ビオトープ管理士資格試験合格しました

ビオトープ管理士 資格試験 2級に合格しました!

動植物に関する知識は、自然に関する活動を行っていれば自然と身についていく面もありますが、環境関連法については特別な機会がないとなかなか学べないと思います。
今回の資格勉強を通じて、ある程度、保全活動に必要な法律を学ぶことができました。
これから活用できるかも...!!
河川や森林がどのような法制度で管理されているのか、「希少鳥獣」「絶滅危惧種」「天然記念物」などなど色々な言葉があるけど、それぞれどんなシステムになっているのか、そういう部分の理解が深まりました。

改訂版 ビオトープ管理士資格試験公式テキスト
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特に資格を取得するつもりがなくても、生態学や環境関連法の基礎的な部分をバランス良く学びたいと思ったら、公式テキストはなかなかおすすめです。

玉川上水、未来遺産へ

2016年12月20日、「プロジェクト未来遺産2016」に「玉川上水・分水網の保全活用プロジェクト」(東京都立川市)が登録されることが発表されました。



タイトルを「玉川上水、未来遺産へ」としてしまいましたが、たとえば建築物が世界遺産に指定されるような形とは微妙に性質が違います

公式webサイトに詳細な説明が書かれていますが、「世界遺産」のように「未来遺産」という概念があるわけではなく、地域の文化・自然遺産を未来に伝える市民活動が「プロジェクト未来遺産」として登録され、支援されるという形になります。

今回は「玉川上水・分水網の保全活用プロジェクト」という名目。
玉川上水本流は部分的に国の史跡に指定されていますが、今回、分水網にスポットがあたるのは大きな一歩です。

ここから良い流れが生まれていったらいいですね!
今後もいろいろと活動がんばります。

関連記事
「玉川上水保護活動が未来遺産に」NHKのニュースで取り上げられました

12月17日の探鳥会

12月17日(土)、玉川上水つながりの方々との探鳥会に参加しました。


東村山駅スタート→北山公園→狭山公園というルート。

雲一つない晴天、そして無風と、天気にめぐまれました。



霜柱ざっくざっく!



さて、見つかった野鳥は。

シジュウカラ
エナガ
メジロ
ヒヨドリ
ムクドリ
スズメ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
コゲラ
モズ
ツグミ
クイナ
アオジ
カシラダカ
カワセミ
シロハラ
ジョウビタキ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
キセキレイ
ドバト
キジバト
カワラヒワ
アオサギ
カルガモ
マガモ
カワウ(上空を通過)

狭山公園のみ
アトリ
トビ

狭山公園はわずかな時間の滞在だったので、ここでもじっくり鳥見したらもっと種類数は増えたことでしょう。


美しい黄色の体。アオジ。

気になった点などをいくつか。

・駅から北山公園へ向かう道中が面白い。屋敷林や畑が多く、北山公園にたどり着く前にも多くの野鳥が見られる。最近は数が少なくなった感じのあるスズメが多くみられ、またスズメと他の野鳥の分布の境目がゆるやかだった印象もある。
・やはり今年はアトリが多い。といっても、狭山公園にたどり着くまでは見られなかった。
・微妙に棲み分けのあるハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイは北山公園ではまんべんなく見られた感じがある。もちろん、一歩市街地へ進めばハクセキレイの声・姿が目立つ。
・北山公園は田んぼのある環境で、八国山緑地が隣接していることもあり、玉川上水では見られない動植物がある程度見られるが、多くは共通している。狭山公園も同様。違いを学ぶのに最適。


美しいクイナ!しかし、餌付けされているとのことで、残念。警戒心が薄い。


ジョウビタキのオスはあざやか!やや市街地よりの場所でも見つけやすい。


狭山公園で見られたアトリ。

アカボシゴマダラ幼虫は乾燥に強い

前回の記事でも軽く触れたのですが、「競合が心配される」と言われることの多いアカボシゴマダラゴマダラチョウは生息環境が微妙に異なっているように思います。

科学的な調査による具体的な数値の比較はできていないのですが、乾燥しがちな林縁や、都会的な環境の孤立緑地のような場所など、アカボシゴマダラの幼虫は本当にどこでも育つという感じです。


ここは小平市内の玉川上水からしばらく北へ進んだところ。
一応、隣は畑ですが、かなり車通りが多い道路の脇


誰かが種を運んだのか(電柱に止まった鳥?)、実生エノキが少し育っています。


こんな場所でも見つかるアカボシゴマダラ幼虫

幼虫が育っていることはもちろんですが、ここまで成虫がやってきて産卵したであろうことに驚きます

ゴマダラチョウもわりと都会的な蝶ですが、このアカボシゴマダラに比べたらもう少し自然度の高い場所を好んでいるように思います。


こちらは脱皮直前。


こんなに大きく育った幼虫も。


冬を前にして、育ちすぎてしまった(何度も脱皮をした)幼虫は、越冬に失敗するケースが多いようです。

さて、関東を中心にやたら増えていると言われる移入種のアカボシゴマダラ。
「駆除すべき」との声もありますが、それよりもアカボシゴマダラが増えやすい環境になっている=乾燥しがち / 自然度の低い緑地になっているという点を何とかすべきなのかも
今の関東では多少の駆除を行ったとしても、増えていける環境が整いすぎていると思います。


一点不思議なのは、アカボシゴマダラがなぜそんな環境に強いのかということです。
関東で増えつつある移入種アカボシゴマダラは中国原産の可能性が高いといわれていますが、国内では奄美大島に生息しています。
奄美大島はかなり湿度の高い環境のはず。
国外のアカボシゴマダラ亜種は乾燥に強いのか、奄美大島亜種も実は都会に適応できるようなタイプなのか、気になります。