アカマツ

雑木林となっている玉川上水緑道を歩いていると、高くそびえるアカマツに出会うことがあります。
 
「林の中になぜか松がある!」というわけではなく、このアカマツもれっきとした(?)雑木林の構成種。不自然なことではないのです。
林の大半を占めるコナラ、クヌギとともに明るい環境が必要な陽樹であり、それらの高木に負けないようにしっかりと背を伸ばしている姿をよく見かけます。

こういった場所で、広がるような樹形のアカマツはほとんど見られず、とにかく上へ上へと伸びて、高い位置にのみ葉を付けている場合が多いようですね。

具体的なデータや写真はまだ見つけることができていないのですが、「昔はもっと玉川上水の林にアカマツが多かった」という話をよく聞きます。
競争に負けて枯れてしまったのか。


こんな風に、赤みを帯びている幹。このくらいハッキリした色をしていたら、すぐにクロマツではなくアカマツだ!と識別できます。


松ぼっくり。


樹皮拡大写真。

カワウ

よく分からない野鳥です!

大きな河川に生息していることは間違いなく、多摩川ではほぼ全域で見られるのではないかと思います。
都心にある大名庭園などの大きめの池やお濠でもよく見かけます。

そして、そういった場所から近い水場でも見かけるのですが...意外に街中や河川から離れた場所にもいることがあります。
どんな場所にならいて、どんな場所にはいないのか、私にはいまいち基準がよく分かりません。

この鳥も、だんだんと都会進出しているのでしょうか。


 
電線にとまることもできます。
水かきがあっても足はやわらかく曲がります。



潜水の名人!


日当たりのいい場所で翼を広げる姿がよく見られます。
羽根に撥水性がないため、こまめに乾かさなければいけないらしい。

こういったポーズもふくめ、どこかひょうきんなこの鳥。
個人的には「かわいい」と思えないものの、憎めない!

玉川上水での目撃情報はあったのですが、私は上空を飛んで行く姿や付近にいる姿しか見たことがありませんでした。

が、最近になって堂々と水路にいる姿を確認。
これならば「玉川上水の野鳥」といっても間違いなさそう。


小平監視所の手前で思いっきりうんちするカワウ。
その水は私たちの飲み水になるというのに...!!(もちろんしっかり高度浄水処理されるので心配はないんですけどね。)

※追記
2016年3月21日 小平監視所 内部で2羽のカワウを発見。
ゴミを取り除いた跡の水路でのんびり歩いたり、潜水したり。
大量発生したりしない限りは問題にならないと思いますが、あまりよろしくないはずである。

高幡不動尊と萬燈会

高幡不動尊」としておなじみですが、お寺の名前としては金剛寺!
山号はもちろん高幡山です。高幡山金剛寺

 
シンボルとなっている五重塔は、比較的新しく建設されたもの。

あくまで境内の塔なのですが、遠くからでもとにかく目立つこの五重塔。高幡不動尊=この五重塔のことだと思っている人も、もしかしたらいるのかも。

この高幡不動尊、江戸後期に書かれた「江戸名所図会」にも高幡不動堂として登場しています。
描かれている境内の様子は現在に比べるとかなり質素ですが...

 
(撮影 2016年2月)
境内の土方歳三像。1995年(平成7年)建立。
新選組、鬼の副長こと土方歳三は日野出身。


すぐ隣にある「殉節両雄之碑」は1888年(明治21年)建立。
近藤勇と土方歳三について記されている碑です。
並んでいますが、建立された年代はかなり違います。


(撮影 2013年11月) 
山内にはたくさんの樹木と山野草が。あじさい、彼岸花、紅葉の名所となっています。
季節ごとに様々な風景を楽しめますね。



(撮影 2014年11月)
毎年11月の終わりごろに「萬燈会(まんどうえ)」、そして「たかはたもみじ灯路」が行われます。



(撮影 2014年11月)
こちらは「たかはたもみじ灯路」。周辺の商店街まわりの道におかれるたくさんの灯籠。


(撮影 2015年1月)
「だるま市」も高幡不動が賑わう行事のひとつ。境内がだるまだらけに!


多摩だるま
これが有名な「だるま抱き猫」です。かわいらしい顔のものがなかなか見つからなくて、苦労しました。


水琴窟もあり。
耳を澄ますとポロン、ポロンと聞こえてきます。
音を聞くための竹筒はなく、自分の手で水を流すこともできないタイプなので、騒がしい日には音を聞くことがちょっと難しいかもしれませんね。



高幡不動尊へのアクセスは、多摩モノレール、京王線の高幡不動駅から徒歩ですぐ!

玉川上水 2月後半の野鳥メモ

玉川上水野鳥メモについて
・見かけた場所を具体的には書かない(手元にはメモを残す、ネット上には公開しない)
・人が殺到するような珍鳥を見つけた時には公開しない(しばらく時間が経過してから記録として公開するのはあり)

今回からリアルタイムな情報を発信するのをちょっと控えようかと。
月末にまとめて、にしようかな。

ヒヨドリ
ムクドリ
シジュウカラ Sあり 地上の姿目立つ
ヤマガラ
エナガ 混群よりエナガのみの群れが目立つ
メジロ
ハクセキレイ
キセキレイ
コゲラ
アオゲラ
ジョウビタキ
ツグミ  地上の姿目立つ
シロハラ
イカル  地上での20羽以上の群れも 早朝にさえずることがある
シメ
カワラヒワ
カルガモ 日が落ちてからも水路で活動しているのを見かける
マガモ 下流でも時間帯により見られるように
コサギ
ウグイス 玉川上水外で2月29日に初音聞く。玉川上水ではまだ?
ガビチョウ S
モズ
スズメ
ハシボソガラス 巣作り
ハシブトガラス




主に樹上で生活しているイカルですが、地上で群れる姿もおなじみ。
玉川上水では初めて地上の群れを見ました。種子が主食の彼らはここで何を食べているのか?落ちてる?


もちろん、まだ見かける樹上の姿。
もう木の実はほとんど残っていないように見えるのですが、何か食べています。

特に2月後半から、ツグミはほとんど地上に降りていて、エサ探しをしています。
周辺の畑地でも見かけるように。
シジュウカラも地上にいる時間が増えました。



今年度は拝島あたりよりも上流で多く見かけ、立川より下流で見かけることの少なかったマガモ。
春が近づくにつれ下流でも見かけやすくなった気がするのですが、気のせいかも。
毎日じっくり調査できたら分かることもあるかもしれませんが...

定期的に同じ時間帯に繰り返し調査のようなことができないと、減った増えたを論ずるのは難しいですね。