アカボシゴマダラの羽化

飼育していたアカボシゴマダラが羽化しました。

野生のアカボシゴマダラも成虫の姿があちこちで見られる時期です。


蛹の様子。
あまり羽化スペースのない場所で蛹化してしまったため、竹串に固定しています。
羽化直前。頭部が黒くなってきていてます。


腹部の裂け目が入りました。
しかしここからが長いのです。


かなりの時間が経過した後、ついに頭部が裂け始めました。


頭が見えてきた!


もうちょっと!


体が全部出てきました!


向きを変えたところ。
翅がまだ少し縮れています。


ほぼ翅が伸びきりました。
セミの羽化なんかと比べるとかなりあっさり。


アカボシゴマダラ成虫、春型です。
多くの場合、完全な白黒カラーではなく、夏型で赤斑が出る位置にほんのり赤みがでます。


「口吻は一本のストロー状なのではなく2つに分かれている」
ということが分かりやすい写真。
偽瞳孔もかわいらしい。

  
砂糖水を飲む成虫。

そもそも飼育個体を放蝶することには色々な問題がありますが、外来種であるアカボシゴマダラは特に放蝶するわけにはいきません。
申し訳ないけれど、最後までうちの中で過ごしてもらうことになります。
蝶の成虫がいきいきと生活できる場所を室内に作ることは難しいのですが、できる限り大事に扱います。

ルリタテハの蛹化

以前から飼育していたルリタテハがついに蛹化しました。


いわゆる前蛹の状態。
イモムシの姿ですが、ぶらさがって蛹になる準備をしています。


だんだんと伸びてきて...


脱ぎ始めました!
さなぎの背中が見えます。


ちょっとずつ脱いでいく。


もうちょっと!


写真では伝わりにくいのですが、前後に体を振って、皮を脱いでいっています。


もう少し。
しかし、ここからが大変です。
体を固定しているのは、皮の先端部分。
上方向に皮を脱いでいくので、このままでは皮を落とせません。


このあたりがタテハチョウの蛹化の面白いところ。


よいしょっと!!!


なんと、脱いだ皮から体が外れています。
写真をよく見ると、皮の右側に蛹の先端がくっついているのが見えます。。


無事に脱皮できました。


もう幼虫の頃の皮に未練はありません。
ぶんぶん体を揺らして、皮を落とします。


できた!!


その後も数分は体を動かし続けて...


落ち着きました。
お疲れさま!


脱いだ皮と顔の殻。
ウニのようですね。


いつかは羽化して美しい蝶に!
楽しみです。

マルハナバチの口吻


ホウチャクソウマルハナバチがやってきて、吸蜜していました。


こちらは過去に撮影したもの。
ふかふかのかわいらしいハチです。
花につかまって吸蜜ができるため、下向きに咲く花から蜜を吸うことも得意!


ホタルブクロのような花に、「もぐり込んで吸蜜する」イメージが強いのですが、ホウチャクソウの場合入り口がせまく、中に入ることはできません。
はたして蜜を吸うことができているのでしょうか?


マルハナバチの長ーい口吻
そういえば、蝶や蛾ほどではないものの、ハチも長い口吻を持っています。

花につかまる / もぐり込むだけでなく、長い口吻を持っているので、たくさんの種類の花から吸蜜できているのですね。

しかし、ホウチャクソウにつかまって蜜を吸うには微妙に長さが足りないような...

玉川上水のキビタキ

美しいオレンジ色の夏鳥、キビタキと出会いました!


玉川上水では、夏鳥の何種類かをゴールデンウィーク前後と秋に見ることができます。

キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、ムシクイ類など。これらの夏鳥が夏の間玉川上水に長く留まることはほとんどないのですが、渡り途中に立ち寄ります。そのため、ゴールデンウィーク前後と秋という変則的なタイミングで見ることができるのです。これは、玉川上水に限らず全国の平地林で同様です。


鮮やか!
毎年さえずりを聞くことはできるのですが、姿はなかなか見えません。
新緑が生い茂るこの時期に撮影できるかどうかは運次第。


背中。


良い声で20分ほど歌い続けていました。