トークイベント・公開講座「ミジンコから 世界、宇宙を考える」坂田明×関野吉晴



トークイベント・公開講座「ミジンコから 世界、宇宙を考える」坂田明×関野吉晴
7月30日(土)に行われます。


日時:2016年7月30日(土)
<開場>19:00
<開演>19:15
<終了>21:15
<ミジンコ観察体験>18:20〜19:00
(受付後 先着順)

会場:ルネこだいら 中ホール(東京都、小平市)
東京都小平市美園町1-8-5
http://www.runekodaira.jp
入場料:当日1,000円、前売り600円、WEBこくちーず申し込み800円


玉川上水との関係はやや少なめのイベント。

グレートジャーニー」でおなじみ、冒険家の関野吉晴先生(武蔵美の教授でもあります)は現在、「地球永住計画」と名付けたプロジェクトの中で、玉川上水をじっくり掘り下げています。
以前にブログで紹介した、トーク「玉川上水を探検する」
も、このプロジェクトの中のもの。

坂田明さんはジャズサックス奏者。
ジャズピアニストである山下洋輔先生と仲良しです。タモリさんとも。
一応、私のジャズピアノの師匠は山下洋輔先生なので、そういう意味でもこのイベントにも行かないわけにはいかない!
玉川上水とともに発展した砂川村の鎮守さま、阿豆佐味天神社の「猫返し神社」のエピソードも山下洋輔先生によるものです。
なんやかんやで縁があるものです。

また、私の好きなアーティスト、コトリンゴ氏のアルバムに、坂田明さんの実子である坂田学さんがドラムでちょくちょく参加していたりします。


ミジンコ」は自分にとって未知の分野ですが、この機会に学んでみたい!

玉川上水の下草刈り

玉川上水の中流域、立川市内の玉川上水駅付近で業者による下草刈り(下刈り)が行われました。
(7月20日)
もっと上流、天王橋付近ではここよりもかなり早く行われていました。



Before
After

千手橋より上流を眺めた景色。
かなりすっきりしました。


若干刈りすぎのような気もしますが。
風雨による表土の流出が心配。

玉川上水の水路脇、安全柵内は東京都水道局の管轄です。

もちろん、下草刈りを水道局員がやるわけではありません
委託された業者が行っています。


写真では分かりにくいのですが、足場のかなり不安定な斜面も綺麗に刈り込んでいます。
(こちらも若干刈りすぎのような気はしますが。)

これはアマチュアの手では不可能な仕事。
玉川上水の雑木林をすべて市民団体の手による管理にしたい!と思うこともありますが、危険性と難易度を考えると厳しい部分もたくさんあります。

下草刈りは雑木林の管理には欠かせない作業です
(もちろん下草刈りを行うことが管理として絶対に正しいわけではなく、そのやり方には十分に注意する必要があるはずです。)
刈ったら自然がなくなってしまうというわけではありません。
そもそも、この記事1枚目のBeforeの画像も、一年前には刈り込まれた場所。
夏頃までにはしっかり草が伸びてくるのです。

特にササ類を刈り込むことで、日当たりがよくなりいろいろな野草が発芽しやすくなります。

この付近はゲンジボタルの発生地でもあるため、市民団体が水道局と協議し、成虫が発生・産卵する期間には草刈りを行わないことになっています。


また、目印のつけられた野草は刈らないことも約束されています。

ただ、何でもかんでも刈り残していたらキリがありません。
雑木林の多くの野草は、夏の間地中に眠っていたり、夏までに種子散布を終えているため、下草刈りを行っても時期が来たら何事もなかったかのように生えてきます

刈り残してもらうのは、現時点で数が少なくなってしまった一部の野草や、ちょうど花期を迎えまだ種子ができていない野草などです。

樹皮が剥がされる夏

玉川上水 小平市内で次々にコナラ・クヌギの樹皮が剥がされています
目的は樹液を出して、昆虫を採集することでしょう。



実際のところ、ほとんど樹液は出てきていません。

ただ、樹皮を剥がしても樹液は全く出ないというわけではありません。
例えば「ビオトープ再生技術入門(農文協,2006)」に、クワガタなど樹液食昆虫の環境を再生するため、人工的に樹皮を剥ぎ取り樹液場を作る工法が紹介されています
ただし、注意点はいくつもあり、「環状に皮を剥ぐと枯死し、地上付近の皮剥ぎではアリ類の餌場になってしまう。」「春の新芽展開までに樹皮を剥ぎ取ると、その年の夏場には樹液を出すことができる。」などと記されています。
タイミングも、剥ぎ取り方も、よく注意して行う必要があるんですね。
そしてもちろん、勝手にやっていいことではありません

とりあえず、7月に入ってからつけられたこの傷はほとんど無意味であると考えられます

樹木にとってどの程度のダメージになるのかは、正直勉強不足により分かりません。
しかし恐ろしいのは単に樹皮を剥がされたことではないのです。

玉川上水の緑道に沿って、手の届きやすい位置にあるコナラ・クヌギは手当たりしだいほぼ全て樹皮を剥がされているという異常性です。
ちょっとやりすぎ。



仮にナタなどの刃物を持って、夜間にこの作業を行っているとしたら、注意するのも恐ろしい...!!
林でこういったことをする人というのは、「本当に悪いと思っていない」パターンも多いので、さらに怖い。
うーむ。

とりあえず、2016年の夏にこんなことがあった、というのを記録として残しておく。

福生にビジターセンターがオープン

近年の玉川上水関連の話題の中で、かなり重要なニュース!!

福生市内の玉川上水沿いにビジターセンターがオープンしました。

田村酒造さんよりももう少し上流、羽村市との境も近い場所に「加美上水公園」があります。
玉川上水と多摩川にはさまれた雑木林。
その公園の北端にある古民家がビジターセンターとして先日ついにオープンしたのです。



Googleマップに「東海居」と記されている場所がそれです。

羽村から下流に歩いてきた場合、もしくは拝島方面からずっと歩いてきた場合、どちらにしてもひと休みするのにぴったりなスポットになっています。

 
また、以前から公園に仮設トイレはあったのですが、ビジターセンター内にはきちんとした水洗トイレもあります。
助かりますね。


加美上水公園は中西悟堂「野鳥村」構想の地でもあります。
建物内には中西悟堂先生の写真や年譜、復刻版の「野鳥(日本野鳥の会 会誌)」もずらり。



お茶でも一杯飲んで休んでいこう!
畳でゴロゴロしても気持ちいいよ。


とりあえず、2016年7月現在、
毎週土日 10時〜14時までオープンしています。
お茶休憩、お手洗い休憩の他、お弁当を持ち込むのもOKと伺いました。
これからオープン時間が増えていったらもっといいな。