白バック撮影


意外なほど簡単に撮影できました!(ので、文字も入れてみました。)
上記の画像は、最近の図鑑で流行っている、いわゆる白バック写真です。

かなり昔には標本写真や絵が中心だった虫の図鑑ですが、ある時期より生体写真が多くなってきました。
生体写真は標本写真と比べて自然な姿ではあるものの、背景がごちゃごちゃした生体写真は見やすいとは言えず、検索性も悪いものがほとんどでした。

そのあたりを解消したのが、白バック写真!
野外で見られる姿を、背景のみ真っ白で。紙面にたくさん並べて掲載しやすいため、比較や検索も便利。

かなり人気のある文一総合出版のハンドブック(イモムシハンドブックなど)の多くも、この白バック写真で構成されています。

上のアカボシゴマダラ幼虫、実は真っ白な陶器のお皿に乗っています
おとなしい虫ならば、野外にいる昆虫でも撮影は難しくありません

7月の虫(まるごと玉川上水かんさつ会下見)

まるごと玉川上水かんさつ会 第3回は 2017年7月16日(日)開催です!

10:00 玉川上水駅南口集合 小雨決行、荒天時中止。(中止の際には当日の朝、ブログに案内を出します。)

7月9日(日)、その下見 兼 昆虫調査&勉強会を行いました。

少し前のタイミングで草刈りが入り、つる植物や低木はある程度刈られてしまったのですが、びっくりするほど見つかった昆虫たち。

当日も、「虫がぜんぜん見つからない!」なんて悩むことはなさそうです。
天気も今のところ大丈夫そう!

楽しみです。

 
カブトムシ
昼間に探しても、少しは見つかります。

 
ノコギリクワガタ
こちらももちろん、早朝や夜間に見つけやすいものの、よく探せば日中に見つけられます。


 
エゴヒゲナガゾウムシ
成虫の発生がはじまりました。


ウシカメムシ
冬季にもよく見つかった。


ウスバカゲロウ
7月に入ってから結構な数が見つかる。


アカスジキンカメムシ
見つけたらうれしい、輝きのあるカメムシ。


ヘリカメムシの仲間。
クモヘリカメムシで良いかな。スマートなカメムシです。

ウロコアシナガグモ


クサカゲロウの卵。


サトキマダラヒカゲの幼虫。食草はササ。
成虫は個体数も多い普通種。
しかし、ササの生える範囲が広すぎて、なかなか幼虫を見つけられない。


セマダラコガネ


クサグモ


オオヒラタシデムシ
幼虫も成虫もよく見つかる。


サビキコリ。コメツキムシの仲間。


初めてキノコムシの仲間に遭遇!と思ったのですが、調べてみたらモンキゴミムシダマシ
キノコ食だがゴミムシダマシ科。

大きな蜂の巣!使い終わったあとのものでした。


ジグモの巣!


ヒメグモの仲間(の巣)。


カタハリウズグモ
巣の中心にうずまき模様。


ギンメッキゴミグモ


クサカゲロウ(の仲間)。



ムラサキシジミ


アゲハチョウの仲間の卵と思われるもの。
柑橘系の枝に産み付けられていた。


アワフキムシの仲間。成虫。
ホシアワフキか。


交尾中のハエ。


ナナフシ!茶色のタイプ、緑のタイプ、どちらもよく見つかります。


ヒメホソアシナガバチか。
今まさに巣作り中。


シロカネグモの仲間。
コシロカネグモか。


オジロアシナガゾウムシ


シオヤアブ
この種以外にも多くの肉食アブが見つかる。


シャコグモ


シャクトリムシ。化けているつもりがバレバレ。


ショウリョウバッタ
普通種だが、草原的な環境の面積が足りないのか、あまり見かけることがなかった。
今年は多い!


フタツメカワゲラの仲間。


虫ではない。ネジバナの花。
日当たりと草刈りのタイミングの問題か、今年は少ない。


 
チビアメバチの仲間の繭。


ゴマダラカミキリ


ミヤマカミキリ


オニグモ


アカボシゴマダラ成虫。
手の汁も吸う。



その他、未同定。
(ちょっと調べたら分かりそうなものもある。)
 



 

 

玉川上水にアトラスオオカブト出現

玉川上水沿いのコナラの根元を見てみたら...

どう考えても国産ではないカブトムシ。

よく見てみると、アトラスオオカブトでした。
すでに死んでいます。


大量の飼育土とともに、雑に捨てられていました。


ちょうど少し前、ステッチマルシェのイベント内で「飼育に使った土を林に捨てない」という注意書きをしたチラシを配布したばかりでした。
まるごと玉川上水かんさつ会@ステッチマルシェ 無事に終了しました!


たかが数十枚配った程度のチラシに大きな影響力があるとは思いませんが、直後だったので残念な気持ちです。


飼育に使っていた土を捨てる、国外種の死骸を捨てる、どちらも環境への影響を考えると、「やらないほうがいい」ことではあるのですが、全力で「絶対ダメ!」と叫ぶのは難しい、微妙な問題です。
(もちろん、生きている国外種を野外へ放つのは、全力で「絶対ダメ!」と叫ぶことのできる問題です。)

また、地域にもよりますが、じゃあどうやって捨てたらいいのか、「土の処分」が難しすぎるのも問題です。

そしてここ2年くらい、大雨で土が流れてしまった部分がよく補修されるようになりました。
しかし、その補修に使われている土は明らかに色が違い、どこから運んできたのかよく分からない土です。
そんな状況なので、「飼育土を捨てないで」というには、説得力がどうも足りない感じがします。

実際に、目の前で飼育土を捨てている場面に遭遇した時、きちんと理屈を通して止めさせることができるか、自信がありません。



供養になるとも思えませんが、せめてきれいに整えて、大事に標本にすることにしました。

6月の虫


ナナフシ成虫。
6月中旬から林縁にとても多く見かけるようになった。
食草の幅は広いが、このあたりの個体は主にエノキを食べているようだった。
この写真も食事中。


 

コフキゾウムシ



カマキリの幼虫。


 
クワコの幼虫。
途切れずに幼虫が観察できている。
どういうサイクルで世代交代しているのか不思議。


アカボシゴマダラ終齢幼虫。



ウラナミアカシジミ。ゼフィルス。


ホオズキカメムシの産卵。
コヒルガオに産み付けられた卵がよく見つかる。


ヒカゲチョウ



ゴマダラチョウ幼虫。(飼育下。)


ウメエダシャク


セマダラコガネ



カブトムシ。出始めています。



サザナミスズメの幼虫。ネズミモチの葉を食べていた。



ノコギリクワガタ オスとメス。



ナガチャコガネ


ヒメカメノコテントウのせすじ型。紋がない。


ゴマダラチョウの蛹抜け殻。


ヤゴの抜け殻。



ヒカゲチョウの終齢幼虫。蛹化直前。

 
ヒカゲチョウの蛹。


ヒカゲチョウの蛹抜け殻。



ビロウドコガネ

 
エノキハムシ成虫。



モチチャバネゴキブリ





  
フタツメカワゲラの仲間と思われる。



タマムシ成虫。



ヨモギエダシャク。幼虫はかなりの広食性。
エノキの葉を食べているところを見たことがある。


 
クチブトゾウムシの仲間。
おそらくオオクチブトゾウムシ