小金井村→小金井市。羽村→羽村市。何かおかしくないだろうか

多摩の多くの「市」は、江戸時代に成立した村がやがて町となり、その町がいくつか統合してできたものです。

立川市の例では
柴崎村→立川村→立川町→→→立川市
砂川村→→→→→砂川町→↑統合
こんな順序になっています。

基本的に、◯◯村→◯◯町→◯◯市と変化していくわけですが、そのルールから逸脱している市があります。
そう、玉川上水取水口のある羽村市です。

羽村市はもともと、羽村、五ノ神村、川崎村の3つの村だったものが統合し、西多摩村に。
その西多摩村が羽村町となり、やがて羽村市になりました。
問題は、西多摩村になった部分ではなく、羽村町の部分。

本来ならば羽町になり、その後羽市になるはず。なぜこうなってしまったのか。

羽村市の羽村は「はむら」と読みます。
しかし、村としての羽村は「はねむら」と読んでいたようです。
現在でも、羽村市内に「羽」一文字で「はね」と読む地名がいくつも残っています。

いつのまにか訛って「はねむら」を「はむら」と呼ぶようになり、町へ移行する際に羽町(はまち)ではあまりにも語感が良くないため、羽村町(はむらまち)としたのではないかと推測しています。



特に玉川上水と隣接していた村を中心に、村→町→市の変遷は一度きちんとリストにまとめたいと思っています。



そういえば、羽村取水堰が土木学会選奨土木遺産に認定されていたらしく、プレートが設置されていました。
調べてみると、平成26年度に認定されたとのこと。そして平成27年(2015年)11月、つまり去年の11月にプレートを設置したということですね。

まだ設置されたばかり。以前にはなかったものなので、見つけた時には少し驚きました!