6月の花だより

玉川上水で見られる野草、山野草、雑草、樹木、花をご紹介!

ややブログ更新が遅れ、5月下旬に見かけたものも含みます。


コナラの新しい葉!
赤みを帯びていて、春の新芽と同様にふかふかした毛が生えています。
虫にとても人気のある樹木なので、がんがん葉が食べられていきますが、コナラも負けじと(?)新しい葉をつくっていきます。


こちらはイヌシデの葉。
手触りがとてもいい!
若い葉でも側脈ははっきりしています。


ユキノシタの花。
小さな水路の脇や湿った場所でよく見かけます。
葉をてんぷらにするとおいしく、食感も楽しい。
玉川上水で花をつける個体はやや珍しいかもしれない。


ゼニアオイの花。
アカネ科の外来種。玉川上水ではごく一部で人家付近で見つかる。


ウツギの花。



ナガイモと思われる葉。
基本的に対生なんですが、探していくと互生の部分も見つかる。



タケニグサの葉。
ケシ科。やや日当たりの良い場所を中心にあちこちで見かけます。
花は夏に。


エゴノキの果実。
形になってきました。
もうしばらくすると、エゴヒゲナゾウムシが卵を産み付けにやってきます。



ノウゼンカズラの葉。
ノウゼンカズラ科、つる性。
雑木林の構成樹というよりは庭木。
周囲の人家から種が飛んできたものだと思われます。


キンシバイの花。
オトギリソウ科。植えられたものなのか、不明。


葉ははっきりとした対生ですね。


シロヤマブキの果実。
痩果。
シロヤマブキは「白花をつける品種のヤマブキ」ではなく、別の種。
ヤマブキが互生なのに対してシロヤマブキは対生のため、花が咲いていなくても簡単に見分けられます。
葉の形もよく見るとけっこう違う。


初春にも見かけた黒く熟した果実。
前年のものかもしれません。


ワルナスビの花。
イヌホオズキ等にも似ているナス科の外来種。
トゲがあるので注意。


ビョウヤナギの花。
オトギリソウ科の低木。キンシバイにも似ている。


ヤマモモの果実。
食べてみたところ、やや酸っぱいが美味しい。
もう少し先がきっと食べごろ。

4月5月の野鳥

野鳥情報の発信は控えめになっていますが、久しぶりに。

春の玉川上水ではたくさんの野鳥が繁殖します。
(邪魔をしないように最大限気をつけていきたいものです。)

「巣材を運んでいるところを見た」や「営巣確認はしていないが生まれて間もない子どもの姿を見た」という種も含めると、繁殖した可能性の高い野鳥は十数種類ほど。

シジュウカラやコゲラの子どもの声は、毎日やかましいくらいに聞こえてきます。微笑ましい!


コゲラの子ども。
全体的に丸っこくて色が薄い。
くちばしの雰囲気が大人とかなり違います。

メジロと間違えることもありそうな、「キィ、キィ、キィ、キィ」と細かく繰り返す鳴き方をします。



ツミ。こちらはメス。
初夏の玉川上水でよく見かける小型の猛禽類です。
秋冬にはほとんど見かけません。やはり漂鳥なのか。


ツミのオス。
お腹に縞模様がなく、赤みを帯びている。
メスの目は黄色いけれどオスの目は赤。
オスは特に体が小さい。キジバトよりも小さいのかも。


水浴びしているところをはじめて見ました。

だんだんと都市鳥化しているのか、意外と人の多い場所にやってくる印象があります。
あまりにも騒がしいところでは営巣をやめてしまうこともあるようですが、道路近くの林に巣をつくるようなこともあり。


オナガ
美しい毛の色ですが、カラスの仲間。
シルエットはやはりカラスに似ています。
真冬の玉川上水では時々見かける程度の野鳥ですが、虫がたくさん発生する春になると、毎日のようにやってきます。

ノコギリクワガタ

6月7日の早朝、今年初めてノコギリクワガタに遭遇しました!

ノコギリクワガタ。成虫のオス。
背中が汚れているので樹上から地面に落下した後なのかも。

大きな雄のアゴ。オス同士はこの大アゴで喧嘩します。
雌のアゴは小型で、産卵時の穴掘りに便利。


一年前にも遭遇したノコギリクワガタ。
この個体は、ホタル調査から帰ってきたら、服にくっついていたものです。(全く気が付かなかった。)

他の種類のクワガタも探せばきっと見つかるはず、
探してみよう!

「自然観察指導員」になりました

2日間の講習を終えて、NACS-J 自然観察指導員となりました。
たくさんの仲間もできた楽しい講習会でした。



これからも今まで以上に玉川上水界隈の自然観察、調査、保全活動をがんばります。
観察指導の機会も増やしていきたい!

日本自然保護協会のwebサイトに、
自然観察指導員は、国家資格などの認定制度ではありません。
指導員に登録されると、腕章、ネームプレート、指導員登録証などが渡されます。しかし、これで指導員としての身分や社会的地位など、特別な資格が得られるものではありません。
指導員としての社会的な評価は、今後の指導員の方々、そして各団体、NACS-Jの活動と努力によって決まるものです。自然保護教育をできるところから実践していく、その第一歩を踏み出してくださる方を「NACS-J自然観察指導員」として登録しています。
とあるように、例えば「森林インストラクター」や「ビオトープ管理士」のような一定の難易度の試験に合格して取得する資格とはタイプが違います。

観察会を行うにあたって箔をつけるために、資格のようなつもりで取得される方もいるのかもしれませんが、私の場合は以前より自然観察指導員の方と何度も接する機会があり、その観察指導に対する姿勢に憧れておりました。
「そのチームに加わって活動したい!」と思ったことが講習会を受けた一番の動機です。

NACOT(自然観察指導員 東京連絡会)にも同時に加入。
玉川上水の関連団体でも東西に広いつながりがありますが、それとはまた別のネットワーク。
今後の活動にしっかり活かしていきたいと思っています。