イカル

イカル(鵤)は年によって玉川上水で多く見られるアトリ科の野鳥です。

玉川上水ではおそらく漂鳥。
そのほとんどが冬に南下してきている群れだと思っています。今後4月、5月も見られるのか要チェック。


その特徴はなんといっても、アトリ科特有の大きなくちばし!色も鮮やか



硬い実を、そのペンチ型のくちばしで砕いて食べることができます。
「ムクノキの実をよく食べる」と紹介されることがありますが、私が観察している範囲にムクノキはほとんどなく、エノキの実を中心に食べています

そのさえずりはかなり陽気な歌
早朝にさえずるイカルに何度も遭遇しています。
2月3月に群れでのさえずりを。1月上旬に単独で長々と歌う姿を目撃済み。

そのさえずりが、「ツキ、ヒ、ホシ〜!(月、日、星)」と聞こえるため、サンコウチョウ(三光鳥)と呼ばれることもありました。
ただし、「ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ!!」と鳴く、別種の本家(?)サンコウチョウもいるため、この呼び方をするとややこしい。


10〜30羽程度の群れで行動している姿をよく見かけます
「地上でウロウロとエサを探す群れ」もおなじみなんですが、人通りの多い玉川上水ではなかなか見かけません。

ところで私は「過去に玉川上水で見られた野鳥」の資料を少しずつ集めていっていますが、このイカルの名前はあまり出てきません。

過去にはイカルが当たり年だったことはなかったのでしょうか。

 
おなかはふかふか。アトリ科の中では比較的ふっくらとした体型です。



同じアトリ科のシメは形がそっくり。実を食べる姿もそのまんま色違いという感じ。
ただし、シメはほとんど群れをつくらず、単独で行動しています。
大きさもシメのほうが少し小さい!(カワラヒワはそのシメよりもさらにワンサイズ小さい。)