エノキの葉を食べてみる


エノキの葉を食べるアカボシゴマダラの幼虫。

ゴマダラチョウや国蝶オオムラサキの幼虫はエノキの葉が大好きです。
(他の葉はほぼ食べない。)

その葉はいったいどんな味なのか...?

自分でも食べてみました。

その葉の味は....

うーん...


おいしくはない...が、まずくはなく、苦味はありません
ほんの少し、わずかな甘みを感じました
そして、比較的若い葉を選んで食べたわりに、なかなか繊維っぽい。筋っぽいというか。

たとえるならば、リンゴの皮の部分をやや淡白な味にしたようなイメージ


もちろん、人間とイモムシでは味の感じ方が違うので、「ゴマダラチョウたちは毎日この味を味わっている」わけではないはずですが。良い経験になりました。



江戸時代に、若葉をご飯とともに食べたという話もどこかで読んだので、もう少し研究してみます。

ツチグリ

玉川上水で見かけた変な物体。

ツチグリです!
ふしぎな形をしたきのこの仲間。

夏〜秋に発生することが多いようですが、暖かくなってきた春のはじめ頃でも、条件が良ければそこそこ見かけます。

  
雨が降ると外側の皮を開きます。
雨の日や、雨が降った後にはかなり見つけやすい。
場所によってはかなりたくさん見つかります。


これは中心部分が開いてしまったもの。
中には胞子がたっぷりとつまっています。


雨粒などの衝撃があると、ボフッと胞子が拡散されます。

きのこの仲間なんですが、地面とつながっているわけでもない。
見つけるとなんだかうれしい。
不思議なツチグリでした。




ゴマダラチョウの目覚め

冬の間は落ち葉にくっついて、エノキの根元で越冬していたゴマダラチョウの幼虫。
新春ゴマダラチョウ探し

春になり、新芽が開き始める頃、眠りから覚めて木を登ります。
その様子を写真に収めることはなかなか難しいのですが、運良く登りはじめたタイミングで出会うことができました。


エノキの大木をひたすら登る、登る。


20m近くもある大木をぐんぐん登って枝先まで移動するのだから驚き。


その様子を動画でも撮影しました。
ほんの数秒だけ掲載。

(GIFファイルです。環境によっては再生できない場合もあります。)

大木を登ってしまったゴマダラチョウはなかなか観察が難しい。
もっと低い枝についてくれたら良いんだけど...

新芽の展開

4月に入り数日経過。
樹木の新芽が目立つようになってきました。

とはいえ、雑木林のメインであるコナラ・クヌギはまだまだ緑色が目立ちません。
そのため、林全体を見て「春が来た」という感じになるのはもう1〜2週後です。



かなり新芽が早く出てきたマユミ。もうつぼみが見えます。


コナラの新芽は赤みを帯びる。


ミツバアケビ。まだまだつる性植物の姿は目立ちません。


ハリギリの新芽。
冬の間は「トゲの棒」状態でしたが、緑の彩りが。


ミズキの新芽。ここ数日で一気に葉が開いています。


イヌシデ。まだ小さいけれど、多くのシデがもう葉を展開しています。


こちらもイヌシデ


ソメイヨシノは花のみ。こちらは花の後に葉を展開するので、まだまだ。


2月頃に見頃を迎えたカンザクラは、もう葉ばかり。
小さなサクランボも見えます。


ガマズミの新芽。


エノキの新芽。ようやく。
エノキ、ムクノキ、ケヤキ、どれも新芽が出てくるのは比較的遅め。


ヤマザクラの赤い新芽。


玉川上水の主な樹木の新芽スケジュール

◆2月下旬
マユミ、ニワトコ、ノイバラの新芽が展開

◆3月上旬
シデの新芽が展開、コブシの花が開花

◆3月下旬
エゴノキ、ミズキ、ガマズミの新芽が展開、ソメイヨシノが開花

◆4月上旬
コナラ、クヌギ、エノキ、ムクノキの新芽が展開

こんなイメージでしょうか。