まだまだゴマダラチョウ探し
エノキの根元をごそごそと探すと、まだまだ見つかるゴマダラチョウの越冬幼虫。
エノキが落葉した後、なるべく早めに探したほうが見つかる確率が上がる感じ。
春が近づくと、残念ながら落ち葉が吹き飛んでしまってることも。
鳥に食べられたりしているのか、数も減っています。
こちらはエサキモンキツノカメムシ。
ゴマダラチョウと同じ場所で越冬しているのをよく見かけます。
基本的にはエノキの裏側にくっついています。
表にくっついているのは極まれ。見つけたらラッキー!?
かわいいゴマさま!
越冬を邪魔してしまう場合もあり、落ち葉をごそごそ探すことは虫たちにとって迷惑な部分もあります。
それでもある程度調査して、生息状況を確認すること、その越冬の仕方を研究することが、結果的に保全に役立つことが多いのです。
しっかりしたエノキだけれど、越冬には向かない例。
落ちているのはコナラの葉っぱのみ。
木は必ずまっすぐ伸びるわけではありません。
葉っぱが根っこのあたりには落ちず、こんな状態になることがあります。
こんな場所ではゴマダラチョウは越冬できません。
特殊な例。写真右側を民家から伸びてきてしまったセイヨウキヅタが覆っています。
覆われた場所は日が当たらず、野草が育ちません。
除伐したくもなりますが、これが落ち葉の散乱をある程度抑えています。
落ち葉の吹き飛び防止に役立っていて、ここで越冬しているゴマダラチョウもいます。
こんな場所が時々あってもいいのかも。
これも、根っこはしっかりしているのにエノキの葉がほとんど落ちていない例。
周りに色々な樹木が入り組んでいて、根元にはエノキの葉が落ちてこないのです。
幹で越冬するアカボシゴマダラ。
多くの個体は真冬になると姿が見えなくなります。
鳥や虫に捕食された場合もあるかもしれませんが、この後落ち葉に移動する場合もあるようです。