玉川上水の蝶 勉強開始

重い腰をようやく上げて、今年からは蝶の勉強もゼロからはじめよう!
…という話だったのですが、過去に撮った写真をあらためて見てみたところ、意外とこれまでに蝶の写真を撮ってきていることに気がつきました。
といっても、玉川上水で撮ったものは少なめ。今年はがんばって探しましょう!

虫のなかでは比較的姿の美しい蝶ですが、鳥に比べて苦手な人もいるのでは、という配慮から普段よりも写真サイズを小さめにしてあります。クリックすると少し大きい写真が表示されます。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
テングチョウ。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
サトキマダラヒカゲ。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
セセリチョウの仲間。この写真でそれ以上の識別はむずかしい。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
クロアゲハ?ジャコウアゲハ?体は赤く見えないけれど。


(撮影 2015年5月) 府中 浅間山にて
クロアゲハのメスかな。


(撮影 2015年5月) 府中 浅間山にて
アオスジアゲハ。


(撮影 2015年6月) 小平市内にて
ナガサキアゲハ。


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
シジミチョウの仲間。今の知識でそれ以上の識別はむずかしい。


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
ベニシジミ。


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
キチョウかな?


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
モンシロチョウっぽく見えるけど、この写真では判別できない。


(撮影 2015年9月) 向島百花園にて
ヒョウモンチョウの仲間。今の知識でそれ以上の識別はむずかしい。


(撮影 2009年1月) 琉宮城蝶々園にて
オオゴマダラと リュウキュウアサギマダラ。沖縄の蝶たち!昔旅行へ行った時、見ておいて良かった。

・勉強メモ
羽の表と裏をはっきり撮っておけば識別しやすい。尾状突起の形、長さも重要っぽい。
雌の方が派手な蝶もいる!驚き。
まずは、有名な種類、よく見られる種類を覚えよう。そして、見られる時期、見られる環境、成虫がよく止まる花、幼虫の食草などなどを頭に入れていきたい。
「季節型」の概念を理解する必要がある。


おすすめ本|中西 悟堂『鳥を語る(野鳥記コレクションIII)』

鳥を語る (野鳥記コレクション)
中西 悟堂 (2004)『鳥を語る(野鳥記コレクションIII)』春秋社

野鳥研究家(という言い方では色々と足りない気がする)中西悟堂氏の著作から再編した、ベスト盤のような構成になっている一冊です。
全16巻の『定本野鳥記』からの選りすぐり。
現在『定本野鳥記』を入手することは難しいため、その内容を読みたかったら、この『野鳥記コレクションI〜III』のシリーズを買うことになります。

前半は「一鳥一題」と題して、野鳥一種ごとのエッセイになっています。
これが異様なほどの内容の濃さ。そして読みやすい。
鳴き声など生態に関することや、鳥名の語源、日本各地での呼び方にまで触れています。

かつて「探鳥」がどれだけ文学と結びつきの強いものだったのか、実感できる一冊です。

残堀川旧水路跡のパネル


「残堀川旧水路跡」教育委員会によるパネル


ここにあります!
武蔵砂川駅近く。
玉川上水を歩いてきた場合、見影橋から北へ進み、西武拝島線の線路をこえて、もう少し進むとたどりつけます。

現在とは違う位置を流れていた残堀川。
このあたりの新田開発を行った際、当時の残堀川は非常に重要な水源だったわけですが...

このパネルは玉川上水からはずれた位置にあるため、上水沿いに歴史散歩にやってきた人たちは気が付かないことが多いのです。ちょっとさみしい。


残念ながらフェンスの中。

残堀川流路変更の歴史は、また別の記事でまとめたいと思っています。

2月の読書記録

アサヒタウンズ編(1991)『増補 玉川上水―水と緑と人間の賛歌』けやき出版.
榎本直樹(1993)『砂川の神社と寺院』立川市教育委員会
羽村市教育委員会(1980)『第六集 講座玉川上水』

井上光貞(1979)『図説歴史散歩事典』山川出版社
大島 暁雄(1983)『図説民俗探訪事典』山川出版社

岩瀬徹(1993)『日本の山野草 (ポケット図鑑)』成美堂出版
船越 亮二(2003)『散歩が楽しくなる樹の薀蓄』講談社
おくやまひさし(2001)『野草ガイドブック』永岡書店
本田 正次 牧野 晩成 (1983)『植物の図鑑 (小学館の学習百科図鑑 (1)』小学館
(1988)『四季花ごよみ―草木花の歳時記(春) 』講談社
唐沢孝一(1992)『都市鳥ウォッチング』講談社
唐沢孝一,叶内拓哉(1993)『都会の野鳥は夜も飛ぶ』祥伝社
日本鳥類保護連盟 (1987)『バードウォッチング入門―自然と親しむ野鳥観察の手引き』金園社
海老原美夫, 鈴木茂也ほか(2000) 『探鳥地図館 首都圏』小学館
ピッキオ『鳥のおもしろ私生活』
中西 悟堂 (2004)『鳥を語る』春秋社
小宮 輝之(2010)『鳥あそび』二見書房
叶内拓哉,浜口哲一(1991)『山渓フィールドブックス 野鳥』山と溪谷社

西口親雄(2001)『森林インストラクター 森の動物・昆虫学のすすめ』
今森 光彦(2014)『ときめくチョウ図鑑』山と渓谷社
海野和男(2004)『昆虫の世界へようこそ』筑摩書房
岡島 秀治(2002)『ポケット版 学研の図鑑1 昆虫』
宮内泰介(2013) 『なぜ環境保全はうまくいかないのか』新泉社
田嶋 謙三,神田 リエ(2008)『森と人間 生態系の森、民話の森』朝日新聞社

けやき出版(2015)『たまら・び No.90(最新号)』
けやき出版(2006)『多摩ら・び36』
磯貝 猛 (2003)『奥多摩・奥武蔵―雲取山・三頭山・大岳山・武甲山』山と溪谷社

*ピックアップ&一言感想

散歩が楽しくなる樹の蘊蓄
船越 亮二(2003)『散歩が楽しくなる樹の薀蓄』講談社
街路樹や雑木林の樹木など、身近な樹木の豆知識がかなり多く紹介されています。
図鑑とはちょっと違う視点の知識が楽しく身につけられます。
注意点としては、図鑑のように種類ごとの写真が掲載されているような本ではないので、身近な木の種類はほとんど把握しているくらいの段階でないと楽しみにくいところ。


榎本直樹(1993)『砂川の神社と寺院』立川市教育委員会
これはすごい!
石灯籠などに彫られた銘文もすべて載っています。
石に彫られた文字の劣化を感じることが多く、「読めるうちに誰かがしっかり写真に収めただろうか?文字に起こしただろうか?」と心配になるものが多い。
実際、蚕影神社前の狛犬右側の願主が小川村の人間であることはこの本を読むまで分からなかった。(2016年現在、すでに読みにくくなっている)


都市鳥ウォッチング―平凡な鳥たちの非凡な生活 都会の野鳥は夜も飛ぶ
唐沢孝一(1992)『都市鳥ウォッチング』講談社
唐沢孝一 叶内拓哉(1993) 『都会の野鳥は夜も飛ぶ』祥伝社
都市鳥についての生態学。どちらも唐沢孝一氏の本で、書いてある内容も若干被っている。
易しい内容で、とりあげられている野鳥もほとんどが身近な種類なので、野鳥野鳥初心者でも楽しめます。
『都会の野鳥は夜も飛ぶ』はフルカラーで叶内拓哉氏の写真が大量に掲載されています。そのかわり情報量は少なめ。
『都市鳥ウォッチング』は文章中心。

図説歴史散歩事典 図説民俗探訪事典
井上光貞(1979)『図説歴史散歩事典』山川出版社
大島 暁雄(1983)『図説民俗探訪事典』山川出版社
ポケットサイズでありながら、驚くほどの内容の濃さ。
さらに驚いたのは、かなり古い本でありながら、2016年現在も新品在庫があるというところ。増刷され続けているのでしょう。


増補 玉川上水―水と緑と人間の賛歌
アサヒタウンズ編(1991)『増補 玉川上水―水と緑と人間の賛歌』けやき出版.
昔図書館で借りて、一度読んでいる。古本を見つけて購入。再び読むとまた発見がある。
執筆当時の玉川上水に関するエピソード集。