5月のイモムシ


ミノウスバの終齢幼虫。よく見かけます。
マダラガの仲間。食草はニシキギ科。
玉川上水ではマユミ、ニシキギ、コマユミの葉でよく見かけます。
時々集団になっていて、葉の裏を見るとぎっしりこの幼虫だらけということも。



チャエダシャクの幼虫?
シャクガ科。いわゆるシャクトリムシの一種。
クヌギの葉を食べていた。チャノキやサクラ類、ブナ科、クワ類が食草。


ヨツボシホソバマエグロホソバあたりの幼虫。
ヒトリガ科。
毛虫はとりあえず触らないようにすること。危険な種類もいます。


不明。

5/8追記

チャミノガの幼虫。
ミノガ科。いわゆる「ミノムシ」はオオミノガとチャミノガの幼虫。
写真を拡大してみたら、ちょっと顔が見えていたためチャミノガだと分かった。


エノキを食べるテングチョウの幼虫。
かわいい。

訪花昆虫調査の実習



5月8日(土)。
高槻成紀先生による訪花昆虫調査の実習でした。


小平市内、玉川上水の柵内にもかかわらず陽があたりハルジオンが群生している場所、その他エゴノキが多めに花をつけている場所など、数カ所で実際に調査を行いました。

調査方法についてのメモ。

・まずは場所を花を決める
・調査時間は10分を3セットほど
・植物の茎や葉にやってきた昆虫は含まない
・チョウ、甲虫、ハチ、ハエ、(アリ)を区別してメモする
(細かい種類が分かったほうがもちろん良いが、まずは大きな種類を区別して記録することが大事)
・トータルで何例集まったかも記録する
・比較調査をするときは、できれば複数人で同時に行う。できなければ急いで移動する

調査記録例
場所:◯◯橋から少し東 北側
花:マルバウツギ
時間:10:30〜10:40

10:30 ハチ
10:31 ハエ、ハエ、ハエ
10:32 甲虫
10:34 チョウ
10:36 ハチ、ハエ
10:38 チョウ

ただ、この書き方だと合計何例集まったのか数えにくい。
1例ごとに改行して書く、5つごとに改行する、などすると良い。


その他用語メモ
ポリネーション・・・花粉媒介。花粉をつけること。
ポリネーター・・・受粉虫。花粉をつける生き物。虫。

5月の蝶 その2

がんがん記録していきます!
なかなか良いペースで蝶の記録ができています。
撮りながら勉強。


ベニシジミ×ハルジオン
シジミチョウ科。
スイバ、ギシギシが食草。草地で普通に見られる蝶。
タンポポ類やハルジオン、ヒメジョオンをうろうろ。


ヒメウラナミジャノメ
タテハチョウ科。
イネ科が食草。平地〜低山地の蝶。


ヒメジャノメ
タテハチョウ科。
イネ科が食草。樹液に集まり、訪花の機会が少ない。



ダイミョウセセリ
セセリチョウ科。ヤマノイモなどヤマノイモ科が食草。
平地〜山地の草地や樹林で普通に見られる。
ハルジオン、ヒメジョオン、アザミなどをうろうろと。


アオスジアゲハ×マルバウツギ
まともな写真が撮れなかったのですが、アオスジアゲハであることは間違いない。
アゲハチョウ科。クスノキやタブノキなどクスノキ科が食草。
本来は照葉樹林の蝶。食草(特にクスノキ)が公園や街路樹としてあちこちに植えられているため、都市部でも見られる蝶に。


ジャコウアゲハ
アゲハチョウ科。
食草はウマノスズクサ。
満開のマルバウツギをうろうろ。
ウツギ類、ツツジ類、ハルジオン、ヒメジョオンなどをうろうろ。


ヤマトシジミ(5/8追記)
シジミチョウ科。カタバミが食草で、カタバミさえあればどこでも見られる。
表は青紫色。


・記録した玉川上水の蝶リスト
アゲハ
コミスジ
ジャコウアゲハ
ヒカゲチョウ
ベニシジミ
ヒメウラナミジャノメ
ヒメジャノメ
ダイミョウセセリ
アオスジアゲハ
テングチョウ
サトキマダラヒカゲ
ヤマトシジミ
ゴマダラチョウ(写真なし)
アカボシゴマダラ(写真なし)

※アカボシゴマダラについて
国内種アカボシゴマダラは奄美大島に生息。赤斑あり。
国外(中国、朝鮮半島など)のアカボシゴマダラが関東で増えつつある。
国外の春型は赤斑がなく、白化する。
遠目に、全体的に白っぽいゴマダラチョウを見かけたら、外来種アカボシゴマダラの可能性が高い

オトシブミ

ついにつくりました。
「玉川上水の虫」カテゴリの初記事です。


オトシブミ
はオトシブミ科の総称。
玉川上水ではたくさんのオトシブミと出会うことができます。


クヌギの葉の上で出会ったこちらはおそらくヒメクロオトシブミ


オトシブミのメスは、葉をくるくると巻いて、その中に卵を産み付けます。

オトシブミのゆりかご。クヌギの葉が巻かれています。
やや専門的な言い方では揺籃(ようらん)


「落とし文」は季語でもあり、そのため和菓子のモチーフにもなっています。

右側の上生菓子がそれ。

「落とし文」とは、公然と言えないようなことを書いた文(ふみ)を、直接渡さずにわざと落として拾わせるもの。
昆虫「オトシブミ」のつくるゆりかごが地面の落ちている様子が「落とし文」に似ているため、その名前が付けられたといわれています。