ヒヨドリを狩るツミ

玉川上水で、ヒヨドリを狩るツミに遭遇しました。


毎年春から初夏頃、繁殖期にはよく見かける猛禽類。
以前にも、シジュウカラを狩っているところには遭遇したことがあります

スズメやシジュウカラなど、小鳥の中でも小さめのサイズの鳥だけが獲物だと思っていたのですが、ヒヨドリも狩りの対象だったのですね。少し驚きました。
(大きめのヒヨドリ、小さめのツミはほぼ同じサイズなので。)



遠くから観察を始めた直後、ハシブトガラスがちょっかいを出してきました
獲物を奪われることもあるのかもしれません。

ツミはヒヨドリを掴んだまま、なんと水路へダイブ
しばらく水路でカラスの襲撃をやり過ごすと、再び元の場所へ帰ってきました。


順調に、そして丁寧に羽根をむしっていきます。

猛禽類が獲物を食べるときはいつも、かなりキョロキョロと辺りを気にしています
これは、雑木林の生態系の頂点に立つオオタカでさえも同様です。
オオタカ

今日見たように、カラスなんかに獲物を狙われる可能性があるからなんでしょうね。


羽根をしっかりむしりとってから、やっとモグモグと食べ始めます。
この手間があるので、果実や昆虫食の野鳥と比べたら大変ですね。

さてこのしばらく後、近くを散歩していた犬の鈴の音が気になったようで、飛び去っていきました。
びっくりしたのは、住宅地の方へ飛んでいったことです。
宅地方面に、落ち着いて獲物を食べられる場所があるのでしょうか?(どこかの屋上とか?)


ツミが去った跡。
オオタカがドバトを狩った跡と比べると、羽根の量も少なく、かなり地味なものです。
なかなか気づくのは難しいでしょうね。

玉川上水でソメイヨシノの開花

玉川上水駅前のソメイヨシノが開花しました!

ちなみに、今年2017年の東京でのさくらの開花日(=靖国神社のソメイヨシノ標本木が5〜6輪以上の花が開いた状態)は21日。
こちらでは24日くらいだったと思います。
都心が暖かくなりすぎという印象。


玉川上水の他の場所と比べたら、玉川上水駅前は比較的温度が高め。
他の場所ではもう少し遅れての開花が多いと思います。



周辺も含めて、あちこちに桜の名所がある玉川上水。
玉川上水の桜 開花はいつ?見頃はいつ?
ただ、そのほとんどは大正頃や戦後に植えられれたもの。
江戸時代からの桜は小金井桜くらいでしょうね。

ウバタマムシを標本に


ウバタマムシを標本にしました!

アカマツの減ってきた玉川上水沿いではなかなか見ることのできないウバタマムシ。

記録のために、一頭くらいは標本にしたいと思っていたのですが、そもそもなかなか見つからないし、見つかったとしても数の多くない昆虫なので安易に標本にするのは躊躇します。

以前に玉川上水で見つかったウバタマムシも、少し観察した後にすぐリリースしています。
→ ウバタマムシ

しかし、先日野火止用水沿いを歩いていたところ、すでに死んでいるウバタマムシを発見。しかも、かなり良い状態。
これはしっかり標本にしよう!と思い、今に至ります。

なかなか良い形に展足できました。
大切に保存していきたいと思います。

オオミズアオの空繭



玉川上水沿いで、オオミズアオの繭がたくさん見つかっています。

ほとんどはすでに中身が空っぽの空繭なのですが、時々「もしかしたら中身が入っているかも」というものも見つかります。(オオミズアオは繭(蛹)越冬。)

脇に穴が開いているものは、寄生蜂にやられたのかも。


今年も成虫にたくさん出会えるといいな!
(オオミズアオ以外のヤママユガ科もいたらいいな!)