6月の花だより その2

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!


ネコハギと思われる葉。
毛が密生しています。花が楽しみ。


カンアオイの葉。
自生していたものではない。
フタバアオイなども含め、この仲間はウマノスズクサ科。


ノコンギクの葉。
ヨメナやヨメナの仲間とも似ていて識別が難しい。


ムベの葉。
裏側もかなり特徴的。
アケビ科。「常緑のアケビ」というイメージ。
玉川上水ではまれに見つかる。民家から増えたものかもしれません。


ツタと思われる葉。
若い葉は3枚に分かれる。これがツタウルシにも似ていて見分けづらい。
ツタウルシはかなりかぶれやすくて危険
玉川上水にはツタウルシはないはず。


ヤブガラシの花。
かなり小さくてかわいらしい花をつけます。
香りはほとんどなかった。触ってみると蜜でベトベトする。
アオスジアゲハがやってきやすい。


ヤブマメの葉。
ツルマメがなかなか見つからない。


ハキダメギクで合っていると思う。コゴメギクと非常に似ている。
どちらにしても帰化種。


 
ヨウシュヤマゴボウ
ヤマゴボウ科。アメリカ原産の帰化種。
全体的に有毒なので食べないように。もうしばらくすると毒々しい実がなります。
花は意外とかわいらしい。


カナムグラの葉。
つる性、対生。


実生のムクノキ
双葉とは別に、第一節は対生する!
その次からはちゃんと互生になってますね。


エゴノネコアシ
エゴノキにできる虫こぶです。かわいらしいと思う人と気持ち悪いと思う人と両方いそう。
中にアブラムシが住んでいます。

 

カワラナデシコ。ナデシコ科。
秋の七草として、また大和撫子という呼び方でもおなじみ。
白花タイプもあります。茎、葉は細く、対生。


ウツボグサの花。シソ科。
青紫色の唇形花がかなりたくさん咲きます。


コナラのどんぐり。
こんな時期からすでに形ができています。


ヤマユリのつぼみ。
つやがあります。開花が楽しみ!


マテバシイの花。
玉川上水でも見られる樹木ですが良い写真を取れる場所が見当たらず。
この写真は玉川上水周辺で撮影したもの。
ブナ科らしい花で、クリの花に似た香りもします。

6月の虫

玉川上水の昆虫やその仲間たち。



夜の自然観察会で発見。
キシタバの仲間。
フシキキシタバコガタキシタバか。
この状態での写真しか撮れなかったので、完全な同定は難しい。


ルリクビボソハムシかその仲間。
お腹の黄色いキバラルリクビボソハムシの可能性があるので、
今度見かけた時はお腹の色を確認したいところ。
トゲアシクビボソハムシも似ている。


未同定。


ヤマイモハムシで間違いないと思う。
名前の通り、ヤマノイモの葉を食べます。


ヤマノイモの葉の裏に卵。
ダイミョウセセリのもの?ちょっと違うような。


キイロテントウ
肉食ではなく菌食で、ウドンコ病菌を食べるテントウムシ。


ホソヒラタアブ
よく見かけ、いろんな花にやってきます。

玉川上水のホタルとその問題


かなり昔の玉川上水では、それはそれはたくさんのホタルが舞っていたようです。

今でも玉川上水や関連水路の一部ではホタルが見られますが、幼虫やカワニナの放流を行っている場所、イベント的に成虫を大量放流している場所がほとんどです。
すべてを把握できているわけではありませんが、遺伝子的にも、もともとここにいたホタルではない場合がほとんどのようです。

ホタルの放流については、やはりたくさんの難しい問題を抱えています。
間違いないのは、「ホタルさえ飛んでいれば自然度が高い」わけでは決してないということです。


ひと昔前には、あちこちでホタルの復活が自然保護のシンボルのように扱われていて、今でもその流れを引きずっている感じがあります。
玉川上水関連団体との集まりの中で「ホタルのいない川に価値なんかない!」という声が聞こえたこともありました。
とても危険な発想だと思います。

ホタルが生息できるような環境を整える・維持することは大事ですが、その進め方には常に注意していく必要があると考えています。

玉川上水で関係するいくつかの市民団体は、昔から継続的に幼虫やカワニナの放流を行ってきています。

力及ばず、すべてを説得して止めるようなことはできていませんが、どうにかしていきたい問題です。

玉川上水の自然を残そうとする「不自然」

ヒカゲチョウ


ヒカゲチョウです。
綺麗に撮れました。撮らせてもらえた、と言うべきか。
タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。
目玉の模様があるジャノメチョウの仲間を「気持ち悪い」と感じる方もいるようですが、私は好きです。

他の種類と比べると、ヒカゲチョウはわりとすっきり明るい色合いです。

 


食草はクマザサやアズマネザサなど、ササの仲間。
というわけなので、玉川上水にいないはずがない。
ササをよく探したら幼虫の食痕も見つけられるかもしれませんね。