イチモンジチョウ

久しぶりにイチモンジチョウに出会いました。
特に珍しい蝶ではないはず。
出会った回数がいまのところ少ないのは単なる調査不足だと思っています。

タテハチョウ科。翅の表側には一本の目立つ白帯があります。
コミスジなどミスジチョウの仲間とは似ていますが、識別は簡単。


表。


(撮影 2016年 8月 福生市内)
こちらは裏側。
タテハチョウらしい模様。きれいですね!



(撮影 2016年 5月 立川市内)
こちらは5月に出会った大きめの個体。
ちょうどこの時に出会ったのが1回目の発生、今回出会ったのが2回目の発生だと思います。

アサマイチモンジというそっくりな別種もいます。
こちらも玉川上水に生息しているのかは調査が必要。

ツマキシャチホコ

最近の玉川上水で、とっても不思議な形の蛾がよく発生しています!


ツマキシャチホコの成虫!
厳密には、ツマキシャチホコの"仲間"。
そっくりな種が数種類いて、そのどれなのかは特定できていません。
名前の通り、シャチホコガ科。


1枚目の写真では分かりにくかったと思いますが、木の枝の先につかまっていました。
不思議な模様。
なんと、折れた枝に擬態しています。

 
真上から見たところ。
折れた枝の雰囲気を出すために、太くて平たい頭になっています。変な感じ!


ふっくらして目が大きい。
意外と愛嬌のある顔です。



日中に出会った個体。
翅下側の端は、めくれた樹皮の雰囲気を出しています。
面白い擬態っぷり。


あまり人に対して警戒心はないようで、近づいてもなかなか逃げません。

遠目にはたしかに折れ枝にそっくりなんですが、草につかまっていたら(少なくとも人の目には)バレバレです。
これでいいんでしょうか。

玉川上水の蛾

玉川上水には美しい(と私は思う)蛾の仲間がたくさんいます。

とりあえず日本国内においてチョウの仲間ガの仲間とはしっかり分けられているのですが、その区別の仕方にはいろいろと例外もあり厳密な定義は難しいようです。


そこらの雑木林で簡単に見つかるような種類が、Google検索してみるとほんの数千件程度しかヒットしなかったりします。
関心の薄さ。

チョウの仲間に比べると、ガの仲間は圧倒的に種類が多いのも特徴。
日本のチョウの仲間が約250種なのに対し、ガの仲間は約6000種なんだとか。

これまでに見つけたものも含め、玉川上水に生息する蛾をこの記事内に、ためこんでいこうと思います。

シャクガの仲間


フタナミトビヒメシャク
シャクガ科。

 
フタテンオエダシャク
シャクガ科。


ベニスジヒメシャク
シャクガ科。「ベニ」というより、紫がかったピンクの模様が美しい。
地面で休んでいました。


マエキヒメシャク。


ウメエダシャク


ユウマダラエダシャク
シャクガ科。


ヨモギエダシャク


クロスジフユエダシャク

夜の樹液に集まる蛾


フクラスズメ


カキバトモエ
ヤガ科。


オオシマカラスヨトウ
ヤガ科。


ムクゲコノハ
ヤガ科。

カトカラ


フシキキシタバ
ヤガ科シタバガ亜科。


オニベニシタバ

スズメガの仲間


クルマスズメ


サザナミスズメ
スズメガの仲間。


ウンモンスズメ


シモフリスズメ

その他


マエアカスカシノメイガ
ツトガ科ノメイガ亜科。
羽は透ける。かなり小さい。


オオギンスジハマキ
ハマキガ科。
銀色の筋にはかなり光沢感がある。


ケンモンミドリガ

未同定!





未同定のの仲間。2種。



ヒトリガの仲間。
チョウ目ヒトリガ科。
アカハラゴマダラヒトリもしくはキハラゴマダラヒトリかな。


マドガ


オオミズアオ


ウスキツバメエダシャク




ホタルガ
マダラガ科。



ツマキシャチホコ
シャチホコガ科。



カノコガ
カノコガ科。


コシアカスカシバ
キノカワガ

7月の蝶


キアゲハ
アゲハ(ナミアゲハ)にそっくりですが、キアゲハは全体的に黄色が強いのと、前翅表側の体に近い部分が黒色で埋まっていることではっきり区別できます。
裏側もよく見るとけっこう違う。
虫の仲間にはよくあることですが、姿はほぼ同じ仲間(アゲハ)と食べるものは違っています。
アゲハはミカン科(サンショウよりも栽培種ミカン系の方を好む気がする)、キアゲハはセリ科(セリ、ニンジンなど)です。



ツマグロヒョウモンの♀。
都市部でも見られ、決して珍しい種類ではないのですが、玉川上水で見かけることは意外と少ない気がします。

食草はスミレ科。パンジーなど園芸植物も好む。


カラスアゲハ
あまりいい写真ではないのですが。
玉川上水では黒いアゲハの仲間(クロアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ)がかなりたくさん飛んでいるのですが、どこかに止まってくれないとなかなか見分けられません。
食草はミカン科。


ウラナミアカシジミ
橙色にゼブラ模様。玉川上水で見られるゼフィルスの一種。
多くのゼフィルスがそうであるように、食草はクヌギ、コナラなどのブナ科。


アカボシゴマダラの夏型。
葉の上で休んでいました。
基本的に花へはやってこないので、姿をじっくり見ようと思ったら、樹液の近くを探すか、休んでいるところを探すことになります。


ツバメシジミ
小さなシジミチョウの仲間。
食草はマメ科。尾状突起が美しい。