4月の虫

4月中旬。
一気に虫の姿が増えました。
少し散策するだけでも10種類以上。真面目に探したら数十種の虫が見つかります。
全部把握しようと思ったらキリがない...!!
そんな虫シーズンがやってきました。


ツマグロオオヨコバイ。通称バナナムシ。
3月にも見られたのですが、明らかに見かける数が増えています。


サンゴジュハムシの幼虫。
集団でガマズミの葉を食害します。あっというまに葉っぱがなくなる...


オオクチキムシ
こちらも、冬にもわずかに見られました。
暖かくなり、動くスピードと見かける頻度が高まっています。


ワカバグモ
脚を伸ばしていて、ちょっと分かりにくい写真。
エノキの若木でよく見つかります。
人の気配がすると威嚇ポーズをとりますが、見掛け倒し。ちょっとした刺激で枝から落ちます。



キイロテントウ。成虫越冬した個体が元気に動き出しました。


ウシカメムシ
こちらも、成虫で越冬している個体を冬に見かけました。
春になり、少し活発に動いています。


未同定ハムシ。
この写真しか撮れなかったので断定できない。


ナナフシ幼虫。
結構な数が見つかります。細い体。
木の繊維、枝のクズのようなものに擬態してうまく隠れています。



アブラムシ。


ナミテントウ交尾。



ミノウスバ幼虫。



未同定ハムシ。


カメムシ幼虫。


アカスジキンカメムシ幼虫。



未同定クモ。



チャバネアオカメムシ。定番の普通種カメムシ



トラフコメツキ



ハエトリグモ。


アカボシゴマダラ。脱皮後。
赤みがかったエノキの葉に擬態しています。
たしかに同じ色。


未同定。ハムシ?ゾウムシ?


マルカメムシ。かなり小型。



ヒメクロオトシブミ
コナラやクヌギの葉についています。


クロコガネ
成虫越冬した個体が、かなりゆっくりと動き始めたところ。

巣箱の中の繭の中の寄生バチ


冬に巣箱のかけかえを行っていたときのこと。


巣箱の中から、なんと蛾の蛹がみつかりました。
巣材を上手く包み込んで、繭のようになっていました。

巣立ちを終えた巣に、イモムシが入り込んだのでしょうか。

気になった蛹ですが、この状態では種類の特定は困難です。
というわけで、羽化するまで保管してみることにしました。


そして先日、その蛹から中身が出てきたのですが....




蛾ではなく蜂!

もちろん、こういった形の蛹から蜂が羽化するわけではありません。
おそらくヒメバチの仲間、いわゆる寄生バチに寄生されていたのでしょう。


残念ながら、蛾の種類は特定できずに終わりました。

玉川上水のジンガサハムシ

マユミの葉の裏にくっついていた、謎の物体。


よーく見てみると...

ジンガサハムシでした!


背中にX字の紋が輝くこのジンガサハムシ。正式な名前はセモンジンガサハムシ

そういえば、玉川上水でジンガサハムシの仲間を見つけたのは初めてかも。


お腹側から見た姿。

テントウムシの殻が透明になったような、独特な風貌は密かな人気があります。
他の種も見つかったらうれしいな!

オオスズメバチ

玉川上水ではたくさんのスズメバチに出会います。
樹液に集まる昆虫

夏に樹液の出ているクヌギを探せば、ほぼ毎日見つかります。

樹液に夢中になっている間はわりと安全なのですが、正確な大きさが分かるほどには近づけません。
そのため、「スズメバチの仲間」というところまでは分かっても、何スズメバチなのか分からない場合があります。

そんな中、今日出会ったのはこちら。

写真では分かりにくいのですが、4cmを超える巨大スズメバチ。5cm以上あったかもしれません。
見た瞬間にオオスズメバチだと分かりました。

オオスズメバチの女王は成虫のまま越冬します。
木の割れ目などで越冬するはずですが、巣をつくるための移動途中だったのか、何かトラブルがあって放り出されたのか、この個体は地面でほとんど動かない状態になっていました。


たくさんの虫を狩るスズメバチは、虫の増えすぎを抑えるという、生態系の中でも重要な働きを担っています。
そんなわけで好きな虫の一種でもあるのですが、このサイズのスズメバチが散策路で繁殖するのはちょっと恐ろしいですね...!!