蛹の懸垂器
アカボシゴマダラ蛹抜け殻の、懸垂器部分を顕微鏡+iPhoneで撮影してみました。
矢印部分が懸垂器です。(先端の色が濃くなっている部分。)
安全に植物にぶらさがるために、なんとマジックテープのような構造になっています。
細かい鉤爪が数十本。(百本以上?)
この鉤爪が、あらかじめ吐いておいた自分の糸にしっかり引っかかるため、そう簡単には落ちないのです。
実際、蛹の抜け殻を衣類にくっつけてみると、ぶんぶん振り回しても落ちません。
まさにマジックテープ。
今回はアカボシゴマダラのものを観察しましたが、ゴマダラチョウなどの仲間はもちろん、タテハチョウ科のほとんどや他の科の蝶の蛹の多くも同様の構造になっていると思います。