2017年のエゴノキ

今年も玉川上水の風物詩、エゴノキの花が咲き始めました。
エゴノキの花

今年(2017年)、立川市内の玉川上水では5月11〜13日にかけて開花、14日には満開の樹が目立つようになりました。


コナラ・クヌギほど大きくならないのでそこまで存在感はないものの、生えている本数で言えばトップクラスのエゴノキ。

花付きの良い株では一面エゴノキの花になり、見上げると真っ白!

訪花昆虫が多い印象はないのですが、マルハナバチなどハチの仲間が時々やってきているのはみかけます。
葉っぱはエゴツルクビオトシブミが利用し、果実はエゴヒゲナガゾウムシが利用するほか、ヤマガラの大好物。
生き物たちとの関係もおもしろい植物です。



夜のエゴノキもなかなかきれい。
遊歩道に香りが漂います。

展示と講演『玉川上水・分水網の保全再生をめざして』

玉川上水ネットによる展示が日比谷公園で行われています。
5月26日(金)まで。入場無料。

日比谷公園にお立ち寄りの際はぜひ!



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展示と講演『玉川上水・分水網の保全再生をめざして』

日時 展示 2017年5月9日(火)~ 5月26日(金) 9:00~17:00    
講演 2017年5月14日(日) 9:30~12:00(14日のみ特別開館)    
基調講演 「東京の水と緑の歴史遺産」         
「緑と親しむ水循環都市東京を目指して」    
意見交換  玉川上水の河川水通水から日本遺産・世界遺産へ
会場 日比谷公園・緑と水市民カレッジ(3階みどりのiプラザ)

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玉川上水ネットの「玉川上水・分水網の保全活用プロジェクト」が 2016 年度の未 来遺産プロジェクト(日本ユネスコ協会連盟)に登録されました。
これを記念して玉川上水・分水網の特徴,保全活用プロジェクトの概要および、今後の保全・再生等に関する展示と講演を開催したします。是非ご来場ください。

【展示】(入場料無料)
第 1 部:玉川上水・分水網について 玉川上水・分水網保全再生・連絡会
第 2 部:各分水網の特徴について 各分水路に関連する市民団体
第 3 部:玉川上水ネットの市民活動
第 4 部:玉川上水と都心部の水辺再生 水循環都市東京シンポジウム実行委員会
【講演プログラム】(入場料無料 約60席・予約不可)
基調講演 1.「(仮題)水と緑の歴史文化遺産」   
講師:調整中 2.「緑と親しむ水循環都市東京をめざして」   
講師 : 細見 寛 氏(日本大学元客員教授・現 非常勤講師)
意見交換   玉川上水の河川水通水から日本遺産・世界遺産へ

会場のWEBサイトはこちら →緑と水の市民カレッジ みどりのiプラザ


 

ツチグリは腐らない?

4月初旬、玉川上水で大量にみつかったツチグリ

いくつか乾燥標本にしたいと思って採集したのですが、このツチグリは乾燥すると外の皮が閉じてきてしまいます。
そこで、虫ピンを使い、昆虫標本のような形で皮を押さえつけて乾燥させたのですが、形が崩れてしまい失敗。

そこで、「乾燥させない標本」を試してみました。

ツチグリを"ほぼ密閉"容器に入れ、少し水を染み込ませたコットンも一緒に入れた状態。
この状態で放置してみたのですが...

 
4月初旬に採集したものが、5月中旬になっても全く変化なし!
予想以上にきれいな状態で保存できてしまい、驚きました。
腐ったり、崩れたりしないものなんでしょうか。

そもそも、植物とも違うツチグリは、何によって朽ちていくのか。
難しい問題です。

ともかく、このままさらに数ヶ月経過してもきれいな状態で保存できるのか、検証していきます。

ミノウスバの繭

玉川上水ではウジャウジャ見られるミノウスバ

1頭だけ飼育していたのですが、先日繭を作りました。
羽化して成虫になるのは秋頃です。


なかなか美しい肌色の繭!

野生では、「食樹から移動して、落ち葉やコンクリート上に繭を作る」ようなのですが、見つけたことがありません。
今回飼育していた個体は、飼育下だからなのかマユミの葉を綴って、その中に繭を作りました。


本当に、蛾の繭は美しくて不思議。
小さなイモムシが、一所懸命作り出した芸術作品です。


葉を綴っていた様子。