日本野鳥の会の「バードウォッチング長靴」

日本野鳥の会が販売している「バードウォッチング長靴 」はとても人気があるようです。


私も最近購入し、やご救出作戦では大活躍しました。
水深20cm〜30cmくらいなら安全に作業できると思います。
グレーが欲しかったのですが、現在は残念ながら廃盤。


薄いゴムでできているため、縮めた状態(ショートバージョン)で履くこともできます。
普段履きにも良い感じ!


折りたたむことができるため、袋に簡単に入ります。
かなり軽いため、持ち運びも楽々。

欠点があるとしたら、薄すぎること。
ヨシ原や鋭利なものがある場所で使用すると破れる場合があります。」との記述もあり。
そう簡単に破れるとは思えませんが、過酷な環境で使用するのにはたしかに若干の不安があります。
また、縮めた状態では普段履きとしても使いやすいのですが、これで毎日10km20kmと歩いていたらあっというまにすり減ってしまいそう。足も疲れそうです。

せっかく持ち運びやすくできているので、ぬかるみや水辺を中心にピンポイントで使うようにして、長く大切に使いたいと思っております。

やご救出作戦に参加しました

小学校プールでの「やご救出作戦」に参加してきました。

数年前、いや十数年前くらいからでしょうか。
環境学習の一環として、プールに生息するヤゴの救出が盛んに行われるようになりました

シオカラトンボアキアカネなど、開けた環境で水面に産卵をするトンボの仲間は、プールを最適な産卵場所だと考えて、そこに卵を産んでしまいます。(プールの水は、秋冬にも防火用水として残されている。)
ところが、授業としてプールが使われる時期になると、一度水を抜いて掃除することになるため、そこで生まれたヤゴは生存することができません。
そこで、完全に水を抜く前にヤゴを救出しよう!というのがこの活動です。

この活動が広まっている理由は、いくつもあると思います。
・本来羽化するはずだったヤゴを救出できる
・動植物の観察が環境的に難しい学校でも、プールはあることが多い
・ヤゴの飼育を通じて生物の勉強ができる
・虫との関わりが少なってきている中で、貴重な機会となる


特別に大きいわけでもないプールから、見つかったヤゴは500匹以上?
ヤゴが100匹かそれ以上入ったバケツが5つ分。

プール内には、ヤゴを捕食する生物がいないため、これだけ安全に育っているのかも。
今のところ「やご救出作戦」に大きな問題は発生していないと思いますが、仮に全国のほとんどの学校でヤゴが救出され、それらが全部野に放たれるようなことがあったら、さすがに弊害があるかもしれません。
環境問題に正解は存在しないもの。「良い」と思われている活動にも負の側面がないか、常に気をつけていたいものです。


「静7132」とクマリンそしてアレロパシー



私は日本茶検定1級・日本茶アドバイザーの資格を持っている程度にはお茶好きなんですが、もっとも好きなお茶の品種は「静7132」というものです。

「静7132」は系統番号であり、「やぶきた」「つゆひかり」のような品種名は登録されていません。(静岡の一部では「まちこ」と呼んでいたりします。)

その特徴はなんといっても桜の葉のような香り
萎凋が行われていて、さらに高温で淹れる紅茶や烏龍茶の香りがとても素晴らしいのに対して、低温で淹れる日本の煎茶は香りの面ではなかなか敵いません
しかし、この「静7132」から香る不思議な香りは、むしろ低めの温度でふんわりと漂ってきます。

その香り成分は「クマリン」。桜の葉に含まれる芳香成分です。

ところでこの「クマリン」、植物の生態学について勉強していく中で突然登場しました。
桜の葉に含まれる「クマリン」には他の植物の成長を阻害する作用があるとのことです。これをアレロパシー(他感作用)と呼びます。

外来種の多くも、そのアレロパシーが問題になる場合があるとのこと。
まだはっきりと解明されていない部分も多いみたいですが。

「桜の木の周辺には他の植物が育ちにくい」というのをあまり実感したことがないのですが、本当に効果があるのならば、江戸時代の玉川上水水路脇に桜を植樹した(小金井周辺など)のはとても合理的だったことになりますね。

初夏の明治神宮

自然観察会も兼ねてお友達と行ってきました、初夏の明治神宮。

キビタキの良い声が楽しめました。

あまり写真を撮っていなかったのですが、いくつか。

クスノキの大木。樹齢はもうすぐ100年。
本殿周辺だけでなく、林の中にもたくさん。
当然、クスノキを食草とするアオスジアゲハもたくさん見られました。


後で調べないと全く分からなかった花。
チリアヤメとのこと。南米原産。
まさかそんなものが堂々とたくさん咲いているとは思わなかった。
といっても、大正頃に日本に入ってきていて、ある程度帰化植物化している?


南池。まともな写真を撮っていなかったのですが、スイレンコウホネが美しく咲いていました。ただ、この辺りは外国人観光客がたまりがち。
南池を正面に見た時、左手にカキツバタもあります。
明治神宮ではハナショウブが有名ですが、少しカキツバタもあるんですね。


早咲きのハナショウブ。菖蒲田がハナショウブの花でいっぱいになるのはもう少し先。
ですが、早咲き品種のものが少し咲いていました。


清正井(きよまさのいど)
何度も来ていますが、やはり澄んだ水に驚かされます。


シャクガの仲間の幼虫。
たぶんハスオビエダシャク