5月の蝶 その2

がんがん記録していきます!
なかなか良いペースで蝶の記録ができています。
撮りながら勉強。


ベニシジミ×ハルジオン
シジミチョウ科。
スイバ、ギシギシが食草。草地で普通に見られる蝶。
タンポポ類やハルジオン、ヒメジョオンをうろうろ。


ヒメウラナミジャノメ
タテハチョウ科。
イネ科が食草。平地〜低山地の蝶。


ヒメジャノメ
タテハチョウ科。
イネ科が食草。樹液に集まり、訪花の機会が少ない。



ダイミョウセセリ
セセリチョウ科。ヤマノイモなどヤマノイモ科が食草。
平地〜山地の草地や樹林で普通に見られる。
ハルジオン、ヒメジョオン、アザミなどをうろうろと。


アオスジアゲハ×マルバウツギ
まともな写真が撮れなかったのですが、アオスジアゲハであることは間違いない。
アゲハチョウ科。クスノキやタブノキなどクスノキ科が食草。
本来は照葉樹林の蝶。食草(特にクスノキ)が公園や街路樹としてあちこちに植えられているため、都市部でも見られる蝶に。


ジャコウアゲハ
アゲハチョウ科。
食草はウマノスズクサ。
満開のマルバウツギをうろうろ。
ウツギ類、ツツジ類、ハルジオン、ヒメジョオンなどをうろうろ。


ヤマトシジミ(5/8追記)
シジミチョウ科。カタバミが食草で、カタバミさえあればどこでも見られる。
表は青紫色。


・記録した玉川上水の蝶リスト
アゲハ
コミスジ
ジャコウアゲハ
ヒカゲチョウ
ベニシジミ
ヒメウラナミジャノメ
ヒメジャノメ
ダイミョウセセリ
アオスジアゲハ
テングチョウ
サトキマダラヒカゲ
ヤマトシジミ
ゴマダラチョウ(写真なし)
アカボシゴマダラ(写真なし)

※アカボシゴマダラについて
国内種アカボシゴマダラは奄美大島に生息。赤斑あり。
国外(中国、朝鮮半島など)のアカボシゴマダラが関東で増えつつある。
国外の春型は赤斑がなく、白化する。
遠目に、全体的に白っぽいゴマダラチョウを見かけたら、外来種アカボシゴマダラの可能性が高い

5月の蝶

春。
たくさんの蝶が羽化し、やっと「玉川上水の蝶」カテゴリの記事を書くことができるようになりました。



アゲハ(ナミアゲハ)×オオアラセイトウ
蝶といえばこのアゲハ。もうほとんどしぼんでいる花ですが、蜜は吸えたのか。
私にはまだ、飛んでいる状態でパッとアゲハかキアゲハか見分ける能力がありません。


コミスジ
何度も地面で羽休めしていました。
タテハチョウの仲間。食草はマメ科。

 
ジャコウアゲハ×ハルジオン
クロアゲハだと思って追いかけていました。よく見ると体が赤い。
食草はウマノスズクサ。


ヒカゲチョウクロヒカゲ
残念ながら、思いっきり画像補正をしてやっと模様が見える程度のひどい写真しか撮れませんでした。
どっちなのか断定できず。


おまけ。
クマバチ×ニセアカシア
フジの花によく訪れるクマバチ。同じマメ科のこの花もお気に入り?

玉川上水の蝶 これまでの記録とこれから

1980〜1990年ごろに玉川上水(主に立川市内)で確認された蝶の記録があります。

草地の蝶
名前 食草
キアゲハ セリ科
キチョウ マメ科
モンキチョウ シロツメクサ
ツマキチョウ タネツケバナ、イヌガラシ
モンシロチョウ キャベツ
スジグロシロチョウ イヌガラシ、ハナダイコン
ベニシジミ スイバ、ギシギシ
ウラナミシジミ マメ科の花・実
ヤマトシジミ カタバミ
ツバメシジミ マメ科
ミドリヒョウモン スミレ類
キタテハ カナムグラ
アカタテハ ヤブマオ
ヒメアカタテハ ゴボウ、ハハコグサ
ヒメウラナミジャノメ イネ科
ヒメジャノメ イネ科
ギンイチモンジセセリ イネ科
キマダラセセリ イネ科
チャバネセセリ イネ科
オオチャバネセセリ イネ科
イチモンジセセリ イネ科


林の蝶
名前 食草
カラスアゲハ サンショウ
ゴイシシジミ タケノアブラムシ(虫)
ムラサキシジミ アラカシ
ミズイロオナガシジミ クヌギ、コナラ
アカシジミ クヌギ、コナラ
オオミドリシジミ コナラ
ルリシジミ マメ科の花
ルリタテハ サルトリイバラ、ホトトギス
ゴマダラチョウ エノキ
ヒカゲチョウ タケ、ササ
サトキマダラヒカゲ タケ、ササ
コジャノメ イネ科
ミヤマセセリ クヌギ

その他の蝶
名前 食草
アゲハチョウ ミカン類
クロアゲハ ミカン類
アオスジアゲハ クス
ウラギンシジミ フジ、クズの花
コミスジ クズ、ハギ
ダイミョウセセリ ヤマノイモ

見つけてほしい蝶
名前 食草
オナガアゲハ サンショウ
モンキアゲハ ミカン
ウラゴマダラシジミ イボタ
ウラナミアカシジミ クヌギ
トラフシジミ ウツギなどの花
テングチョウ エノキ
ヒオドシチョウ エノキ
イチモンジチョウ エノキ
クロヒカゲ タケ
コチャバネセセリ ササ類

・『玉川上水の自然保護を考える会 活動報告書』より


10年、20年経つと、当時は少なかったが今は多い種、またその逆もかなりたくさんあるのでしょうね。
最近はよく見かけるジャコウアゲハもこのリストには入っていません。
リストに入っているゴマダラチョウは減りつつあり、アカボシゴマダラが増えている可能性があり。

とりあえずこのリストを頭に叩き込んで、今年はたくさん蝶調査をしましょう!
がんばるぞー!




新芽が出る頃から定期観察を続けているエノキの枝。
樹木の定期観察を続けていると、樹木以上に虫のことがよく分かります。
エノキの若葉は虫たちにかなり人気があり、毎日がんがん食べられていきます。

エノキを食草とする蝶は、オオムラサキが有名。ただし玉川上水にはいない。
その他、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、テングチョウなど。
あとは蛾や他の昆虫にも食べる種がいると思います。

こうやって植物と虫の関係を学んでいくと楽しい!

玉川上水の蝶 勉強開始

重い腰をようやく上げて、今年からは蝶の勉強もゼロからはじめよう!
…という話だったのですが、過去に撮った写真をあらためて見てみたところ、意外とこれまでに蝶の写真を撮ってきていることに気がつきました。
といっても、玉川上水で撮ったものは少なめ。今年はがんばって探しましょう!

虫のなかでは比較的姿の美しい蝶ですが、鳥に比べて苦手な人もいるのでは、という配慮から普段よりも写真サイズを小さめにしてあります。クリックすると少し大きい写真が表示されます。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
テングチョウ。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
サトキマダラヒカゲ。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
セセリチョウの仲間。この写真でそれ以上の識別はむずかしい。


(撮影 2015年5月) 玉川上水にて
クロアゲハ?ジャコウアゲハ?体は赤く見えないけれど。


(撮影 2015年5月) 府中 浅間山にて
クロアゲハのメスかな。


(撮影 2015年5月) 府中 浅間山にて
アオスジアゲハ。


(撮影 2015年6月) 小平市内にて
ナガサキアゲハ。


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
シジミチョウの仲間。今の知識でそれ以上の識別はむずかしい。


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
ベニシジミ。


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
キチョウかな?


(撮影 2014年8月) 昭和記念公園にて
モンシロチョウっぽく見えるけど、この写真では判別できない。


(撮影 2015年9月) 向島百花園にて
ヒョウモンチョウの仲間。今の知識でそれ以上の識別はむずかしい。


(撮影 2009年1月) 琉宮城蝶々園にて
オオゴマダラと リュウキュウアサギマダラ。沖縄の蝶たち!昔旅行へ行った時、見ておいて良かった。

・勉強メモ
羽の表と裏をはっきり撮っておけば識別しやすい。尾状突起の形、長さも重要っぽい。
雌の方が派手な蝶もいる!驚き。
まずは、有名な種類、よく見られる種類を覚えよう。そして、見られる時期、見られる環境、成虫がよく止まる花、幼虫の食草などなどを頭に入れていきたい。
「季節型」の概念を理解する必要がある。