玉川上水でひたすら虫の観察と記録をする会

5月21日(日)。
玉川上水でひたすら虫の観察と記録をする会』を行いました。

会というほどおおげさなものではないのですが、時間がなくてあまり記録できていなかった初夏の昆虫をしっかり観察・記録することが目的の会でした。



やってみて分かったのが、玉川上水における"虫密度"の高さです。
立川市内の橋と橋の間、約500mに3時間かけても全然時間が足りなかったという感じ。
ちゃんと集計できていないのですが、100種類以上の虫が見つかったと思います。

ただ、ゆったりした広さのある自然度の高い緑地ならば、逆にもうちょっと虫との遭遇率が低い感じがします。
生息域が狭められて、玉川上水沿いに集まりすぎているようなイメージ。素直に喜んで良いことではないのかも。
かなり狭い範囲に、水路、水辺、雑木林、林縁、草原、畑地と続いていることもこの密度に関係していると思います。

 
ヒゲブトハナムグリ
あまりハナムグリらしくないハナムグリ。
成虫はこの時期にだけ見られる。


オオミズアオ
旧学名には月の女神であるアルテミスが使われていました。
ヤママユガ科らしい、美しい大型の蛾です。
玉川上水では結構な普通種で、なんとなく散策しているだけでも毎年見られます。


ヤツボシハムシ
エノキの葉上でかなりの数が見つかる。
斑紋の変異がかなり多い。


オオヒラタシデムシ
幼虫、成虫ともによく見られるシデムシ。
他のシデムシが生息しているかどうか調査中。


アジサイハバチの仲間。
おそらくアジサイハバチの幼虫。
ここ10年くらいでかなり増えてきているらしい。まだ情報が少ない。
可愛らしい顔をしていますが、あっというまにアジサイの葉がまる裸になる勢いでモリモリ食べていきます。


カワゲラの仲間。
かなりの数が見つかります。
数種類生息しているようなのですが、同定はかなり困難。


ヒゲナガカワトビケラ
立川市内ではカゲロウ、カワゲラ、トビゲラの個体数がかなり多いことから、水生昆虫のよい住処となっているようです。


ベニトゲアシガの仲間。
まだちゃんと名前は付いていないのかも。
トゲのある1対の脚を持ち上げる異様な姿。ベニボタルなどの甲虫にもよく似ていますが、蛾です。


グンバイムシの仲間。
セイタカアワダチソウやオオアレチノギクなどの葉でよく見つかる種なので、おそらくアワダチソウグンバイ。分かりにくいけれどカメムシ目。


ヒメカメノコテントウ
玉川上水林内の個体数はそれほど多くないと思う。市街地の方がもっと見られるかも。