群落調査の実習

5月8日(土)。
訪花昆虫調査とあわせて、高槻成紀先生による群落調査の実習でした。



ある場所で、調査範囲を少しずつ増やし、そこで地表植物の種類がどれだけ増えていくかを記録する。
記録をもとに面積種数曲線(面積の拡大にともなってどれだけ種数が増えるか)のグラフを作成する。

調査方法メモ。

・場所を決める
・始点を決める。折り尺などを使って、そこから長さを測る
・10cm×10cmからスタートし、縦と横を順に倍の長さ(例外あり)にしていく

10cm→25cm→50cm→100cm→200cm
10cmの次を20cmにしてしまうと、20→40→80→160→320と扱いにくい数になってしまう。
10→25とすることで、その後が分かりやすくなっている。

調査記録例

範囲 見つかった地表植物
10×10 スイカズラ
10×25
25×25 コナラ
25×50 ヤマコウバシ
50×50 ヤマモミジ
50×100
100×100 シオデ
100×200 ボケ
200×200 センニンソウ、シュンラン

※範囲を増やすことで新たに見つかった種類を記録していく
※「地表植物」の調査なので、育ちきった木本性植物は含めない


これまた比較がとても楽しそうな調査です。
ただ、柵・フェンスのある玉川上水では調査可能な場所が限られていることが難点。

また、生えてきたばかりで若い葉が数枚ついているような状態で植物名が分からないと厳しいため、難易度が高い。
ただし、名前が分からなくても「種数」を記録することは不可能ではない。分からないものはしっかりと写真にとっておいて、詳しい人に後で聞くという手もある。