「玉川上水保護活動が未来遺産に」NHKのニュースで取り上げられました

12月28日、NHKの首都圏 NEWS WEBに「玉川上水保護活動が未来遺産に」の記事が掲載されました!
動画もあり。

こちらに掲載されるものはweb専用のコンテンツというわけではなかったと思うので、「首都圏ネットワーク」か何かでテレビ放送されたのだと思います。(気がつかなかった。)

うれしい反面、テレビに取り上げられると悪い意味でも目立つので、何か悪い影響がないか、わずかに心配も。
ともかく、2017年もゆったりと地道な活動を続けて生きたいと思います。



記事はこちら
玉川上水保護活動が未来遺産に - NHK 首都圏 NEWS WEB  
(1月1日現在見られますが、ニュースサイトの都合上、しばらくすると記事が消える可能性があります。)

海上の森(かいしょのもり)へ

12月31日、愛知県瀬戸市 海上の森(かいしょのもり)へ行ってきました。
大晦日自然観察!




愛知万博の候補地にもなった、この海上の森。
反対運動がかなり盛り上がり、結局候補からは外れました。



普段はほとんど関東で自然観察を行なっているため、植生の違いがおもしろい!

関東と中部では、極端な違いはありませんが、ここではシラカシが目立たず、アラカシばかり。


林床にコシダが密生しています。
 
少し山を登ると、ソヨゴ、リョウブなども多く見られました。

実は、自生ソヨゴを見るのは初めて。
たぶん最近人気が高まっていて、庭木としては関東でも見かけるけれども。

そして、クヌギの葉っぱがたくさん落ちているように見えるのも、ほとんどがアベマキ!


海上の森の中心部には里山サテライト(休憩所)があります。
里山の風景がそのまま残ったようなエリア。保全活動の拠点として利用されているようです。


ゆっくり見守ろまい」(三河弁ですね。)

望遠レンズを持ってきていなかったので、まともに写真は撮れなかったのですが、たくさんの野鳥も見られました。
ムクドリ、ヒヨドリ
エナガ、コゲラ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラの混群、
ジョウビタキ、ルリビタキ、ソウシチョウ、
アオジ、ホオジロなど。


ところで、この海上の森の「愛知万博の理念と成果の継承~海上(かいしょ)の森・保全活用プロジェクト~」はプロジェクト未来遺産2016に選ばれました。
「玉川上水・分水網の保全活用プロジェクト」との同時登録です。
そういう縁でも、大切にしていきたい緑地ですね。

年末の羽村自然観察

いよいよ2016年も終わりまであと少し。
12月29日、知人たちと羽村での自然観察を行いました。

 
なんやかんやで一年に何度も来ている羽村!

まずは、五ノ神神社でまいまいず井戸を見ていたところ、アトリが飛来。(写真無し。)
やはり、今年はかなりあちこちにやってきているのですね。


そして羽村堰方面へ移動。


せっかくなので玉川兄弟像を撮影。(たまには横から。)

何度も見ている玉川上水取水口ですが、今回もしっかり確認。
中流域と比べて、かなり水路の幅が広いことをあらためて実感しました。

取水堰付近の多摩川・玉川上水周辺ではいろいろな動植物が見られます。

ちょっと遠いけど、カワセミ!オスですね。

 

今回は、多摩川でたくさん鳥見をした後、郷土資料館方面へ移動。(資料館は年末休み!)

郷土資料館の裏あたりは、屋外展示として古民家がある他、ちょっとした雑木林があります。


そこから山へ登っていくこともできるのですが、今回は時間がないため、その林周辺を散策しました。


謎の糞。多摩川より西側にはいろいろな哺乳類が生息しているはずなので、糞があること自体は不思議じゃない。誰の仕業かな?


面白かったのが、旧田中家長屋門。
長屋門だけがここに移築されたものなのですが、じっくり探すと虫がたくさん!


エサキモンキツノカメムシ。


何かの繭の抜けたあと。アカスジシロコケガ?


蜘蛛やたくさんのミノムシ、何かの卵なんかも見つかりました。

昔の建築様式は、虫にとってかなり住みやすい環境だったのだな、と再認識しました。

とにかく寒かった一日でしたが、たくさんの鳥、虫、植物を楽しめました!

見つけた野鳥

ツグミ
アトリ群れ
エナガ
ルリビタキ ♀
ホオジロ
ハクセキレイ
モズ
イカルチドリ
セグロセキレイ
カワラヒワ
カワセミ
キセキレイ
ドバト
コガモ
カルガモ
カワウ
アオサギ
オオバン
ホンセイインコ
ヒヨドリ
スズメ
ジョウビタキ
ダイサギ
コゲラ
シジュウカラ
メジロ
ハシブトガラス
ガビチョウ 声
カイツブリ
ムクドリ
トビ

31種


ルリビタキのメス。


ジョウビタキのオス。

気になるポイント
・羽村堰付近には、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ3種すべてやってきて楽しい。同時に見られる場面もあった。
・駅の付近で、ホンセイインコらしいシルエットを目撃。気になっていたが、羽村堰付近の大ケヤキに飛来したところに後で遭遇。羽村にも来ているのか。定着するのかは分からない。

おすすめ本|昆虫好きの生態観察図鑑I チョウ・ガ

昆虫好きの生態観察図鑑I チョウ・ガ
昆虫好きの生態観察図鑑I チョウ・ガ


以前から欲しかったこの本をようやく手にすることができました。
図鑑としてはやや癖があります。

・同定用の専門的な図鑑としてはおすすめできない

内容は、蝶と蛾の生態写真に簡単な解説が添えられたもの。
似た種との見分け方などは特別記載されていません。

かなり多くの種類が掲載されていますが、この本を頼りに見つけた蝶・蛾の種類を確実に同定するのはやや難しいかもしれません。

また、生態写真のみで構成されているのは魅力的ですが、種ごとの掘り下げは控えめ。
ほんの何種類かは数ページに渡っての解説がありますが、ツマグロヒョウモンやアカボシゴマダラといった、昔からの在来種とは言えない種がなぜか特に掘り下げられていたりします。

個人的には好きですが、在来ゴマダラチョウへの影響が懸念されているアカボシゴマダラの写真を、成虫・幼虫ともに表紙へ掲載する意図もよくわかりません。

・蛾が好きな人におすすめの一冊!

それでも、以前から欲しかった理由があります。
珍しく、かなり多くの蛾の生態写真が掲載されていることです。

もちろん、蛾の種類数は蝶とは比べ物にならないほど多いため、かなり多くの蛾が掲載されているといっても、身近な場所でこの本に掲載されていない種が見つかることもあるでしょう。

ただ、「チョウ・ガの図鑑」といった場合、蛾の掲載数が少ないものが多く、昆虫全般を掲載した図鑑でも、蛾の掲載量は少ないことがほとんど。

いきいきとした蛾がたっぷり掲載されているこの図鑑は、見ているだけで楽しい!
図鑑というよりは、写真集のような楽しみ方に近いかもしれません。