寒い時期の樹液

夏にはコナラ・クヌギからたっぷり樹液が出ます
もちろん、それを求めてたくさんの昆虫たちが集まります

この樹液、寒い時期にはどうなっているのかというと...やはり出ています
ただ、その量はかなり限られています

一番樹液が出ていた時期と比べると、体感では5%くらい。
夏にあふれるほど樹液が出ていた場所のほとんどはカラカラ。
それでも、じっくり探せばわずかに樹液が出ている場所が見つかります。


そんな樹液を求めてやってきた蛾がここに。

キリガの仲間と思われるのですが、翅の模様がはっきりしていなくて同定困難。
ホソバキリガ、ブナキリガ、カシワオビキリガ、このあたりに近い種でしょうか。


首周りはふかふかしています。
これがあるので、寒い季節でも行動できるのでしょうね。たぶん。


横から見ても、かなり毛が多いことが分かります。
ふかふか。


「蝶の口はストロー状になっている」とよく言われますが、実際は2つの管というか、樋のようなものが組み合わせる形になっています。
この写真でも、口吻の中央に分かれ目が見えます。


近くに来ていた、たぶんアシナガヤセバエの仲間。


近くを歩き回っていたクチキムシ。
少しずつ暖かくなってきて、活動する虫が増えてきています。

クロテンフユシャクの交尾

玉川上水で、撮影に成功しました!
クロテンフユシャクの交尾です。



ウスバフユシャクとクロテンフユシャクを見分けるのは難しい!
写真を見ると、オスの翅のラインが「く」の字に曲がっています。
はっきりと曲がっているので、クロテンフユシャクでいいはず。


    

観察途中にメスが動き出し、微妙に場所移動。
風の影響なのか、なんなのでしょうね。
翅が葉にぶつかってしまうオスは苦労していました。

ファーブル昆虫館(虫の詩人の館)の蟲塚

 
こちらはファーブル昆虫館(虫の詩人の館)蟲塚です。

調査や研究で、どうしても結果的に虫の命を奪ってしまうことがあります。
私も少しは採集・標本作りを行います。
というわけで、しっかりと手を合わせました。

ただの自然観察でさえも、どちらかといえば自然にストレスを与えることになります。
休んでいたり、隠れていたりする虫を探し出すのも、どう考えたって悪影響を与えています。でも、しっかりと保全活動を行うには生息確認をしたり、生態を学んだりすることが何よりも大切です。

命を奪ってしまうことはあるけれど、命を粗末にはしません。
虫たちの命をこれからも大切にしていきたいと思っています。


そのファーブル昆虫館で、かなり安価で買えてしまったのがこのヘラクレスオオカブトのフィギュア。200円。
わりと良くできているのですが、使い道がむずかしい...!!
国内種のカブトムシフィギュアだったら、生態の解説に使いたいところですけど。

春の気配

3月が近づき、あちこちで春の気配が感じられるようになりました。
カンザクラはすでに見頃〜見頃過ぎ。


マユミの新芽。


ニワトコの新芽。
マユミとともに、かなり早く新芽が開きます。


スイセン。見頃。これは園芸種。


河津桜かそれにかなり近い種の桜。見頃です。


フクジュソウ。見頃。こちらは植栽。

 
シナレンギョウかな。開花しました。



ユキヤナギ。かなり開花してきました。満開までもう少し。



フデリンドウ。かなりたくさんの株が見つかります。
つぼみの形がはっきりと分かるようになったところ。開花まではもうしばらく。



ジンチョウゲ。まだつぼみ。1年前の今頃はすでに開花していました。

 
オオアラセイトウ(ショカツサイ)。こちらも開花。例年通り。

  
キツネノカミソリ。ヒガンバナのように、春に葉が出ます。


ノイバラ。こちらはもう葉がしっかりと展開しています。


アセビ。すでに開花。



春とは関係ないのですが、マツバラン
シダ植物の一種です。



カンスゲの仲間。すでに開花。これからあちこちで咲いていくと思われます。