玉川上水でゴマダラチョウ幼虫を探す

ゴマダラチョウの幼虫はエノキの葉を食べて成長していきますが、冬になると木の根元へ降りてきて、落ち葉の裏にくっついて越冬します。

近い種であるオオムラサキアカボシゴマダラもやはりエノキを食樹としますが、それぞれ微妙に生息環境が違っているように思います。

オオムラサキ:やや自然度の高い林内 エノキの大木
ゴマダラチョウ:エノキの大木 まれに林縁のエノキ若木
アカボシゴマダラ:林縁や孤立緑地のエノキ若木 まれにエノキ大木

今回は玉川上水で、エノキ大木の根元で越冬するゴマダラチョウ幼虫を探してみます。

見つけやすい条件としては、大木エノキの根元が分かれていて、落ち葉がたまりやすい状態になっていること


たとえばこんなエノキ。


こんな風に落ち葉がたまっている場所をごそごそと探してみます。


つぎつぎに落ち葉をめくって見ていくと...


いた!ゴマちゃん


条件が良い場所では、一か所に数頭見つかることもあります
また、一枚の葉に2~3匹くっついていることもあります。これはなぜなんだろうか。
活発に活動している時期ならば、近くに別の個体が来るのを嫌がる感じがあるのですが...


ちょいと失礼して葉っぱを折り曲げると、

こんにちは!(かわいい。)
ぱっちりした元気な顔に見えますが、ほぼ休眠モードのはず。
邪魔してごめんね。


別の場所でもどんどん見つかる。


ふかふかゴマちゃん。

2016年現在、春から秋にかけて、アカボシゴマダラ成虫の姿が目立ったのに対し、ゴマダラチョウ成虫の数はずいぶん少ない感じがしています
しかし、幼虫を探してみると、不思議と結構いるものです。
いつのまに産卵していたんだろうか...?