玉川上水のセミ

玉川上水には5種(+1種)のセミが生息しています。

・アブラゼミ
・ミンミンゼミ
・ニイニイゼミ
・ツクツクボウシ
・ヒグラシ
・クマゼミ(局所的)

クマゼミは要注意。
本来の生息域ではないのですが、卵が産み付けられた樹が運ばれてきたのか、あちこちで増えてきています。
実際にクマゼミが優勢になってきた時、どんな問題が起こるのかは分からない部分が多いのですが、とりあえず分布が広がりつつあるのかどうかという部分には要注意しつつ調査していきたいところです。

また、ヒグラシは玉川上水緑道全域に生息しているわけではないと思っています。調査不足。


アブラゼミの成虫。


ミンミンゼミの成虫。

 
ヒグラシの成虫。左がオス、右がメス。


羽化したばかりのニイニイゼミ


撮ろうとすると意外にいい場所にいないのがセミたち。
積極的に写真を撮ろうとはしていないのですが、現時点で玉川上水のニイニイゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミの良い写真がありません。
良いタイミングがあれば記録として撮っておこう!



玉川上水緑道や周辺の林ではセミの羽化もよく観察できます。
特に7月下旬頃から観察しやすくなりますね。


19:00過ぎに夜の雑木林を歩いていると、トコトコと樹を登る幼虫や、背中が割れ始めた個体が見つかります。

羽化が始まったら絶対に触ってはいけません!要注意。
羽化の失敗率が高くなります。

羽化が始まる前にウロウロしていて踏まれそうな幼虫を木の側へ誘導する、というのはあり。
ただ、不慮の事故で羽化できずに死んでしまう個体も一定数いてバランスが取れているという考え方もできます。
あまり神経質になる必要はないと思っています。

ツルボ


ツルボの花が咲きはじめました。
古い体系ではユリ科。
最新の体系ではキジカクシ科。(聞き慣れない。)


キツネノカミソリ等と同様に、下草刈りを行い日当たりの良くなった地面からニョキニョキと生えてきています。
下草刈りの後



花が咲くまでの仕組みも、キツネノカミソリやヒガンバナのようなタイプの植物に似ています。

春に少し葉を出す

夏までに枯れる

秋が近くなると突然花茎が伸びてきて花をつける


訪花昆虫はアリや小さなハエ・アブなど。
頻度はわりと高い感じがしています。




よく見ると、花期にも根生葉を付けている株もあります。
そこはキツネノカミソリと違いますね。

センニンソウ


センニンソウの花が今年も咲きはじめました。
キンポウゲ科のつる性植物。

仲間のボタンヅルとは花がそっくりなのですが、葉っぱの形が全然違うため、簡単に見分けられます。
つる性植物攻略


つぼみがたくさん!
もう少し咲く花が増えてくると、香りも強くなってきます。

玉川上水の安全柵に巻き付くつる植物は駆除されることが多く、柵内の植物は7月頃にひと通り刈られます。
つまりは柵外の植物に巻き付くものだけが生き残って花をつけます。
といっても多くのつる性植物は生命力が強いようで、そう簡単に絶えません。


(撮影 2015年 11月)
秋から冬にかけて立派なヒゲが生えてきます。これが名前の由来!
センニンソウのおヒゲ!

玉川上水の小冊子をつくる

玉川上水の小冊子をつくりたい!
と思い立って、さっそく動き始めました。

A5くらい、12〜16pくらいのものをイメージ。


とりあえず、どんなイメージにしようかと手持ちの写真を適当に並べてみたもの。
楽しい!

レイアウトはもっと練っていきたいところですが、素人なので限界はあります。

まずはサクッと仕上げて、オンデマンド印刷で少数刷る

サンプルとしてあちこちで見せて、スポンサーや寄稿者を募って内容を盛る

ちゃんとデザイナーさんに監修してもらってレイアウトを整える

たくさん発行!

くらいの流れを考えています。

最初からすごいものを作ろうとすると、いつまでたっても完成しないので、まずはスピード重視で!


掲載すべきか迷うような、詳細な調査結果などは載せず、パンフレット的な方向にしたいと思っています。
そこに、「コイやカモにエサをやらないでね」「樹皮を剥がさないでね」のような注意喚起メッセージも載せていきたい。


載せたい記事
・玉川上水の野鳥
・玉川上水の野草
・玉川上水の樹木
・玉川上水の昆虫
・玉川上水の蝶
・玉川上水の蛾
・玉川上水の桜
・玉川上水の雪

後で追加したい記事
・玉川上水の分水
・玉川上水の歴史
・この葉なんの葉?(玉川上水の主要な樹木を葉で見分けるガイド)
・玉川上水関連団体の紹介
・インタビューなど