シジュウカラ 巣作りの美学

玉川上水で巣箱の確認と取りかえ」の続きの記事。


いくつかの巣箱で見つかったシジュウカラの巣で見られた不思議な共通点。
巣の上部の隅、3点もしくは4点に色付きの毛を配置している!
なんでしょうね、これは。不思議!
彼らなりのルール、美学が何かあるのでしょう。何かの目印になっているのか。
人間と鳥類の可視領域は違う(鳥の可視領域は紫外線方向に広がっている)こととも何か関係があるのか。
気になります。


残念ながら孵らなかったシジュウカラの卵。
となりはサイズ比較用のマッチ箱。こんなに小さいのです!

※念のために鳥獣保護法について問い合わせ。卵が孵る可能性のある時期を明らかに過ぎている卵については持ちだしても大丈夫なことを確認。まだ孵る可能性のある野鳥の卵の採集は原則禁止です

3月の花だより その2

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

3月の花だより その1はこちら


ハナニラ(花韮)の花
玉川上水でもあちこちで見られますが、アルゼンチン原産の帰化種。


ヒヤシンスの花
咲いてしまいました、完全に園芸植物。
まわりの民家で育てている家は多く、どこからか種子散布されたのか。


スノーフレークの花
鈴蘭水仙とも言われます。ヨーロッパに自生する球根植物。昭和初期に日本へやってきた植物です。
玉川上水ではかなり分布を広げていて、春にあちこちで花をつけます。
ユリ科のようで、ヒガンバナ科。ユリ科とヒガンバナ科の分類は分かりにくい。


マユミ(真弓)の新芽
さらに成長し、葉の形が分かるようになってきました。


フキノトウ(蕗の薹)の花
春の山菜といえばフキノトウ!玉川上水でも見られます。

拡大してみるとこんな形。
これは雄花でしょう。よーく見てみると、リンドウのような筒状の花がびっしりと咲いています。
もっと接写のできるカメラで撮影したら発見がありそう。



ヤブツバキの花
今年度は暖秋・暖冬の影響からか、咲きはじめがかなり早く、サザンカとほとんど開花時期がずれずに咲くものがあったヤブツバキ。
といっても例年通りに咲くものもあり、今が見頃の花もちらほら。

ヨーロッパでの探鳥

しばらく昔(2009年)にヨーロッパのあちこちを旅行しました。
その頃には野鳥に特別な興味は持っていなかったものの、ちょうどいい所に鳥がやってきた時にはとりあえずシャッターを切っていました。



(撮影 2009年 スイス)
マガモのオス!日本のものと同じ姿。
日本に冬鳥として渡ってくるマガモは、ユーラシア大陸北部のものだと思うので、このスイスのマガモとは別物でしょうね。


(撮影 2009年 ドイツ)
日本では見られないイエスズメ
日本のスズメともかなり似ていますが、頭部の柄がハッキリと違いますね。


(撮影 2009年 スイス)
クロウタドリ。ブラックバード。
Beatlesの楽曲『Blackbird』でもおなじみ。さえずりはかなり美しい。録音機材も持っていった旅行だったので、このクロウタドリのさえずりもばっちり録音済み。
ヨーロッパではどこでも見られる身近な鳥。
見ての通り、ツグミ科。日本のツグミ科の野鳥ともおなじようなフォルムですね。


(撮影 2009年 フランス)
ウミネコに似たカモメ類の野鳥。
遠すぎて完全な識別は難しい。


なかなか機会はないけれど、海外で樹木と野鳥を観察する旅がしたいなー!
シベリアで、繁殖期のツグミも見てみたい。
アメリカやヨーロッパのブナも見てみたい!

NHK『地球ドラマチック「シロフクロウ 冬の大陸大横断」』を見て

3月6日(土) 19:00~19:45の放送でした。

ハリー・ポッターでおなじみ、シロフクロウを中心とした放送でしたが、他にもたくさんの野鳥や野生動物が登場しました。

正直に言うと、シロフクロウにはあまり興味を持っていなかったのですが、日本でもよく見られる野鳥の意外な姿が番組内にたくさん登場していたために、かなり楽しむことができました。

シベリア北部の広大なツンドラよりヨーロッパへシロフクロウが旅しました。

その途中に登場した水辺の鳥は、マガモ、ミコアイサ、オオバン、アオサギといったおなじみの野鳥たち。

ちょっと勉強不足で、国内に生息している野鳥が、国外にどんな風に分布しているのかというのが、ぜんぜん頭に入っていません!冬鳥がどこから渡ってきているのかというのは少しずつ覚えているのですが...
極寒の地でも国内と同じ種の野鳥が見られるというのは、不思議な感じがします。

やはり環境によって、生活の仕方は変わるようで、エサの限られた極寒の水辺では、全力で魚を取り合うようです。
飲み込む直前の魚を、カモメ類やアオサギがなんどもなんども戦いながら奪い合う姿には驚きました。


今回の番組をふまえての勉強メモ。
「国内の野鳥」をまずは重点的に勉強しているため、国外の自然ドキュメンタリーにはあまり興味を持っていなかったが、国外にも日本に生息する野鳥と同種のものはたくさんいる。海外の番組で学べることもたくさんある!...ので、ちょいちょいチェックしようと思う。
同じ亜種でも国外では生態が違っていたりしたらとてもおもしろい。


ちなみに、今回放送した番組の制作はドイツ。
NHKの制作したコンテンツではなく、「National Geographic」のような海外のドキュメンタリーを吹き替え編集したタイプのものですね。


公式webサイトで予告映像は見られます。ただし、ほぼシマフクロウしか登場しません。
再放送は 3月14日(月) 0:00〜です!