5月の虫

『玉川上水でひたすら虫の観察と記録をする会』以外で記録した虫をいくつかここに掲載。


ヒゲコメツキ
オオクシヒゲコメツキよりかなりヒゲ(触角)が立派。
去年は記録できなかったが、わりと普通種のはず。


マエキヒメシャクと思われるシャクガ。
以前にも何度か記録あり。


ヒメクロオトシブミの揺籃。


ヨツボシケシキスイ
大型甲虫よりも活動開始は早い。


未同定イモムシ。よく見つかるのだけど...


あまりいい写真が撮れなかったけれど、アズチグモ(アヅチグモ)だった。


テングチョウ幼虫。多くはないが少なくもない。


シロヘリキリガの幼虫。
冬〜春にかけて成虫が出現するキリガの仲間。
夏前に蛹になり、それからずっと土中で過ごすという生活史のはず。



トンボ、というかヤゴの抜け殻。
散策路からよく見える場所、触れる場所にこれが残っているというのはあまり見たことがなかった。


エゴツルクビオトシブミのペア。
メスはせっせとゆりかごを作っている。


ホソオビヒゲナガ。ヒゲナガガの仲間。
触角が邪魔にならないのだろうか?
他にもヒゲナガガの仲間を見ているような気がする。


2頭の幼虫。異様に体がふくらんでいるけど、イモムシのような頭。
ハムシの幼虫です。ヤマイモハムシあたりの幼虫か。


クヌギカメムシ
クヌギカメムシの仲間、と言った方がいいかもしれない。
サジクヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシとの識別は普通の生体観察では困難。


写真では分かりにくいが、(たぶんコブマル)エンマコガネが獣糞に集まっている。
30〜40程度はいたと思う。


オオチョウバエ
蝶でも蝿でもなく蚊に近い種。
林の虫というより人家に発生する虫。

アカスジキンカメムシの羽化


羽化中のアカスジキンカメムシに遭遇しました。

体が全身黄色!なんだか、塗装前の模型のようです。

時間がなかったのでだんだんと色付いていく様子は観察できず。

次の日の昼間にも別の場所で羽化している個体を見つけました。
羽化のピークのようですね。


4月に記録した幼虫。
幼虫越冬していた個体が動き出した状態だと思います。


2016年7月に記録した成虫。

チャイロスズメバチ

玉川上水で、変な色のスズメバチに出会いました!


色が暗い!腹はほぼ真っ黒。
スズメバチというと黄色のイメージですが、全体的に暗いオレンジのような色です。


いかつい顔!顔の形はよく見かけるスズメバチと共通です。

調べてみると、こちらはチャイロスズメバチ

他のスズメバチの巣を乗っ取る、珍しい習性をもったスズメバチのようです。
個体数もそれほど多くないようです。
昨年は一度も遭遇していません。



巨大なオオスズメバチを含め、このような女王蜂がたくさん見られる時期。
本当に「乗っ取り」が発生するのか、少しワクワクもしますが、刺されないように最大限気をつけたいところ。

玉川上水でひたすら虫の観察と記録をする会

5月21日(日)。
玉川上水でひたすら虫の観察と記録をする会』を行いました。

会というほどおおげさなものではないのですが、時間がなくてあまり記録できていなかった初夏の昆虫をしっかり観察・記録することが目的の会でした。



やってみて分かったのが、玉川上水における"虫密度"の高さです。
立川市内の橋と橋の間、約500mに3時間かけても全然時間が足りなかったという感じ。
ちゃんと集計できていないのですが、100種類以上の虫が見つかったと思います。

ただ、ゆったりした広さのある自然度の高い緑地ならば、逆にもうちょっと虫との遭遇率が低い感じがします。
生息域が狭められて、玉川上水沿いに集まりすぎているようなイメージ。素直に喜んで良いことではないのかも。
かなり狭い範囲に、水路、水辺、雑木林、林縁、草原、畑地と続いていることもこの密度に関係していると思います。

 
ヒゲブトハナムグリ
あまりハナムグリらしくないハナムグリ。
成虫はこの時期にだけ見られる。


オオミズアオ
旧学名には月の女神であるアルテミスが使われていました。
ヤママユガ科らしい、美しい大型の蛾です。
玉川上水では結構な普通種で、なんとなく散策しているだけでも毎年見られます。


ヤツボシハムシ
エノキの葉上でかなりの数が見つかる。
斑紋の変異がかなり多い。


オオヒラタシデムシ
幼虫、成虫ともによく見られるシデムシ。
他のシデムシが生息しているかどうか調査中。


アジサイハバチの仲間。
おそらくアジサイハバチの幼虫。
ここ10年くらいでかなり増えてきているらしい。まだ情報が少ない。
可愛らしい顔をしていますが、あっというまにアジサイの葉がまる裸になる勢いでモリモリ食べていきます。


カワゲラの仲間。
かなりの数が見つかります。
数種類生息しているようなのですが、同定はかなり困難。


ヒゲナガカワトビケラ
立川市内ではカゲロウ、カワゲラ、トビゲラの個体数がかなり多いことから、水生昆虫のよい住処となっているようです。


ベニトゲアシガの仲間。
まだちゃんと名前は付いていないのかも。
トゲのある1対の脚を持ち上げる異様な姿。ベニボタルなどの甲虫にもよく似ていますが、蛾です。


グンバイムシの仲間。
セイタカアワダチソウやオオアレチノギクなどの葉でよく見つかる種なので、おそらくアワダチソウグンバイ。分かりにくいけれどカメムシ目。


ヒメカメノコテントウ
玉川上水林内の個体数はそれほど多くないと思う。市街地の方がもっと見られるかも。