オオシマカラスヨトウ

しばらく前に、正体不明のシャクトリムシがサクラの葉についていたことがありました。
姿がはっきりするまで成長を見守ろうと飼育することにしたのですが、食樹であるサクラの葉を採集したところ、さらにそこに3頭のシャクトリムシがついていました。(気が付かなかった。)
せっかくなので、そのまままとめて育てることにしました。

ところが、そのうちの1頭がシャクトリムシとは思えないほどぶくぶくと太っていき...

はい、シャクトリムシではありませんでした。
(しっかり観察していればもっと早くに気がついたと思います。うーん。)

おしりがとがっている!


典型的なイモムシ顔。どんどん大きくなる体。
シャクガの仲間ではありません。

このイモムシは、オオシマカラスヨトウの幼虫!




7月に撮影した成虫。
雑木林の樹液周辺で、夏から秋にかけて非常に多く見られるヤガの一種です。
玉川上水でも、夜の林でよく出会う定番の一種。


卵越冬し、春に孵化。初夏に蛹化し、7月頃より羽化。
見られる期間が長いので、年2化だと思っていたのですが、1化。
暑い時期に夏眠するので、その分長生きできるということか。


今はサクラの葉を与えて育てているのですが、実際はもうちょっと広範囲の葉を食べるタイプ。(ブナ科やエノキなんかも食べるらしい。)