アヤメの雄しべと雌しべはどこにあるのか
アヤメの雄しべと雌しべはどこにあるのか!
よく考えてみたら知りませんでした。
今日、それを実感する機会がありました。
アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ、シャガなど、アヤメ科の植物は共通した仕組みを持っています。
これらの花の、外側に広がる大きな花弁のような部分は外花被片。
立ち上がっている部分が内花被片。それぞれ3つずつあります。
それらとは別に、外花被片の付け根から小さな覆いがあります。これが花柱。
ここをめくると、中に雄しべがあり、花柱先端の下側に柱頭があります。
屋根状の花柱は、雄しべの花粉を雨などで流してしまわないように、まさに屋根の役割を持っているようです。
アヤメの花粉を運ぶ(訪花昆虫)のはハチの仲間。主にトラマルハナバチ。
ちょうど今日、蜜を目当てにやって来ました。
アヤメだけでなく、全てのアヤメ科の特徴である外花被片の模様。
これが蜜標(みつひょう)となっていて、「ここに蜜があるよー!」というガイドになっています。
それを頼りにやってきたトラマルハナバチが花柱をめくって中へ潜る。
蜜を吸おうとゴソゴソしている間に雄しべの花粉が体に付きます。
その後、別の花へ移ればバッチリ受粉!
とてもよくできたシステムです。
合理的な花の仕組みと、それを当然のように利用する虫の習性にびっくり。
よくできすぎていて驚く!
虫と植物の関係は本当におもしろい。
とにかく、納得できることが多くて楽しい世界。
虫と植物とセットで学んでいくことが大事ですね。