はぐれたミノウスバ
この時期、ウジャウジャまとまった集団が見られるイモムシ。
気持ち悪いと言われてしまうこともあります。
ミノウスバの幼虫です。
マサキやマユミの葉で見られます。
マサキとマユミは共通点が多く、どちらもニシキギ科。
しかし、マサキが常緑樹なのに対してマユミは落葉樹。
葉の質はぜんぜん違い、花や実のない時期にちょっと見ただけでは無関係の樹木のようにも見えます。
それでも、このミノウスバが両方を好んでいることで、たしかに同じグループの植物であることが実感できます。
幼虫は集団で行動し、通り過ぎた後にはほとんど葉が残りません。
家に植えてあるマサキ、マユミやツリバナに来てしまったときは大変です。
脱皮した跡。皮の部分と黒い顔の殻が見えます。
自分の脱皮殻を食べるイモムシも多いのですが、ほぼ残っていますね。
ここに幼虫の集団は見当たりません。
しっかり食べて、脱皮して、また別の株へ移動したのでしょう。
よく探してみると、一頭だけ見つかったミノウスバ幼虫。
はぐれてしまったのでしょうか?
それとも、そろそろ単独行動する時期で、偶然ここにやってきたのでしょうか。