12月17日の探鳥会

12月17日(土)、玉川上水つながりの方々との探鳥会に参加しました。


東村山駅スタート→北山公園→狭山公園というルート。

雲一つない晴天、そして無風と、天気にめぐまれました。



霜柱ざっくざっく!



さて、見つかった野鳥は。

シジュウカラ
エナガ
メジロ
ヒヨドリ
ムクドリ
スズメ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
コゲラ
モズ
ツグミ
クイナ
アオジ
カシラダカ
カワセミ
シロハラ
ジョウビタキ
ハクセキレイ
セグロセキレイ
キセキレイ
ドバト
キジバト
カワラヒワ
アオサギ
カルガモ
マガモ
カワウ(上空を通過)

狭山公園のみ
アトリ
トビ

狭山公園はわずかな時間の滞在だったので、ここでもじっくり鳥見したらもっと種類数は増えたことでしょう。


美しい黄色の体。アオジ。

気になった点などをいくつか。

・駅から北山公園へ向かう道中が面白い。屋敷林や畑が多く、北山公園にたどり着く前にも多くの野鳥が見られる。最近は数が少なくなった感じのあるスズメが多くみられ、またスズメと他の野鳥の分布の境目がゆるやかだった印象もある。
・やはり今年はアトリが多い。といっても、狭山公園にたどり着くまでは見られなかった。
・微妙に棲み分けのあるハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイは北山公園ではまんべんなく見られた感じがある。もちろん、一歩市街地へ進めばハクセキレイの声・姿が目立つ。
・北山公園は田んぼのある環境で、八国山緑地が隣接していることもあり、玉川上水では見られない動植物がある程度見られるが、多くは共通している。狭山公園も同様。違いを学ぶのに最適。


美しいクイナ!しかし、餌付けされているとのことで、残念。警戒心が薄い。


ジョウビタキのオスはあざやか!やや市街地よりの場所でも見つけやすい。


狭山公園で見られたアトリ。

今年はアトリがたくさん!

今年(2016年)の冬は、関東にアトリがたくさんやってきています!

全域かどうかは分かりませんが、玉川上水中流域周辺や狭山公園で確認しています。
ほぼ確実に、50〜100羽くらいの群れで移動しているので、やってくると林がにぎやかになります。


アトリ科の仲間ということで、ペンチ型の太いくちばしを持っています。
ただ、イカルやシメよりは細いかな。
このくちばしで、種子をくだいて食べます。


お腹の鮮やかなオレンジ色が美しい!


実の残るケヤキの樹で見られる可能性が高いと思います。

冬の間、何度見られるか、これからも楽しみです!

玉川上水のカッコウ

初夏の玉川上水を散歩していると、時々カッコウのさえずりが聞こえてきます。

早朝に窓を開けると、カッコウの歌が響いていることも。良い朝です。

そんな玉川上水のカッコウ、実はまともな写真を一度も見たことがありませんでした
もちろん、葉の茂っている時期にやってくる夏鳥は基本的に声を楽しむもの。
はっきりとした写真を撮れることの方が例外なのですが、まともな写真が全くないというのは記録としてちょっとマズい。

というわけで、今年はしっかり写真を撮ろう!と思っていたのですが、今朝チャンスがやってきました。
若干遠いのと曇り空で暗かったため、いい写真では決してありませんが、れっきとした記録です。
 
声も録音できました!

電線に止まることも多いので、もうちょっといい写真が撮れるタイミングもあるはず。

厳密には「玉川上水の周辺(建物のアンテナに止まっている)」であって、玉川上水の林に飛来していた個体ではないのですが、調査として「玉川上水の野鳥」としてカウントしても良い距離だったと思います。

ちなみに、別の日にはお馴染みの「カッコー」というさえずりではなく、「ピピピピピッ」というオスの地鳴き(もしくはメスの鳴き声)を聞いています。
こちらは意外と聞く機会が少ないかも。

このカッコウ、「昔のほうがもっと良く聞こえた」という話をよく聞きます。
畑地の宅地化の影響は大きいはず。
「ついにやってこなくなった」なんてことがないように、しっかりと調査を続けていきます。

4月5月の野鳥

野鳥情報の発信は控えめになっていますが、久しぶりに。

春の玉川上水ではたくさんの野鳥が繁殖します。
(邪魔をしないように最大限気をつけていきたいものです。)

「巣材を運んでいるところを見た」や「営巣確認はしていないが生まれて間もない子どもの姿を見た」という種も含めると、繁殖した可能性の高い野鳥は十数種類ほど。

シジュウカラやコゲラの子どもの声は、毎日やかましいくらいに聞こえてきます。微笑ましい!


コゲラの子ども。
全体的に丸っこくて色が薄い。
くちばしの雰囲気が大人とかなり違います。

メジロと間違えることもありそうな、「キィ、キィ、キィ、キィ」と細かく繰り返す鳴き方をします。



ツミ。こちらはメス。
初夏の玉川上水でよく見かける小型の猛禽類です。
秋冬にはほとんど見かけません。やはり漂鳥なのか。


ツミのオス。
お腹に縞模様がなく、赤みを帯びている。
メスの目は黄色いけれどオスの目は赤。
オスは特に体が小さい。キジバトよりも小さいのかも。


水浴びしているところをはじめて見ました。

だんだんと都市鳥化しているのか、意外と人の多い場所にやってくる印象があります。
あまりにも騒がしいところでは営巣をやめてしまうこともあるようですが、道路近くの林に巣をつくるようなこともあり。


オナガ
美しい毛の色ですが、カラスの仲間。
シルエットはやはりカラスに似ています。
真冬の玉川上水では時々見かける程度の野鳥ですが、虫がたくさん発生する春になると、毎日のようにやってきます。