落葉樹に取り付くキヅタ (撮影 2015年11月) あちこちの樹木、特に落葉樹に絡みついているのをよく見かける、つる性の植物。 キヅタです。最近やっと名前を知りました。 寄生しているような雰囲気ですが、葉の多い枝の先や木の上部にまでは伸びてこないので、意外と上手く共存できているのかもしれません。 今、あちこちでつぼみが見られます。 時期的に、もうすぐ花が咲くはずなので、観察を続けます。
柴刈りに行ったおじいさんは山を登っていないかもしれない (撮影 2014年11月 ヤマガラ) 知っている方にとっては常識かもしれませんが、昔は雑木林のことを「山」と呼んでいたそうです。 (関東が中心の方言かもしれません。) はるか昔の話というわけではなく、今でも年配の方にお話を伺うと自然に「山」という言葉が雑木林の意味で登場することがあります。 多摩の昔話にもこの「山」がよく登場します。 そして意味を取り違えると話の筋が変わってしまいます。 さてさて、「おじいさんは山へ柴刈り(芝刈りではないよ!)に」なんて話がありますが、おじいさんはわざわざ山には登ったわけではなく、近所の雑木林へ出かけていたのかもしれませんね。
野火止用水の水車苑 多摩の水車を全部見て回りたい!と思っております。 今回は野火止用水の水車苑へ。 野火止用水は、玉川上水駅の少し東、現在小平監視所があるあたりから川越方面に分岐する分水です。 分岐地点からすぐの辺りは何度か見ていますが、その先を見るのは今回が初めて。 久米川駅を降りて、新青梅街道を歩きます。 片側にメタセコイアの並木。 これは…なかなかすごい光景! 歩道橋から眺めると、ずっと向こうまで高木が続いています。 しかし水路は見えてきません。 本当にまともな水路が残っているのか不安な街並み。 歩道橋を降りると...あった! ちょうどこの辺りから開渠になるんですね。 玉川上水に似た景色ですが、こちらはケヤキが多い! 仰々しい注意書きが並びます。 どちらかといえば、増えすぎ肥え過ぎ、そしてホタルの餌となるカワニナを食べてしまうため、最近は厄介者扱いされることも多いコイ。 ここでは大事にされているようです。 餌やり禁止とする水路や公園が増える中、ここではパン歓迎。 野火止上流ではホタル復活活動が盛んなのでギャップを感じます。 大きい、青サギにコイを食べられましたのでバリケイド作りました ここではアオサギがすっかり悪者らしい! 昔をしのび伊豆殿堀をきれいにしましょう 野火止用水は玉川上水開削の翌年、松平信綱によって作られた分水です。 松平信綱の官職名である伊豆守から、伊豆殿堀とも呼ばれます。 水仙が咲いていました。まだ11月なのに。早い! しばらく歩くと、たどり着きました水車苑! 残念ながら水車は動いていませんでした。タイミングが悪かったのか、もう水は流さなくなってしまったのか。 立派な水車...ではありますが、周囲も含め、手入れされていない感じが気になります。 この雰囲気の建物にこの落書き。これはかなり残念。 水車苑を後にし、さらに北へ進んでいくと万年橋の大ケヤキが目の前に現れます。 これはびっくり。 樹齢数百年の大きな大きなケヤキ。 根が水路を跨いでいます! 今ではしっかりした橋がとなりに架かっていますが、この木の根を橋として利用していた時代もあったらしいとのこと。 しばらく歩いて距離を取らないと、ケヤキ全体を写真に収められません。 けやきの根本には馬頭観世音(馬頭観音)が。 奉納は寛政だと掘ってあります。 庚申塔と馬頭観音はかなり流行していたようで、玉川上水周辺を散策していてもたくさん見つけられます。 帰り道、猫が野火止用水の水を飲んでいるところに遭遇。 雑種には見えないので逃げ猫でしょうか。 そういえば、玉川上水はお堀が急すぎる上、水位が低いので野生動物が水を飲むのはむずかしそうですね。(野鳥は除く) 十月桜が満開でした。 あちこちで咲いているわりに、不思議と秋冬に咲く桜があることを知らない方が多いような気もします。 どうなんでしょう。 さてさて、次の水車はどこでしょうか。旅は続きます。
玉川上水のリンドウ (撮影 2015年11月) 玉川上水 10月の花だより その2 にも載せたリンドウの花ですが、別の場所で咲いているのを発見。 あまり日当たりの良い場所ではなく、花にだけ少し太陽の光が届いていたためこんな写真に。 スタジオ撮影みたいになりましたが、背景の暗い部分は玉川上水の水面。 密集し過ぎで影の多い雑木林に、雨の多い最近の天気。 しっかり陽の光を浴びないと開かないリンドウの花を見るチャンスがなかなかありません。