玉川上水はキツツキの楽園?



(撮影 2013年6月 玉川上水のコゲラ)

玉川上水緑道のいたるところで「ギィーッ」という鳴き声とともにコゲラの姿が見られます。
かなり小型のキツツキ。

長距離を飛ぶことが得意でないキツツキ類にとって、玉川上水緑道はかなり住みやすい環境なのかもしれません。
羽村から都心近くまで大きく途切れることなく林が続いている上、多摩川、井の頭公園、小金井公園との行き来もできます。


(撮影 2013年11月 小金井公園のアオゲラ)

このキツツキ類、もともとは山地、森林地帯でしかあまり見かけない野鳥だったようです。
それが1970年代後半頃より、都市部や平地の公園でも見られるようになっていったとのこと。
私にとっては生まれる前の話であり、実感しようのないものですが...

ちょうどその時期に枯れ木も増えていた玉川上水周辺の雑木林が、住処としてぴったりだったのでしょう。

コゲラは、小平市の「市の鳥」でもありますが、制定は1992年(平成4年)10月1日とのこと。(小平市公式ホームページより)

身近な場所でキツツキが見られることは嬉しいことですが、生息場所の変化によりどんなことが起きていくのか、長い長い目で注意深く観察していきたいですね。

玉川上水にはコゲラ、アオゲラ、アカゲラの3種が生息しているようです。



(撮影 2013年6月 玉川上水のコゲラ)

キツツキ類は木に対して垂直につかまっていることが多いため、鳥類の中でもかなり独特のフォルムに見えます。
しかし上の写真のように、コゲラが木の枝に乗っているような状態になると…
わりと普通の小鳥のように見えます!(といっても、やはり枝のつかみ方が独特なんですが。)