だより その6

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

3月の花だより その1はこちら
3月の花だより その2はこちら
3月の花だより その3はこちら
3月の花だより その4はこちら
3月の花だより その5はこちら


食べられる野草の観察と野草料理の会」の中で、たくさんの野草を観察しました。
その一部を紹介。



ハコベ(繁縷)
実際にはたくさんの種類があるハコベの仲間のことをまとめてハコベと呼びます。
春の七草としてもおなじみ。


フキ(蕗)の葉と花
斑入りのものをはじめて見ました。


ヤエムグラ(八重葎)
ひっつき虫としておなじみ。茎を触ってみるとざらざらしています。
アカネ科。


ノミノツヅリ(蚤の綴り)
ナデシコ科。これは花が咲いていない状態。
ハコベとも少し似ています。


オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)の果実
明治頃に入ったらしい帰化種。どこでも春に花が見られる雑草です。
詳しくは書きませんが、この果実の形が名前の由来となっています。


カラスムギ(烏麦)の花穂
見た目からも分かるイネ科。これもヨーロッパ原産。


オニノゲシ(鬼野芥子)の花
タンポポやノゲシの仲間は識別が難しいのですが、こちらは葉がトゲトゲ。


カタバミ(片喰)の花
葉が小さい。カタバミの花は家紋にもよく使われます。
オッタチカタバミという近年増えつつあるそっくりな帰化種もあるため注意。


ハハコグサ(母子草)の葉


チューリップの葉
自分のメモ用。まさかチューリップが生えていると思わなかったので、なかなか特定できなかった。


イモカタバミ(芋片喰)の花


コバンソウ(小判草)の実
実が小判に似ています。


ゲンノショウコ(現の証拠)の葉


ニリンソウ(二輪草)の葉

 
右がゲンノショウコの葉。左がニリンソウの葉。
ニリンソウの仲間は毒のあるトリカブトに似ているため危険なのですが、このあたりにトリカブトはありません。
ゲンノショウコは近くにも生えるため間違えやすい。花が咲いていれば簡単に区別できるんですけどね。


チダケサシ(乳蕈刺)の葉


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)の葉
この日、花は見つからず。ムラサキケマンなどに似た花が咲きます。


ヒトリシズカ(一人静)の新芽
葉が開ききる前の状態でも、花はしっかり咲いているようで、はみ出ている個体もありました。


カタクリ(片栗)の花


フデリンドウ(筆竜胆)の花


リンドウ(竜胆)の新芽


キランソウ(金瘡小草)の花


オドリコソウ(踊子草)のつぼみ


ミズキ(水木)の新芽と花芽


さて、今日観察できた植物の簡単なリストをつくりました。

玉川上水での確認が△になっているものは、「たぶん玉川上水付近にも生えていた気がするけど記憶が曖昧」なものです。確認できたら更新します。

もちろん、今日観察したもの以外にも、まだかなり多くの種類の野草を見つけられます。


名前 玉川上水での確認 周辺での確認
ハコベ
フキ
ナガミヒナゲシ(葉)
スギナ
ヤエムグラ
カタクリ
オニノゲシ
ブタナ
ナズナ
ノミノツヅリ
ヒメオドリコソウ
ホトケノザ
ヨモギ
カタバミ
カラシナ
コバンソウ
カラスムギ
ノビル
ハハコグサ
ゲンノショウコ
ホソバノオオアマナ(葉)
チダケサシ(葉)
ヒメカンスゲ
アオイスミレ
イモカタバミ
ジロボウエンゴサク(葉)
フデリンドウ
キランソウ
アマナ
オドリコソウ
カンアオイ(葉)
エビネ(葉)
スイカズラ(葉)
ヒトリシズカ
タチツボスミレ
カラスノエンドウ
オオイヌノフグリ
スズメノカタビラ
ノカンゾウ(葉)
ヤブカンゾウ(葉)
フクジュソウ
タツナミソウ
ウツボグサ
リンドウ(芽)

コブシ

コブシ(辛夷)は、春に花をつける落葉広葉樹です。モクレン科。

武蔵野の雑木林には多く生えていたと聞きます。


玉川上水でも、立川から小平にかけての雑木林エリアで、林内にいくつかのコブシを見つけることができます。


9月頃に見られる果実は集合果。いくつか集まっていることで、人間の拳のような形になります
諸説ありますが、これがコブシの名前の由来なんだとか。


 
しばらくすると、鮮やかな赤い実に。
野鳥も食べることのある実ですが、今のところ玉川上水のコブシの実を食べる野鳥の姿を自分の目で観察したことはありません。今後要チェック。


樹皮は比較的なめらか。年をとると、少しザラザラしていきます。


なかなかいい色に紅葉します。あまり赤くはならないタイプ。


葉の形は鋸歯のない全縁先端が細く尖っていることも特徴です。
落ちた葉も、コナラ・クヌギ林の中では簡単に見分けられます。


白く清楚な花からは、香水として使いたいくらいの良い香りがします!
近い種であるモクレンと同様。
ただ、残念ながら高いところにしか花をつけない場合があります。もしも手の届く距離に花が咲いていたら、ぜひぜひ香りをお楽しみください。
花の開花とほぼ同時に、つけねから葉が生えるのもポイント!

千昌夫さんの『北国の春』の歌の中にも「こぶし咲くあの丘~♪」なんていうフレーズがあります。
コブシは農作業の進行の基準としていた樹木とも言われています。
単にコブシの花を思い出しているだけでなく、その周辺の農村風景まで回想しているのかもしれませんね。
もっとも「北国」ですし、直前の歌詞にも「白樺」が登場しています。武蔵野の雑木林の中で見られるコブシとは違う風景でしょう。



コブシは立川市の「市の花」でもあります。
市の公認キャラクターである「くるりん」ちゃんのしっぽはコブシの花になっています。

ちなみに立川市、小平市の「市の木」はどちらもケヤキとなっています。
こちらも、玉川上水で多く見かける樹木です。
その他、街道沿いの屋敷林、街路樹としても多くの場所に植えられています。

3月の花だより その5

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

3月の花だより その1はこちら
3月の花だより その2はこちら
3月の花だより その3はこちら
3月の花だより その4はこちら


3月はたくさんの花が咲きすぎて、ついに「その5」です。
今回は少しだけ。


フデリンドウ(筆竜胆)の花
ついに開花しました!2、3ヶ月前からずっと見守ってきた花だったので、感慨深い...
とりあえずこのひと株だけの開花でした。
例外的に早く咲いたのか、これから順番に開花していくのか、どうなんでしょうね。



カラスノエンドウ(烏野豌豆)の花
どこでも見かける春の雑草。ヤハズエンドウとも。花を見ると分かるようにマメ科。
以前、玉川上水周辺で見かけたのですが、今回は水路脇でも発見したため再掲載。


イヌシデ(犬四手)の芽吹き
若々しい新芽。毛が多くて、ふかふかしています。


ヒトリシズカ(一人静)の新芽
素朴で清楚な花が大好きな春の野草です。ついに今年も芽が出てきました。
ヒトリシズカとフタリシズカ」の記事内に、花が咲いている時期の写真、地上部が枯れる直前の写真を掲載しています。


シラカンバ(白樺)の花
「シラカバ」という言い方のほうがおなじみ。
玉川上水のような場所には普通、自然に生えることはない木ですが、玉川上水駅付近に一本あります。
いろいろと事情があって、かなり前に植えたものとのこと。


暖かい雨の後、日が出てきた午後。
水路がキラキラと輝いていました。