ヒヨドリを狩るツミ
毎年春から初夏頃、繁殖期にはよく見かける猛禽類。
以前にも、シジュウカラを狩っているところには遭遇したことがあります。
スズメやシジュウカラなど、小鳥の中でも小さめのサイズの鳥だけが獲物だと思っていたのですが、ヒヨドリも狩りの対象だったのですね。少し驚きました。
(大きめのヒヨドリ、小さめのツミはほぼ同じサイズなので。)
遠くから観察を始めた直後、ハシブトガラスがちょっかいを出してきました。
獲物を奪われることもあるのかもしれません。
ツミはヒヨドリを掴んだまま、なんと水路へダイブ。
しばらく水路でカラスの襲撃をやり過ごすと、再び元の場所へ帰ってきました。
順調に、そして丁寧に羽根をむしっていきます。
猛禽類が獲物を食べるときはいつも、かなりキョロキョロと辺りを気にしています。
これは、雑木林の生態系の頂点に立つオオタカでさえも同様です。
→オオタカ
今日見たように、カラスなんかに獲物を狙われる可能性があるからなんでしょうね。
羽根をしっかりむしりとってから、やっとモグモグと食べ始めます。
この手間があるので、果実や昆虫食の野鳥と比べたら大変ですね。
さてこのしばらく後、近くを散歩していた犬の鈴の音が気になったようで、飛び去っていきました。
びっくりしたのは、住宅地の方へ飛んでいったことです。
宅地方面に、落ち着いて獲物を食べられる場所があるのでしょうか?(どこかの屋上とか?)
ツミが去った跡。
オオタカがドバトを狩った跡と比べると、羽根の量も少なく、かなり地味なものです。
なかなか気づくのは難しいでしょうね。