越冬するトホシテントウの幼虫

木の幹にくっついていました。
このトゲトゲの物体。 なんでしょうか。


ふっさふさのトゲ部分を無視すれば、テントウムシの幼虫に似ています。

ナナホシテントウ幼虫 (撮影 2016年5月)

よく調べてみると、このトゲトゲの虫はトホシテントウの幼虫でした。

テントウムシは成虫で越冬するイメージがあります。
実際、冬に木の幹や石の隙間を探すと、身を潜めている成虫がよく見つかります。

こちらはキイロテントウ成虫。



ところがトホシテントウは、テントウムシの仲間には珍しく、幼虫の状態で越冬するようなのです。
不思議!

写真をよく見ると、何頭か共通しておがくずのようなものがついています。
同じ場所からみんなで移動してきたのでしょうか。


シルエットがおもしろい。

しかし意外と風通しの良い場所にくっついてしまっています。
寒くないのでしょうか。


 トホシテントウ成虫(撮影 2016年5月)

今年度に成虫も何度か玉川上水で見かけています。
ナミテントウ、ナナホシテントウなどよく見かけるテントウムシと違い、背中に生えている毛が目立ちます。
その分、光沢は少なめ。
また、アブラムシを食べるナミテントウたちと違い、植物の葉っぱを食べます。(幼虫も同様。)



鷹の台駅周辺での自然観察会

1月8日(日)9:00スタート。
鷹の台駅周辺で玉川上水の自然観察会が行われました。

今月は鳥を中心にしようということで、私が講師を担当しました。


かなり冷え込んだ曇りの日。(畑に一面霜が降りている。)

寒くて若干空が暗めですが、雲一つない晴天の日よりも双眼鏡が構えやすい場合があります。



早速出迎えてくれたのはアトリの群れ!50羽以上は確認。

今年は本当に多いですね。
小平中央公園にケヤキの成木がまとまって生えているので、その辺りを気に入っているようです。

この辺りでシジュウカラやメジロ、キジバトも確認。
あらためてシジュウカラの背中をじっくり見ると、グラデーションが美しい!

  
1月なのに咲いていたスミレ。
その他にもフライング気味に咲いているのが見つかった植物は、ウグイスカグラ、クサボケ。

写真には撮っていないのですが、その後エナガ、オナガ、メジロ、コゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、ハシブトガラスなどを確認。

意外に出会えなかったのはツグミ、シロハラ、ジョウビタキ。


コナラについていたミノムシ。コナラ・クヌギを探すとかなりの数が見つかります。


桜の幹の隙間で越冬していたキイロテントウ。ナミテントウも別の場所で見つかりました。


カゲロウの仲間が脱皮していました。
ただ、翅の先から皮が抜けそうな気配がなし。もしかすると脱皮失敗なのかも。


写真は不鮮明ですが、ツミのメスだったと思われる鳥。
この時期にもいるんですね。

その後、ダイサギも舞うように飛んできました。
野鳥観察者へのサービスでしょうか。


玉川上水駅近くには早咲きの桜があり、もうつぼみができています。
今年はいつ頃咲くかな。

新春ゴマダラチョウ探し

1月3日。

野鳥探しを兼ねて、新春ゴマダラチョウ探しを行いました。
すでに数カ所、じっくり根元を探してゴマダラチョウ幼虫を見つけているのですが、今回はまだ探したことのないエリアを中心に捜索。



こんなエノキ大木の根元にゴマちゃんはいます!


しっかりと冷える北側に、落ち葉がまとまって溜まっている場所があったらあやしい!

ごそごそと探すと...


いました!


ゴマダラチョウ幼虫2頭。がんがん見つかります。

  
顔を確認。かわいい!



またまた発見。


やはり顔がかわいい!
見つけた幼虫は、そっともとの場所へ戻しておきます。


立川市内の雑木林エリアはもっともエノキ成木の多い場所かもしれません。
写真内のほとんどがエノキ。


もちろん、こんな感じでエノキの葉がたまっている成木はそれほど多くはないのですが。
条件さえ良ければ、かなりの確率でゴマダラチョウ幼虫がいます。


見つけた!


またまた見つかる!


そして顔を拝見。


こちらはアカボシゴマダラ。
アカボシの場合は、本来樹上で越冬するからなのか、完全な茶色にならないようです。
体も少しほっそりしているような。     

新春探鳥会



1月3日8:00〜12:30

ちょっとした新春探鳥会でした。

来ている野鳥の確認が最近できていなかったので、良い機会。





ヒヨドリ、ムクドリ
エナガ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラの混群
オナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
キジバト、ドバト
アオジ
シロハラ、ツグミ
アオサギ、マガモ、カルガモ
ハクセキレイ、キセキレイ
シメ、アトリ


気になるポイントなど
・一年前多く飛来していたイカルの姿は無し。代わりに今年多いのはアトリ。関東各地に飛来を確認しているが、玉川上水林内で見たのは初めて
ジョウビタキが見られなかったのはタイミングの問題か。近くでルリビタキを見た報告もあり。
・混群の姿が目立つ。
・一年前より残っている木の実の量がかなり少ない。
・その他、タイミングによっては見られたと思う野鳥は、カシラダカ、カワセミ、コサギ、ダイサギ、アオゲラなど。