コシアカスカシバ

スズメバチが活発な時期です!
散策するときは、ハチたちを刺激しないように注意が必要です。


今日も帰り道に玉川上水で遭遇。
キイロスズメバチ!

ん・・・・スズメバチ??

何かが違うような・・・。


触角が、あきらかにハチの仲間ではない動きをしていたので、あやしいと思って近づいてみたら。

蛾でした!
スズメバチにそっくり。

翅が透けているので、あまり蛾っぽさはありません。
「スカシバ(ガ)」の仲間は、透明な翅に、黒と黄色の体を持ち、ハチに擬態しています。



おそらくコシアカスカシバ
しっかり近づいてみると、やはり蛾の顔、蛾の触角。
体もスズメバチの仲間とは違い、ふわふわしています。かわいい。

幼虫はブナ科の材を食べるとのことなので、雑木林環境では普通に見られそうですね。

蛹の懸垂器


アカボシゴマダラ蛹抜け殻の、懸垂器部分を顕微鏡+iPhoneで撮影してみました。



矢印部分が懸垂器です。(先端の色が濃くなっている部分。)

安全に植物にぶらさがるために、なんとマジックテープのような構造になっています。



細かい鉤爪が数十本。(百本以上?)

この鉤爪が、あらかじめ吐いておいた自分の糸にしっかり引っかかるため、そう簡単には落ちないのです。

実際、蛹の抜け殻を衣類にくっつけてみると、ぶんぶん振り回しても落ちません。
まさにマジックテープ。

今回はアカボシゴマダラのものを観察しましたが、ゴマダラチョウなどの仲間はもちろん、タテハチョウ科のほとんどや他の科の蝶の蛹の多くも同様の構造になっていると思います。

ヒカゲチョウの蛹


夜に見つけた、ササにぶらさがる不思議な物体。


ヒカゲチョウの蛹です!美しい!
よく見ると目の位置が分かります。

羽化まではもうしばらくかかる蛹だと予想。


玉川上水ではヒカゲチョウの個体数はそこそこ多いため、蛹や幼虫がどんどん見つかっても不思議ではないのですが、蛹は今回初記録、幼虫は未発見です。

食草であるササがあまりにも多すぎて、なかなか探す気になれないというのが問題。


こちらはヒカゲチョウの成虫写真。蛹の姿と結構なギャップがありますね。

ルリタテハの羽化

5月13日に蛹化したルリタテハの飼育個体。
ルリタテハの蛹化

本日、5月24日に羽化しました!
残念ながら羽化の瞬間は見逃しました...


 
蛹から抜け出たばかりのルリタテハ。


羽化時、不要な体液が排出されます。
なんだか生々しい。艶めかしい?


翅を開いたところは野外個体以上に撮影しにくい。
しかし、まったく汚れていない翅は美しく輝いています。
美しい...!!


裏側。


じっくり見ていて気がついたのは、翅の裏側にも輝きがあるということ。
ほんの少し瑠璃色に輝いているように見えます。
もちろん、光があたらなければ地味な樹皮柄。


※良い写真が撮れたので追記。