ツマキシャチホコ

最近の玉川上水で、とっても不思議な形の蛾がよく発生しています!


ツマキシャチホコの成虫!
厳密には、ツマキシャチホコの"仲間"。
そっくりな種が数種類いて、そのどれなのかは特定できていません。
名前の通り、シャチホコガ科。


1枚目の写真では分かりにくかったと思いますが、木の枝の先につかまっていました。
不思議な模様。
なんと、折れた枝に擬態しています。

 
真上から見たところ。
折れた枝の雰囲気を出すために、太くて平たい頭になっています。変な感じ!


ふっくらして目が大きい。
意外と愛嬌のある顔です。



日中に出会った個体。
翅下側の端は、めくれた樹皮の雰囲気を出しています。
面白い擬態っぷり。


あまり人に対して警戒心はないようで、近づいてもなかなか逃げません。

遠目にはたしかに折れ枝にそっくりなんですが、草につかまっていたら(少なくとも人の目には)バレバレです。
これでいいんでしょうか。

スケバハゴロモ


スケバハゴロモの成虫です。
カメムシ目ハゴロモ科。

ツマグロオオヨコバイなどと同様、はっきりとした翅を持つカメムシ目の虫ということで、セミに似た部分が多くあります。
セミと同様、細長い口を持っています。植物の汁を吸って生活しているようです。

 
といっても大きさは1cm程度。

透明な翅が美しい!


スケバハゴロモの成虫と幼虫。

ハゴロモの仲間の幼虫は、尾の先から蝋物質を出して身に纏います。
スケバハゴロモのそれはとにかくゴージャス!
おそらく外敵対策。

また、幼虫は人の気配を感じると(見たことないけれど、おそらく天敵に襲われた時も)、ピョーンと大ジャンプします。
これがかわいらしい。

アサガオ


アサガオが咲いていました。
ヒルガオ科。
基本的に園芸植物であり、雑木林に自然発生するようなものではありません。

誰かが種をぼろぼろと撒いたのか、周囲の民家から広がってきたのか。


爽やかな夏の花。
個人的には「江戸の夏」というイメージ。
浴衣の柄の定番でもあります。

江戸時代(特に後期か)に園芸植物としてかなりの人気を誇り、どんどん品種改良が行われました。
これは花菖蒲なんかも同様。

しかし、特殊な品種でなくても十分に色鮮やかで美しい花です。

 
サツマイモもこのアサガオに近い種類でヒルガオ科。
ヒルガオ科の植物はほとんどがつる性でラッパ型の花を咲かせます。

ヒルガオ(コヒルガオが多いだろうか)も玉川上水でかなりたくさん見られますが、あまりいい扱いはされていない感じがあります。
似たような花ではあるのですが、完全に雑草扱い!

8月3日は日比谷公園でセミの羽化観察会!

8月3日(水)に日比谷公園でセミの羽化観察会を行います。

時間は18:30〜20:00頃。小雨決行です。
定員あり。

詳細はこちら。(イベント終了後におそらくリンク先記事が消えます。)

NACOT(NACS-J 自然観察指導員の東京連絡会のこと)が主催の会となっております。
私もリーダーとしてどこかの班を担当します。


子供にとっても大人にとっても、すごくいい体験になるはず!

天気さえ荒れなければ、ほぼ間違いなく羽化を見られます。ぜひぜひ。