玉川上水のゼフィルス

シジミチョウの仲間のある一群は「ゼフィルス(zephyrus)」という美しい名で呼ばれています。
その名前と姿に魅了され、夢中で採集をした昆虫少年は多く、現在でも人気が高い蝶のグループです。

幼虫はコナラ・クヌギなどブナ科の樹木を食草とする種が大半。雑木林では食事に困らないはずです。
ただ、シジミチョウの幼虫がかなり小型であることもあってなかなか見つけられません。

玉川上水では何種類かのゼフィルスが見られるのですが、正確な数はまだ分かりません。 今のところ、アカシジミウラナミアカシジミミズイロオナガシジミの3種を記録しています。 
私の記録はほぼ立川市内のものですが、小平市内の雑木林エリアでも同様に生息していると思われます。



アカシジミ
食草はブナ科。比較的都会的な環境でも見つかりやすいゼフィルスだと思います。
地面近くの草に止まっているところや、中〜低木の葉の裏で休んでいる姿を観察済み。


ウラナミアカシジミ
食草はブナ科。独特の模様が美しいゼフィルス。やや個体数が少ないような気がします。


ミズイロオナガシジミ
食草はブナ科。他のゼフィルスと比べるとやや地味な感じもしますが、控えめな美しさを感じます。