フウセンカズラ

ひと月以上前の話題。
9月の末、玉川上水沿いのフェンスにこんなものが。


ふっくら。ホオズキのようにふくらんだ実。


こちらが葉っぱ。


花は小さくかわいらしい。

こちらはフウセンカズラ
秋に実をつけるつる性植物。ムクロジ科。

日本の在来種ではなく、園芸植物としてあちこちに植えられています。
ここに生えていたものも、残念ながら誰かが勝手に植えたものでしょう。

残念ながら...といいつつ、林内に侵入する気配はあまりなく、林縁のフェンスを覆うことで、林内の乾燥を防ぐカーテンになっていたりします。
「勝手に園芸植物を植える」ことは残念ですが、こういった場所につる植物のカーテンがあることは大事なのです!


種をとりだしたところ。
ハート型の模様が見えます!かわいい。
これが大人気。

ムラサキシキブの果実



熟してきました...!!
ムラサキシキブの果実。よい色です。
名前の通り、鮮やかな紫色の果実。

私はこの実を見つけるとよく食べます!
3〜4粒ほどをひと口。
はっきりいってそれほどおいしくはないのですが、ほんのり甘みがあり、苦味渋味はほとんどありません。

家の庭などには園芸品種のコムラサキがよく植えられています。
こちらの方が花も実もしっかり付く印象。葉がずらっと揃って生えているものはほとんどコムラサキの方。
日当たりや温度にもよると思いますが、コムラサキの方が花期も実が熟す時期も早い感じがします。
そして、種が散布されてきたのか、誰かが植えてしまったのか、玉川上水林内でもムラサキシキブではなくコムラサキが育っていることがあります。

リンドウ

今年も美しい秋の花、リンドウが咲いていました。


ちょうど花期に、天気の悪い日が続き(とくに土日)、日の当たる時間しか花が開かないこのリンドウをきれいに撮るのはなかなか大変でした...!!

昔から毎年咲き続けているのですが(→玉川上水のリンドウ)、株の数は玉川上水全体で考えても少なめです。
今後も無事に咲くことを祈ります。

スダジイのどんぐりを食べる

前回はマテバシイのどんぐりを食べたわけですが、今回はスダジイ

雑木林で一番見つけやすい、コナラやクヌギのどんぐりは、タンニンが多い=アクが強く、普通には食べられません。
さらに、丁寧にアク抜きをしたとしても、あまりおいしくはないという(食べる側にとっては)残念などんぐり。

それに対して、マテバシイやスダジイのどんぐり、つまりはいわゆる「シイの木」のどんぐりはタンニンが少なく、アク抜きしなくても食べられます。
※ただし、ツダジイ、ツブラジイがシイ属なのに対し、マテバシイはマテバシイ属。少しだけ離れたグループです。同じ「シイの木」の仲間とひとまとめにして良いかは微妙なところ。


そして、このスダジイは、マテバシイよりもさらにタンニンが少なめ!
ほんのり甘みもあります。

少し先が細くなるような形も特徴的。


殻斗も変わった形です。
よく知られているどんぐりは帽子型ですが、このスダジイはどんぐりを包み込むような形となっています。


硬い殻を破ってみると...つやっつやの白い中身!

炒るとおいしく食べられますし、生で食べてもOK!!
その味は、ちょっと淡白なクリというイメージでしょうか。
味の濃いフルーツや野菜なんかと比べたらもちろん物足りないのですが、苦味やクセはまったくなく、すっきりした味です!



どんぐりハンドブック
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